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「あまちゃん」から学ぶ「肯定する」ものの見方

2013年10月02日 | コンサルティング

NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が先週終わりました。「じぇじぇ」を始めとして注目されたドラマでしたから、私の周囲でも話題になることが多かったです。「あまロス」の方、多いのではないですか?

   さて、「あまちゃん」がヒットした理由にはいろいろあると思いますが、私は一貫して「現実を肯定するとらえ方」もその一つだったと思っています。

 脚本の宮藤官九郎さんは、新聞のインタビューで以下のように言っています。

「これはこうだと信じている人には(疑問を)言いたくなってしまう。見る角度を一回変えてやらないと、面白いモノは生まれない気がします」

「いいところも悪いところも面白いからいいじゃんというのが僕の肯定の仕方。善人にも悪意や弱い部分があるというのが僕の見ている日常」

 そして、現実を肯定することの意味を「『みんなそっちばかりを見ているけれど、ここにこんなに面白いモノがありますよ』みたいなこと。僕はいいもの、楽しいもの、笑えるものをいつも探しているわけで、世の中の人がそうなったら、違うものに注目するかもしれない」

「世の中みんなそうじゃないから面白い。人間のいろいろなところを肯定するというより、色々な角度から見るということなのかもしれない」

 一方からだけでなく、角度を変えてものを見ることを大切にされていることが伝わります。

 ところで、ここまで書いてきたら、「肯定的にとらえること」と「前向き」との違いは何だろうと疑問が浮かんできました。

私は「前向き」は、物事を積極的に、またプラスにとらえる事を目的にした考え方で、「マイナスの思考や感情」を意識的にプラスに変換しようとすることではないかと感じます。例えば、ネガティブな感情が湧いてきたら、「前向きに考えよう」とすることで、そうした感情を抑え込むという印象をもちます。

 一方、「肯定」は、起きたことに対して良い、悪いを区別することなく、自然のこととして受け入れる姿勢と感じます。

 一昨日担当したある社員研修の受講者のアンケートに次のような記述がありました。

「意見に対して肯定的にとらえてもらえるので、話に興味が持てました。」

 研修で受講者と接する時も、「肯定する」ものの見方が大切だということを再認識しました。

(冒頭の写真はwikipediaより)

 (人材育成社)


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