キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「誰にも書けなかった戦争の現実」

2012年11月30日 | Book

太平洋戦争における日本軍兵士の失敗については、数多くの本で紹介されており、書店で戦争に関する本を探せば、その類の本はいくらでも見つけることができます。では、連合軍はどうだったかと言うと、実は日本軍同様に多くの失敗をしていたようです。そのような前線で戦っていた連合軍(特に米英)の兵士達の現実を紹介したのがこの本です。
例えば精密爆撃と言いながら、精度が低くて自軍が巻き添えになり、逆上して友軍機に発砲したり、恐怖心から味方を相手と間違って撃ってしまうようなことは、よくあることだったようです。そのような現場での失敗事例も含めて、戦時中の噂話、軍の中のいじめの問題、兵士達の飲酒や性の実態、生活物資の不足への対応、心理的な影響など、軍隊の中の人間社会が抱える問題(特に国のために戦うというモチベーションをいかに維持していたか)について焦点を当てており、とても面白い内容です。
戦略や戦術の失敗という大局的な見方もありますが、「戦争は現場で起きている」という観点で見ると、この本からは多くの教訓を得ることができると思います。


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F1ブラジルGP

2012年11月29日 | Sports

古新聞になりますが、11月25日のF1最終戦ブラジルGPでバトンが勝ち、ベッテルが3連覇を達成しました。
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フェテル3連覇、可夢偉9位/F1(日刊スポーツ)
<F1:ブラジルGP>◇決勝◇25日◇サンパウロ
 6位に入ったレッドブル・ルノーの25歳、セバスチャン・フェテル(ドイツ)が3年連続3度目の年間王者に輝いた。3連覇以上は3人目、3度の総合優勝は歴代4位タイ。レッドブルは製造者部門と合わせ3年連続で2冠を達成した。
 3年間在籍したチームと契約更新できず、ザウバー・フェラーリでの最後のレースとなった小林可夢偉は9位で総合12位だった。
 マクラーレン・メルセデスのジェンソン・バトン(英国)が優勝し、今季3勝目、通算15勝目を挙げた。フェテルと年間王者を争っていたフェラーリのフェルナンド・アロンソ(スペイン)は2位となったが、3点差の総合2位にとどまった。
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雨が降ったり止んだりする中、波乱の面白いレースになりました。ベッテルが序盤でコースアウトした時には、かなりのハンデになったように思いましたが、前々走で最後尾から表彰台に登ったように、粘り強い走りで6位に入りチャンピオンを獲得しました。年間を通じて前年ほどの強さは感じられなかったのですが、最後はきっちりポイントを獲ってチャンピオンを決めました。アロンソも最後まで良いパフォーマンスを披露しましたが、いくつかのレースでポイントを落としたのが痛かった。車の出来が良くなくても、ドライバーの力でここまで持ってこれることを示したと思います。さすがです。
小林可夢偉も良いレースをしましたが、残念ながら9位という結果でした。それでも一時4位を走行して、来年のシート獲得に向けて良いアピールになったと思います。個人で募金活動を始めるなど、ひたむきにレース活動を続ける彼のようなドライバーは、貴重な存在ではないかと思います。是非来年もシートを獲得して欲しいと思います。


