大井競馬場で行われた交流G1帝王賞は、スマートファルコンの圧勝でした。
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武豊&スマートファルコンが9馬身差の圧勝劇/帝王賞(netkeiba.com)
29日、大井競馬場で行われた帝王賞(4歳上、交流GI・ダ2000m)は、武豊騎手騎乗の1番人気スマートファルコンがスタートから先手を奪うと直線も後続を突き放し2番人気エスポワールシチーに9馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分01秒1(良)。さらに1.1/4馬身差の3着には3番人気バーディバーディが入っている。
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大井競馬場で行われる交流G1帝王賞は、上半期のダート馬No.1を決めるレースです。普段はあまり地方競馬を見ないのですが、交流G1だけはJRAと地方競馬のトップクラスの馬が出ることもあって、いつも楽しみにしています。今年の帝王賞は、昨年のレースで勝ったフリオーソ、JRAのかつての最強馬カネヒキリ、ヴァーミリアン、サクセスブロッケンなどのメンバーが抜け、頭数もわずか11頭というやや寂しいメンバーとなってしまいました。しかし、昨年の最強馬エスポワールシチーと昨冬頃から頭角を現したスマートファルコンの参戦で、ダート最強馬の決定戦らしいレースになったと思います。
下馬評では、スマートファルコンの人気が圧倒的で、オッズ10倍以下はJRAのこの2頭のみという状態でした。地方馬で最上位のボンネビルレコードは4番人気ですが64倍というオッズで、JRAのレースでは見たことが無いオッズの数字が掲示板に並んでいたのが驚きでした。
レースでは、人気の通りJRAの3頭がスタートから飛び出して先行し、その5馬身ほど後ろを地方勢が追走する感じで始まりました。完全に2つのグループに分かれてしまうほど、この日のJRAと地方馬の実力には差があったようです。エスポワールシチーは外枠から前に行こうとしますが、スマートファルコンは全く譲らずに逃げて、最後の直線では並びかけようとするエスポを楽に振り切って引き離す完勝のレースでした。G1でこれほどの大差勝ちというのは見たことが無く、あまりの強さに思わず笑ってしまいました。正直、昨年までのエスポワールシチーの強さが印象に残っていたので、僅差のレースになると思っていましたが、この1年で立場が完全に逆転したようです。武豊騎手も、今年はあまり勝てないレースが続いていましたので、今回のレースをきっかけに本調子に戻るといいです。今回は、スマートファルコンの強さばかりが目立ちましたが、今回参戦しなかったトランセンドやフリオーソとの対戦を秋のジャパンカップダートで見てみたいです。芝だけでなく、ダートも強い馬が出てきて今後の海外レースも楽しみになってきました。是非アメリカのブリーダーズカップや、ドバイワールドカップにも挑戦して欲しいです。