昨日、少し早めに就寝したので、目覚めも早かった。歳をとったせいか、6時にセットした目覚まし時計が鳴る前に起きることが多くなった。
今日はクリスマス。子供の頃は、サンタのプレゼントと父がケーキを食べさせてくれる楽しみな日だったが、小学生の高学年になってサンタが実は親だったということが判り、父が買ってくるケーキに物足りなさを感じるようになって、クリスマスの楽しみが少しずつ薄れていった。そんなことを思い出しながら、いつもの電車に乗って会社へ行く。午前中は定常業務、ミーティング。午後は取引先の担当者と打合せ、資料やデータのまとめをやって、定時で帰宅した。
高校生の頃は、クリスマスをどう過ごすかが関心の的だったが、学校は男女共学でありながら男子クラスに入ってしまったことで、この日を楽しく過ごしたという記憶が無い。男子クラスという不運を嘆く友人達と、クリスマスに対して無関心を装っていた。(またそれがカッコいいと思っていた)
家に帰ると、かみさんは外出中。クリスマスの夜なのに、夕食は有り物で済ませ、テレビをつける。NHK-BSで物理学のドキュメンタリーをやっていた。今日は第二回のようだが、第一回を見逃したせいで、話の内容がチンプンカンプン。南部陽一郎博士の物理学における功績やヒッグス粒子の話を聞きかじって終わり。
かみさんと付き合っている頃のクリスマスは良かったな。特別な事をするわけではなく、少し奮発してイタリアンを食べに行く程度だった。デザートにケーキが付くだけでも、充分幸せな気分が味わえた。クリスマスプレゼントを渡したりしたが、今はもう何も残っていない。
今日のクリスマスも何も特別なことはない。いつもの1日。だけど、結婚してから毎年のクリスマスにやることがひとつある。大好きなバッハの「クリスマス・オラトリオ」を聴くことだ。この曲を聴いていると、何だか幸せな気分になれる。
今日も良いクリスマスの1日だった。
予告編を見た時から気になっていた「ゼログラビティ」を見に行った。
スペースシャトルで宇宙望遠鏡のメンテナンスをしていた科学者が、スペースデブリの恐怖に巻き込まれるというストーリーで、内容も映像もリアリティがあってとても面白かった。登場人物はたった2人。無線の会話と主人公の吐く息の音だけの世界で、宇宙で孤独になる恐怖がよく描かれていた。自分がまるで宇宙に放り出されたような感覚を味わえたこと、また無線の相手のパニくる地上管制官などの人物が登場しなかったのも良かった。余計な演技や場面はリアリティを損なう要因なので、それを省いた構成は成功していると思う。とにかく好感が持てる映画だったので、また見に行きたくなった。そういう気分になったのは久しぶりだ。主役のサンドラブロックの演技も良かったなあ。好きな女優の一人になりました。
映画を見る前に、コーヒーを飲んだせいか、利尿作用で途中からトイレに行きたくなってしまい大変だった。全編がスローな展開なので、帰還の船に乗り込んだ段階から、いつどのようなエンディングになるのか、そしてあと何分で終わるのかが気になってしまい、最後の10分くらいは祈るような気持ちで見ていた。「頼むから、地球に降りてドンデン返しがありませんように」と。
無事トイレに駆け込んで事なきを得ました。
流行に鈍感な私も多少気になりました。
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なぜ?「甲乙付け難かった」も…4語選出に「え~っ」(スポニチアネックス)
◇ユーキャン新語・流行語大賞
史上初となる4語の年間大賞選出について、選考委員を務める「現代用語の基礎知識」(自由国民社)の清水均編集長は「1~3語というのがお決まりだったが、豊作年の特例ということで」と説明。事務局によると、もともと1語に絞ることにこだわりはなく「4語が甲乙付け難かったということに尽きる」という。3語選出は03年(毒まんじゅう、なんでだろう~、マニフェスト)を最後に過去6回あった。粒ぞろいの中、どの言葉が選ばれるか楽しみにしていた人にはやや拍子抜けだったのか、大賞発表時は会場に「え~っ」と落胆の声も広がった。
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今年の流行語には、4語が選ばれたそうです。その4語とは、「今でしょ」「おもてなし」「じぇじぇじぇ」「倍返し」ですが、ドラマから2つも選ばれたのが意外でした。普段ドラマを見ない私にとって、「じぇじぇじぇ」はまったく意味不明の言葉で、何故選ばれたのか判りません。会社でも「倍返し」は時々聞くけれど、「じぇじぇじぇ」は聞いたことがない。これが流行語と言われても。まあ流行のドラマを見ていないのだから仕方ないのだが、早々に忘れ去られてしまいそうな言葉のような気もします。
オリンピック招致で使われた「おもてなし」は、外国人向けのPRのための言葉でしたが、外国人に真意が伝わったかどうかは疑問です。外国人よりも、日本人に受けたような印象です。この言葉は、普通に使われているから廃れることはないと思いますが、あの言葉を発した後に拝むポーズはかなり恥ずかしい。
ということで、個人的に今年の流行語と思うのは「今でしょ」。これはどこでも聞くし、使う場面も様々で流行語に相応しいと思う。でも廃れるのも早いかも。
だったら「いつこの言葉を使うの?」 「今でしょ!」
クラシック音楽を聴くので買ってみたら、中学生の頃に読んだ「名曲をたずねて」の復刻版で懐かしかった。当時はレコードが買えなかったので、FMで聴く時の手引き書として使っていた。ベートーヴェンが最高の作曲家とされ(著者の好みか)、研究が進んだ現代とはやや異なる見解が多い。また、当時好まれていない作曲家の作品は、素っ気無い記述で終わっていたりする。演奏家の紹介も故人が多く、今となっては内容が古くて鑑賞にそぐわないものもある。この辺りは、「鑑賞事典」を称するのであれば、現代の鑑賞に耐えられるように補筆修正して欲しい気もした。逆に著者のオリジナルに手を加えないのであれば、タイトルは昔のままで良かったように思う。この本に記載されている曲を全て鑑賞してみたいと思ったけれど、わずか半ページ(10行)で説明されているバッハの「クリスマス・オラトリオ」は、演奏時間が3時間にもなる。この本(曲の解説800ページ分)を真面目に聴くと、生活を変えないと無理かもしれない。