中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

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第1,109話 中小企業が大企業に「勝てる」ものとは?

2022年03月27日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

唐突ですが、中小企業には大企業に「勝てる」ものと「引き分け」にできるものの2つがあることをご存じでしょうか。まず「勝てる」ものですが、それは経営者と社員とのコミュニケーションの深さです。会社に限らずすべての組織はチームワークで成り立っています。メンバー間の意思疎通が滞れば、チームは機能しなくなります。そして組織の規模が大きくなるにつれ、コミュニケーションは難しくなっていきます。

1対1のコミュニケーションを糸電話に例えてみます。メンバーが2人だけなら1本の糸(“パス”と言います)で済みます。3人ならパス数は3、4人なら6・・と増えていきます。n人のときのパス数は(n(n−1))/2で計算できます。人数が増加するにつれ指数的にパスが増え、コミュニケーションが上手く行かなくなっていきます。

通常はそうした事態を避けるために、チームを分割することでコミュニケーションを行いやすくするという手段を取ります。はじめはそれで上手く行きますが、やがて時間が経つにつれチームの「タコつぼ化」がはじまります。「タコつぼ化」とは小さなチーム内でのコミュニケーションが行き過ぎて、他のチームと情報共有ができなくなる(“しなくなる”の方が正しいかもしれません)状態を指します。

企業で起こる「不祥事」の背景には、こうした「タコつぼ化」した組織構造があります。大きな組織では、それを避けるためITをはじめとした様々な技術や手法を使いますが、結局は人間の心理が生み出すものですからそう簡単には解決できません。

一方、社員が100人を下回る企業ならば経営者が全社員と良好なコミュニケーションを行うことが可能です。たとえば、社長が全社員の名前を憶えるだけで社内のコミュニケーションはかなり深くなります。これは大企業には決して真似できないことです。

さて、もうひとつの「引き分け」にできるものは「時間」です。人材や資金、設備や技術を多く持っている大企業でも社員1人の1人の時間だけは「多く」持つことができません。大企業の1時間も中小企業の1時間も同じなのです。会社の規模が小さくても、全社員、1人1人が時間を上手く使いこなせば、少なくとも時間という資源の使い方では大企業と「引き分け」に持ち込むことができます。

ところが、残念ながら時間の使い方に関しては中小企業よりも大企業の経営者、社員の方が優れているように思います。遅刻をしない、納期を守る、仕事中は徹底して集中するといった「基本動作」においては、大企業の従業員の方が厳しく躾(しつけ)られているようです。せっかく同じ資源を与えられていながら非常にもったいない気がします。

経営者の皆さんにお願いします。時間という資源を無駄にしないために、ぜひ社員教育をしっかりと行ってください。社員全員に「トヨタもうちの会社も時間は対等だ」ということを徹底して分からせてください。そうすれば大企業と十分に「引き分ける」ことができます。

中小企業の経営者が重視しなければならないことは、いついかなる時でも「コミュニケーション」と「時間」の2つです。4月、新しい仲間がやって来ます。あなたの会社を「勝てる会社」に変える絶好のチャンスです。

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