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コーヒーを日本国内で栽培しよう

2015年08月09日 | コンサルティング

「コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人では肝がんの発生率が約半分に減少し、1日の摂取量が増えるほど発生率が低下し、1日5杯以上飲む人では、肝がんの発生率は4分の1にまで低下していた。」 

これは、国立がん研究センターがおこなった20年以上にわたる追跡調査の結果明らかになったことです。コーヒーを飲む量が増えるほど死亡リスクが下がる傾向があることが、統計的に実証されたことになります。

私のようなコーヒー好きにとってはうれしいニュースですが、悲しいニュースもあります。コーヒーの価格が上がってきていることです。

その原因は、世界の3分の1のコーヒー豆を生産しているブラジルが干ばつに見舞われ、世界的な供給不足が生じているためです。また、コーヒーの生産地は政情が不安定な国も多いことも、価格急騰の一因となっています。すでに「ブルーマウンテン」などの高級種は入手困難になっているそうです。

さて、職場で愛飲され健康にも良いコーヒーの供給が、こうした海外の事情に左右されて良いのでしょうか。

私は、石油同様、コーヒー豆を国家的備蓄計画を以て安定供給するべきだと考えます。また、先端技術の粋を集めて、国産コーヒー豆の栽培をいち早く実現すべきだと思っています。

コーヒーは果実の一種ですが、高温や低温に弱く、概ね20℃前後で日光がよく当たり、水はけの良い環境が必要です。もちろん、日本の自然環境では育成できません。しかし、日本の工業技術があれば十分に大規模栽培は可能です。

以前、千葉(八街市)の街道沿いでトマトをハウス栽培している実験プラントを見学したことがあります。そこは、閉店してしまったパチンコ店を利用して、自動制御技術とWebを組み合わせて高品質のトマトを作っていました。品質も収量も文句なしでした。

コーヒーも同様に環境を制御する技術を確立すれば、こうしたミニ・プラントを作るのは難しくはないはずです。収量と市況によりますが、利益を出すことは十分可能なのではないでしょうか。

国内のあらゆる地域で使われなくなった設備(廃校になった体育館や工場)を、コーヒーの小規模プラントに変えてはいかがでしょうか。コーヒーの品種ごとの育成データと設備制御のプログラムは国が作って無料で配布すればよいと思います。後は、プラント作りに補助金を出し、エンジニアが技術指導をおこなえば日本中にコーヒー農園ができます。オリンピックに比べればほんとうに微々たる投資です。

日々長時間労働とストレスにさらされているエンジニアの皆さん、そのコーヒーを飲み終わったら、ちょっと真面目に考えてみませんか。

(人材育成社)


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