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本「おまけの博物誌」

2012年11月27日 | Book

日本のオマケ文化の歴史を紹介した本。著者は、テレビ番組でよく登場するおもちゃ評論家。
コンビニに行くと、販売促進のためにオマケがついた商品を良く見掛ける。オマケが付くと購入意欲が湧いてくるのは、今も昔も変わらない。そもそもオマケという言葉は、関西が発祥だったらしいが、言葉の由来はよく判っていないらしい。
オマケ文化に貢献したのは江崎グリコで、商品にオモチャを付けて売る商売が大ヒットし、それを真似た他社も様々な企画でオマケ文化の発展に寄与した。お菓子についたオモチャからカード、雑誌の付録まで著者が収集したオマケの事例を写真付きで紹介している。戦前戦後のオマケについてはよく知らないが、本文の最後のほうに出てくる仮面ライダースナックのオマケの話は、小学生の頃だったのでよく覚えている。友達が仮面ライダーのカードを集めるため、親に頼んで仮面ライダースナックを一箱まとめ買いし、お菓子だけを箱ごとくれた記憶がある。カードには興味が無かったので、タダで大量のお菓子を貰って喜んだ。
オマケは、子供にコレクションの楽しみを与えてくれる。それは今も変わらないと思うが、逆にお金の無い子にはコレクションの世界は厳しいと思う。著者も実家が割と裕福なので、コレクションを趣味にすることができたのだろう。彼が集めた素晴らしいコレクションをこれからも紹介して欲しいと思う。

ちなみに、子供の頃は友達と給食の牛乳瓶の蓋を集めて、自分たちでゲームにして遊んでいました。蓋を集めるのもコレクションですが、当時は何の価値も無いと思ったので、小学校卒業時に捨ててしまいました。今思えば、これも歴史的には貴重なコレクションになったかもしれない。
コレクターにはモノに対する愛着や集める情熱が必要ですが、牛乳瓶の蓋に愛着は湧かないし、もし当時、牛乳瓶の蓋を必死に集めていたら変人扱いされていたでしょう。世間の視線に耐えられる図太さと長く続けられる情熱も必要です。そういう資質が無いと、コレクションを趣味にするのは難しいかもしれません。

たとえコレクションではなくても、長く生きていると誰しも少しだけ自慢したくなるモノを持っていると思います。(Facebookにはそういう事例が満載ですが)押入れにある遺物を探し出し「ぷち・モノ自慢」みたいなことをやってみたくなりました。忘れ去られた記念品が結構ありそうです。


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お気に入りの音楽:リー・リトナー

2012年11月26日 | Music & Movie

学生の頃、レコードを買うお金が無い時は、よく地元のラジオ局主催の「レコード・コンサート」を聴きに行きました。「レコード・コンサート」とは、広い会場に高級オーディオを設置してレコードを聞かせるというイベントで、ラジオのDJの方がトークをしながら観客のリクエストを聞いて曲を流してくれるものです。
当時はレコードレンタル店も無く、音楽はFM局の放送を録音して聞く(エア・チェックと言っていた)のが普通でしたが、電話リクエストは競争率が高くてなかなか受け付けてもらえません。それで聴きたい曲があればレコードコンサートに行って、その場でリクエストして聴いていました。
ある日、いつものようにコンサートにビートルズの曲を聴きに行ったら、参加者にラジオ局が持っている古いレコードをプレゼントするコーナーがあって、たまたま抽選で当たったのがこのレコード「RIT」でした。

リー・リトナーの事は全く知らなくて、つまらないものをもらったなあと思いました。でも帰り際にスタッフから「良いレコードが当たったね。」と言われて、とりあえず聴いてみたところ、それまで聴いたことが無い軽いノリの音楽が心地良くて、勉強の合間に聞いていました。懐かしい、、。

ミスター・ブリーフケース


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11月23日森林公園 紅葉見ナイト

2012年11月25日 | Art & Collections
今年も森林公園の「紅葉見ナイト」に行ってみました。
昨年は震災の影響でイルミネーションも控えめでしたが、今年は派手でとっても良い雰囲気でした。


名物?のアートコーナー。今年はフェルメールのアートも登場して、なかなか面白い展示でした。

「真珠の耳飾りの少女」? とってもよくできてます。素晴らしい!

