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会社という物質の相転移

2013年11月19日 | コンサルティング

先日このブログで「研修を受けた人が意識を変えて、職場でその成果を実践に移そうとすると様々な障害にぶつかる。結局会社は変わらない。まるで砂漠に水を撒いているようだ」という話を書きました。

では、会社の中で意識を変えた人がどのくらいの割合になれば、会社は変わるのでしょうか。

ここで、簡単な思考実験をしてみます。

会社という組織をひとつの大きな物質と考えてみると、人はその物質を構成する分子のようなものでしょう。「人を分子扱いするなんて、乱暴過ぎる!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦ください。

次に、会社が変わることを「相転移で考えてみます。

相転移とは物質の状態が変わることです。水は常温では液体(液相)、0℃以下では氷(固相)、100℃を超えると湯気(気相)になります。このように、物質を構成している分子の状態が少し変わるだけで、物質全体の性質が大きく変わる現象が相転移です。

さて、会社はどのくらいの割合の人が変わると相転移を起こすのでしょうか。

単純なモデルで考えると50%がその境界になります※。

「なーんだ、社員の半分が意識を変えないと会社は変わらないのか」と思われたことでしょう。

ただし、この場合の社員数には制限がありません。つまり無限の人数が集まった組織の場合です。

現実の会社では、おそらくもっと低い割合で相転移が起こるはずです。

私たちの仕事はできるだけ低い割合で会社に相転移を起こすことです。

従業員の意識を変えるような働きかけをやり続ければ、ある日突然氷が溶けるように会社が変わり始めます。

相転移はきっと起こります。

※参考 

http://ci.nii.ac.jp/naid/110004997082

http://www.jinzaiikuseisha.jp/column/002.html

(人材育成社)

 


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