情報技術に関わった人達の伝記。
現代の情報技術(IT技術)は、ある特定の個人が発明したものではなく、色々な思想
現代の情報技術(IT技術)は、ある特定の個人が発明したものではなく、色々な思想
や技術を持った人達の協力によって、現在の姿になったというのが著者の考え。
その中でも、ITの発展に大きく貢献した人達の人生や活動内容を紹介する。
上下2巻の本で、上巻は大戦前後までに活躍した人達。主にハードウェアの話。
上下2巻の本で、上巻は大戦前後までに活躍した人達。主にハードウェアの話。
下巻は大戦後の技術発展に貢献した人達、ソフトウェア開発者の伝記になって
いる。個人的には、世代的に近い下巻の方が面白かった。
IT技術の発展には多くの人が絡んでいるが、成功者の多くは二人組で、
IT技術の発展には多くの人が絡んでいるが、成功者の多くは二人組で、
お互いの得意不得意を補う関係にある人達が多い。また思想、知識、スキルの
優劣だけではなく、個人の生い立ちやパーソナリティも大きく影響しているように
思った。特にゲイツのマイクロソフト、ジョブスのアップルの歩みは、
自分も同時代に生きて、恩恵を受けているので興味深い。
彼等の凄さは、仕事への情熱・集中度にあると思う。目標の実現のために3,4日
彼等の凄さは、仕事への情熱・集中度にあると思う。目標の実現のために3,4日
寝ないで働くことがざらにあった。世の中にはそういう人もいるとは思うけれど、
高度な専門知識スキルを持ちながら、自分のアイデアを信じ、新しいものを
生み出す時の集中力が凄い。
この本を読んで、先人達の仕事の仕方、生き方には学ぶことが多かった。
この本を読んで、先人達の仕事の仕方、生き方には学ぶことが多かった。
成功は待っていても得られない。チャンスをどう掴むか、運不運の要素も大きいが
リスクを取ることも重要だろう。彼等の生き方に、そういう印象を受けた。