紅葉のほうは、ちょっと時期を過ぎたような感じ。元気が無くなって、萎れた葉が多かったような、、。

園内をブラブラすると、いろんな紅葉やイルミネーションが見られて結構楽しめました。

自粛ムードだった去年よりグレードアップして良いイベントでした。
また来年が楽しみです。

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2012年 ジャパンカップ

2012年11月25日 | Horse Racing
今年のジャパンカップも見応えのあるレースでした。
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ジェンティルドンナが優勝=競馬ジャパンカップ(時事通信)
競馬の国際GIレース、第32回ジャパンカップは25日、東京競馬場の芝2400メートルに17頭が出走して行われ、岩田康誠騎手が乗った単勝3番人気のジェンティルドンナが、1番人気のオルフェーヴルとの激しい競り合いを鼻差で制して優勝した。タイムは2分23秒1で、賞金は2億5000万円。3歳牝馬の優勝はジャパンカップで初めて。
フランスの凱旋(がいせん)門賞で2着だったオルフェーヴルは今回も2着。3着には2番人気のルーラーシップが入った。 
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下馬評では、地の利がある日本馬の中から決まると予想されていて、結果もそのとおりになりました。その中でもジェンティルドンナとオルフェーヴルは抜けていたように思います。最後の直線での2頭の叩き合いは、本当に凄かった。逃げ馬ビートブラックを避けるために一瞬ぶつかる場面もあり、審議になってしまいましたが、結果は変わらすジェンティルドンナの先着で確定しました。この勝利でジェンティルドンナはブエナビスタに続く最強牝馬として、今後の競馬をリードする存在になりそうです。
また、オルフェーヴルは海外遠征後ということで、体調が心配されていたようですが、最強牡馬としての貫禄は見せてくれたと思います。レースも大外枠からの不利な条件にもかかわらず、よく伸びて余裕の走りでした。ジェンティルドンナとの違いは、4kgの斤量差(これは年齢の違い)外を廻るコースの不利、接触の影響などあります。でも接触後の残り1ハロンの末脚でジェンティルドンナに負けてしまったような印象です。上がり3ハロンでは、ジェンティルドンナのほうが0.1秒速いので、その差が結果に現れてしまいました。そうは言っても、2つの大きなレースで僅差の2着は立派な成績です。
今日の結果は、そのオルフェーヴルに続く世代のレベルの高さを証明し、凱旋門賞1,2着を下す3歳牝馬がいるという日本馬の層の厚さ実証するものだと思います。それくらいのインパクトを感じたレースでした。有馬記念で、またどんなレースが見られるのか楽しみです。

ちなみに並行して行われていたWSJSの勝者は、香港のパートン騎手でした。初出場でも一流騎手はやはり違います。
地方競馬代表の山口騎手は、残念ながら今日は良いところがありませんでした。でも昨日の大舞台での1勝は、今後の騎手人生において大きな勲章になるのではないかと思います。2日間、お疲れ様でした。


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第26回ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)第一日

