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第1,022話 問題を解決する方法を知っていますか?

2021年05月19日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

私たちの日常では、仕事であってもプライベートあっても、大なり小なり様々な問題が起こります。一つの問題を解決できたとしても、また次の問題が目の前に現れる、その繰り返しではないでしょうか。そう考えると、「人生とは問題解決の連続」だと言えるように思います。

このように日々様々な問題に直面している私たちですが、仕事であれプライベートであれ自分自身にとって大切な問題であればあるほど、何とか解決したいと考えるのが常だと思います。それでは私たちはどのように解決に向けて取り組めばよいのでしょうか? 多くの場合まず解決策を考えて、それを実行するかと思いますが、皆さんはこれまでこの方法でうまく問題を解決できたでしょうか?

有効な解決策を実行でき、すぐに問題が解決できたというケースももちろんあるでしょう。しかし逆に一所懸命取り組んだのに、問題がちっとも解決しなかったという経験をしたことも少なくないのではないでしょうか?

では、なぜ問題が解決できなかったのでしょうか?

私は「問題発見・課題解決」をテーマにした研修を担当させていただくことがありますが、そこでは問題の発見から解決までのステップを6段階に分けて紹介しています。問題を解決するためには、どのステップも避けて通ることはできないのですが、その中でも最も大切なのは原因分析です。

具体的には、目の前で起きている問題に対して、「なぜ起こってしまったのだろうか?」とその原因を掘り下げて考えるのです。「なぜ?」⇒「なぜ?」⇒「なぜ?」と問題の原因をどんどん深堀していくと、やがて真の原因が見えてきます。そして、この真の原因に対して解決策を立てて実行すると、問題を解決できる確率がぐんと高くなるのです。

一方、原因を深堀せずにいきなり解決策を立てて実行した場合、時間や費用をかけたわりには問題が解決できないということになってしまったり、ときにはさらに事態が深刻になってしまったりするようなことすら起こりえるのです。

では、私たちはどうして原因をきちんと追究することなく、解決策を立ててしまったりするのでしょうか?

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これまで500回以上問題発見・課題解決研修を担当させていただいた私の経験から言うと、それは「私たちが問題をとことん深堀して解決策を探るという知識や方法を習う機会がなかった(少なかった)」からです。研修等で受講者に話を聞いてみると、就職してから先輩社員や上司からOJTなどで仕事の進め方を教わっても、実は問題が発生したときに深堀して解決に向け取り組むということをきちんと教わったことが少ないようです。

これでは目の前で問題が起こっても、解決につなげることが難しい状況をなかなか変えることはできません。

ぜひ経営者や管理職をはじめ上司の皆さんには、部下や新入社員に対して「原因をしっかり深堀して解決をめざす」ことを指導していただくことをお願いしたいです。また、そのために研修の受講機会を設けるなどしていただきたいと思います。

人生は問題解決の連続であり、前述のようにそのための努力を重ねることはもちろんです。でも、ときには100%の解決を目指せなくても、まずは「今の状態よりも少しでもよくなればOK」と大きく考えることも、問題解決への向き合い方として大切なことかもしれませんね。

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