キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「人生で大切な事は泥酔で学んだ」

2019年12月23日 | Book
先週末は忘年会のピークでした。私も有志の忘年会で飲み過ぎてしまい、
電車を乗り過ごすという失態を演じてしまいました。社会人になって
初めての経験。1駅の乗り過ごしでしたが、何となく気まずいものです。
ということで、有名人の泥酔から学ぶこともあるという本が出てましたので
早速読んでみました。
この本は、日本の文人・有名人27人を飲酒の観点で考察したエッセイです。
作家や有名人の中には酒豪と言われた人達がいて、彼等の飲み方について、
色々なエピソードを紹介しています。
取り上げた人物は、明治~昭和にかけての作家や文人、政治家が中心。
太宰治、福沢諭吉、中原中也、小林秀雄など、世間的には真面目に
見える人達も、酒が入るといろんな悪癖があり困った人物に豹変したらしい。
現代の視点で見ると、マスコミで炎上してしまいそうな事もあったようです。
また彼らの酒癖の悪さに犠牲になった友人、知人も多かったようで、
酒と絡ませないようにしたり、本人と遭わないようにしたり、
対策に苦心していたようです。取り上げた有名人の表と裏、
酒好きの著者本人の失敗談も交えていて大変面白く読めました。
因みに面白かったのは、詩人の中原中也。優しいイメージがありましたが
酒が入るとビール瓶を振り回して暴れまわる恐ろしい人間だったらしい。
私の高校時代の国語の先生は、卒業論文に中原中也を選び、
彼の作品について語りだすと自分の世界に入ってしまう人でした。
授業中にいつも中原を絶賛していた先生でしたが、彼の酒癖を知っていたか
どうか判りません。もし知っていたら評価が違ったかもしれない。
人間の裏の面は知らないほうが良い場合もあります。

この本で取り上げた人物達の飲み方を戒めとして酒との付き合い方を考えたい。
忘年会、新年会のシーズンなので、酒癖の悪い困ったちゃんにならないように、
興味があれば一読しておくと良いと思います。

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