2012年11月24日 | Horse Racing
毎年楽しみにしているWSJSですが、1日目の第2レースで「地方競馬代表」佐賀競馬の山口騎手が勝利しました。

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山口“ミスターほとんどパーフェクト”世界に技見せる!
WSJSに初出場する佐賀の山口勲騎手 (スポニチ)
24、25日に東京競馬場で行われる「第26回ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)」のウエルカムパーティーが22日、都内で行われ、地方競馬代表の山口勲騎手(42=佐賀)が出席した。
世界の名手がズラリ15人。「ミルコ(デムーロ)は佐賀で一緒に乗ったことがあるね。テレビでいつも見てる騎手たちと同じレースに乗れる。ゲートを切ればやっぱり負けたくないって思うけど、今は楽しみが大きい」と出場名簿を見て目を輝かせた。小倉、阪神で騎乗したことはあるが、東京は初めて。「とにかく大きくて凄い競馬場というイメージ」。慣れない左回りというビハインド。それでも狙うは「勝利」だ。これまでJRAでは64戦して2着が1回。当然初勝利は意識している。(後略)(秋田麻由子)
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WSJSは世界の名ジョッキーが集まり、4レースのポイント制で争われるレースです。このメンバーには、地方競馬の代表が1人だけ参加することができます。
地方競馬では、事前に出場権を争うレースが行われ、そこで勝った騎手のみが出場権を獲得する仕組みになっているようです。今年は大井競馬の戸崎騎手等を退けて、佐賀競馬の山口騎手が出場権を獲得しました。
正直、地方競馬を見る機会がほとんど無いので(大井競馬は見ますが)、山口騎手のことは全く知りませんでした。おそらく東京競馬場に来ていた観客の多数も、彼の名前を知らなかったのではないかと思います。しかし、この日の第2レースでは、初の東京競馬場、地方競馬にはほとんど無い芝コースで左回り、6番人気というハンデを覆して見事なJRA初勝利を収めました。昨年のこのレースで2勝した地方代表・吉原騎手にも驚きましたが、今年の山口騎手も素晴らしいレースを披露し、厳しい状況にある地方競馬でも騎手の技量はJRA騎手と遜色ないということを証明しました。馬券は買えなかったけれど、勝った瞬間はとても感動しました。
明日も3,4戦が行われますので、注目したいと思います。

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暗いマックスシリーズ

2012年11月23日 | Baseball

巨人がクライマックスシリーズで優勝しました。
"クライマックス"というのは、頂点とか絶頂という意味ですが、この先に日本シリーズがあるのに頂点と言う名前を付けるのも変な気がします。ましてや「絶頂」という意味だと、ちょっと艶っぽく聞こえてしまいます。
普通に「セ・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ」でも良いと思います。

試合のほうは、いつものプロ野球で盛り上がりもなく淡々と流れてました。
驚くようなプレーも無く、作戦も至って平凡。
大リーグのようなパワーもプレーの意外性も無いので正直つまらなかった。

・内野ゴロは、ボールが不規則に転がることもなくだいたいアウトになる。

・ランナーが出ると、だいたい送るかヒットエンドラン。
・ピッチャーは、ストライクが2つ続くと次はボール球を放る。
・打者は、ボールが3球続くと、次はど真ん中でも見送る。
・勝負どころでは、落ちる玉(フォーク)を使う。
・3塁にランナーがいたら落ちる玉は放らない。  
等々、これは昔からある日本野球の方程式です。野球部の監督に教えられた通り。

淡々と試合して、気が付いたら巨人が勝ってました。
どちらの応援もしてないけど、見ている私の気持ちは沈んだままでした。
野球そのものがつまらない。暗い気分で見てました。だから「暗いMAX・シリーズ」

プロなんだから、自分達が勝つことだけでなく観客を楽しませるプレーを見せて欲しいですね。


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本「ドキュメント 昭和が終わった日」

2012年11月22日 | Book

昭和天皇崩御の日のルポ。いろいろ事件がありました。
この本を読んで、昭和天皇崩御の日を思い出しました。
天皇が亡くなった日は、一日中ほとんど全てのチャンネルもが天皇のニュースばかりで、数日間昭和の戦争や高度経済成長、皇室の様子などの映像が流され続けたため、退屈した若者がレンタルビデオ店に殺到しお店は大繁盛でした。またこの年に起こった事件、エピソードは、社会人になっていた自分には実体験として見た記憶が残っています。
この本では、天皇崩御を迎えるまでの皇室の動向、昭和から新元号制定までの舞台裏、宮崎勤による幼女連続殺人など、様々な史実を取り上げて検証しています。マスコミの報道で事件の成り行きをリアルタイムで見ていた世代には面白い本ですが、時代の節目を経験していない人にはやや退屈な内容かもしれません。


