中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

社長の皆さん 新入社員は元気にしていますか?

2019年04月10日 | コンサルティング

「99人以下の中小企業の社員が辞めずにイキイキ働くようになる」を提供する人材育成社です。 

このように伺うと、「当たり前でしょう。入社したばかりなんだから元気ですよ。元気じゃなければ困るでしょう」とおっしゃる方がほとんどではないかと思います。しかし、過信は禁物です。

実は、ある企業で先週後半に配属された新入社員が昨日の新入社員研修終了後、私のところに心配そうな顔でやってきて、次のような相談をしてきました。

受講者 「先週から実際に仕事を教わり始めましたが、説明されたときは理解したつもりでも、実際に始めてみるといろいろとわからないところがありました。質問したいと思ったのですが、先輩や管理者は忙しそうにしているので、声をかけられませんでした。そういうときは、どうすればよいのでしょうか?」とのことです。

私からは、「今よろしいですか?」と先に確認してから質問することを勧めたのですが、静かな事務所の中で自分の方から声を発するのは勇気がいるとのことでした。

ここで、社長や管理者の皆さんにお伝えしたいのは、このようになかなか自分の方からは質問できない新入社員が少なからずいるということです。

仮に、先輩や管理者が忙しそうにしていたとしても、疑問に思っているまま放っておいたら仕事は先に進みませんし、場合によっては間違った進め方をしてしまうかもしれません。そのため、タイミングを見計らって声をかけることは躊躇せずにしなければならないはずです。

しかし、個人差はあるでしょうが、自分の方から能動的に質問することに敷居の高さを感じている若手社員(新入社員に限りません)は、私の経験からも想像以上に多いと感じています。

実際に、若手社員を対象にした研修を担当させていただいた際に、研修の途中で「質問はありますか?」と尋ねると手が上がらなくても、終了時のアンケートには質問が記入されているということが多々あります。

また、こちらから「質問はありますか?」と尋ねる回数が少なかったときには、「質問したいことがあったのに、質問はありますかと声をかけてもらえなかったから質問ができなかった」とアンケートに記述されたこともありました。

そこで、社長や管理者の皆さんにお願いしたいのは、今後、若手社員の方から質問がない場合であっても、ぜひこちらから積極的に声をかけるようにし、若手社員が質問しやすい雰囲気を作っていただきたいということです。

また、もし若手から質問された場合には、少々忙しいタイミングであったとしても、いきなり「自分で考えろ」などと「ダメ出し」をしたりしないようにお願いします。

まずは、積極的に質問をしたことを認めていただきたいと思いますし、仮に同じような質問を何度もするような場合でも、いきなり突き放すのではなく、「あなたはどのようにやればいいと思う?」とこちらから尋ね、本人に積極的に考えさせることをしていただきたいです。

質問した結果が叱られたということになれば、若手社員は今後質問すること自体をためらうようになってしまいます。反対に質問したことの結果が受け入れられたり、ほめられたりすれば、今後もわからないことは積極的に質問し、自分でもきちんと考えるようになります。

ぜひ、若手社員が質問しやすくなるような雰囲気づくりを心掛けていただきたいと思います。

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