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本「古文書返却の旅」

2012年11月21日 | Book

日本の歴史・民俗学の検証に必要な各地の古文書は、多くが未発見・未調査のままで保管されています。戦後の民俗学に貢献した宮本常一など多くの民俗学者たちは、その農村や漁村の古文書を収集・整理して資料館設立を計画していました。しかし、全国から大量の古文書を借用したまま、事業は打ち切られてしまいます。
著者は、宮本等から調査・返却を委託され、各地を廻って返却に赴くうちに、従来の見方とは違う歴史認識を持つようになります。第2章にある対馬での体験は、日本の成り立ちに対する彼の仮説を裏付けるような体験でした。それまで日本は島国であって、他の国との交流が少ないため、独自の文化を発達させたという定説でしたが、対馬と朝鮮との距離を体感すると、必ずしも日本は「島国」ではなく活発な大陸との交流が可能であったとの認識に至ります。そこに介在するのは海民と呼ばれる漁業を生業とする人達で、それは日本各地に分布し、文化の担い手でもあって「日本人は農耕民族」という認識では説明できないことが多いとの確信をもつことになります。古文書返却の旅は、日本人の生き方と歴史を考える旅でもあったようです。


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2012 紅葉を求めて

2012年11月20日 | Photo (&Aviation)

先週の日曜日は、前日の雨が嘘のように朝から快晴でした。
午前中、紅葉を求めて家の周りを散策してみました。


この日は木枯しが吹いて、近くの公園の木々の周囲は落ち葉の絨毯のようでした。




アートフィルターで遊んでみました。


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本「オリンピア ナチスの森で」

2012年11月19日 | Book

1936年に行われたベルリンオリンピックの映画と日本人選手の活躍を描いたノンフィクション。
オリンピック映画を撮影したレニ・リーフェンシュタールへのインタビューと映画を基に、日本人の活躍と当時のオリンピック熱を描く。
オリンピックになると、日本中が大騒ぎになっていたのは今も昔も同じだったようです。日の丸を背負って、ベルリン大会に出場した選手には大きな期待が掛けられ、栄光を掴み取った選手もいれば、力及ばず敗退した選手もいました。勝った選手、負けた選手それぞれの生い立ちから、出場までの経緯、競技の内容、オリンピックのエピソードやその後の人生など、緻密に取材されていて大変面白かった。
レニ・リーフェンシュタールへのインタビューでは、映画を撮影する至った経緯や、撮影中の様子、ヒトラーとの関係、映画がもたらした影響など、これまで語られて来なかった内容が含まれている。
オリンピックのドキュメンタリー映画も、実は創作(再現)部分があり、当事者に演技してもらった映像が含まれていたというのは意外だった。確かに撮影機材が進歩していなかった当時は、気象条件や日没などが影響し、少ない機材で一回限りの競技を確実に撮影するのは難しかったのだろう。当時の映画関係者の苦労も理解できる。
また、当時の日本でのラジオ放送は、時差の関係で生中継できず、録音技術も無かったことから、100m走の中継はアナウンサーが見たことを、さも生で見ているかのように実況する放送だったらしい。たかだか10秒で終わる競技が、架空の実況だと30秒も掛かってしまうようなおかしな放送になったというエピソードは面白かった。陸上に限らず、水泳などでも同じような事が起きていたらしい。著者によるこのオリンピック映画の謎解きもテーマのひとつだが、それよりもベルリンオリンピックに関わった人達の、さまざまな人生ストーリーや失敗談のほうが面白かった。


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東武東上線 ファミリーイベント

2012年11月18日 | Travel

11月18日の東武東上線のファミリーイベントで、古い車両を走らせるという噂を聞いて駅の近くで見てきました。
「リバイバルカラー8000系東上線復活記念号」と命名された車両だそうです。赤とクリーム色に塗装された車両を見ていると、九州の田舎を走っていたディーゼルカーを思い出しました。そう言えば昭和の時代は、赤い塗装の乗り物が多かったなあ、、。
鉄道ファンではないし仕事の都合で沿線に住んでいるので、この電車を見ても何も感慨が湧かないのですが、昔から住んでいた人達は懐かしさを感じるのかもしれませんね。

駅を通過して、目の前を通り過ぎていく、、。
鉄ちゃんが2人、同じように撮影してました。




帰りは逆光が強烈で、影しか見えず。
鉄道に鉄塔。鉄塔好きのマニアもいるらしい。


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2012年 マイルCS(G1)

2012年11月18日 | Horse Racing
今年のマイルCSは、サダムパテックが勝利しました。
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【マイルCS】サダムパテックV!武豊2年ぶりG1勝利
 秋の最強マイラー決定戦「第29回マイルCS」が18日、京都競馬場で行われ、武豊騎手騎乗の4番人気、サダムパテック(牡4=西園厩舎)が直線で抜け出し、混戦のレースを制した。勝ち時計1分32秒9。武豊は10年ジャパンC(ローズキングダム)以来のG1制覇となった。
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今年のマイルCSは混戦でしたが、G1でなかなか勝てなかったサダムパテックが、武豊騎手の好騎乗で優勝しました。武騎手も2年ぶりのG1勝ちで、表彰台ではホッとしたような表情が印象的でした。落馬負傷で乗れない時期があり、勝てなくなって良い馬が廻って来なかったり、いろいろ辛い状況があったそうですが、これを機にまた最多勝騎手としての存在感を示して欲しいものです。
サダムパテックも2歳の時は世代で一番強いと言われていたのですが、その後のオルフェーヴルの活躍に影が薄れていましたが、武騎手と同様、ここで存在感を見せたかったのかもしれませんね

優勝を予想していたグランプリボスは2着でした。前走のスワンSで、テイエムオオタカに勝った馬です。苦手の京都を克服し、得意のマイルでもその勢いで行けると読んでいましたが、わずかにサダムパテックに届きませんでした。
応援していたシルポートは、得意の大逃げを封印し、先行して良いところまで粘りましたが、残念ながら4着でした。昨日の不良馬場からかなり回復して、タイム上は良馬場に近い状態でしたから、逃げ切るのは無理だったかもしれません。でも、良いレースだったと思います。次は有馬記念あたりに出て欲しいですが、ちょっと距離が長すぎるかな。
2年半ぶりにレースに出てきたテイエムアンコールは、8歳の高齢、骨折の長期のブランク、実績が無いマイルということで、大差負けを予想していました。結果はシンガリ負けでも着差は1.4秒で、なかなか悪くない印象でした。1800-2000mであれば、もう少しやれそうな気がします。マイルの速い流れにも充分ついて行けたし、今後が楽しみです。

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本「流れ」

2012年11月16日 | Book

著者によるポピュラーサイエンス三部作の2作目。「流体力学」に焦点を当てて、判りやすく解説する。
レオナルド=ダ・ヴィンチの絵画は、水の流れにインスピレーションを受けていたという考察に始まり、下流のパターン秩序、流体力学の重要な値:レイノルズ数、カルマン渦列、ケルヴィン=ホルムヘルツ不安定性、木星の大赤斑、レイリー数、レイリー=ベルナール対流、砂丘の模様、安定最大角、安息角、1/fベキ乗則、グーテンベルグ=リヒター法則、ブラジル=ナッツ効果、群れ、などを、木星の大赤斑や砂丘の模様など多くの事例を使って解説している。
流体というのは、空気や水の流れのように日常生活の中で常に接するものであり、大変身近な存在ですが、これらの物質に纏わる現象を説明しようとすると難しさを感じます。例えば、パイプを通る水の流速は、中央が速く淵のほうが遅くなる。それは壁の摩擦の影響が大きいという簡単なモデルで説明できます。しかしながら、少し複雑なモデルになると理論通りに行かない難しさもあり、この分野の奥深さもあるようです。
ちなみにこの本で紹介されている気に入った現象は、「ブラジルナッツ効果」です。大きなナッツは、袋を振ると段々上に押し上げられるという理論で、これも流体力学で説明することができるようです。「かたち」よりも読みやすく、科学に疎い人でも楽しめる本です。


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