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ビジネスエリートに「教養」を!

2018年07月15日 | コンサルティング

このところ経営者に必要な資質としてリベラルアーツが注目されています。リベラルアーツとは単純に言ってしまえば「教養」を表す言葉です。「教養」といえば、大学の「一般教養」科目、たとえば哲学、歴史、文学、科学などを思い出す方も多いでしょう。

ほとんどの人にとっては、リベラルアーツが専門でない限り、こうした大学時代の教養科目は記憶の彼方に消え去っていることでしょう。

ところが、多くのビジネスパーソンとは無縁だったはずのリベラルアーツが、最近ビジネス誌を中心に大きな話題になっています。

「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか? 経営における『アート』と『サイエンス』」※という本によれば、「近頃の経営者はロジックやサイエンスを重視するあまり直感や感情を軽視している」ために、「創造的イノベーションの可能性を狭め」、「今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取り」を危うくしているとのことです。

ということで、世界トップクラスの企業のエリートたちはこぞって美術館のギャラリートークに出かけ、大学院の特別講座で哲学や歴史の専門家の話を聴きに行きます。そうした教養を身に付けることで、ビジネスにおける信頼感を増し、新しい価値を創造することができるのだそうです。

私はこうした風潮には大いに賛同します。ただし「エリート層にとって」という但し書きがつきます。

「ビジネスエリート」とは具体的にどういう人たちを指すのかは難しいところですが、ここでは大企業の上級管理職以上、役員クラス、およびその候補者としておきます。

そうしたエリートたちのビジネスにおける意思決定は、それ以外の(以下の)人たちのそれよりもはるかに大きな影響を経済や社会に与えます。ですから「教養に基づいた美意識や直感」は大いに結構ではないかと思います。

では、そうでない人たちに「教養」は不要なのでしょうか。

もちろん、そんなことはありません。ただし、ビジネスの場において「最も重要な」判断基準にはなり得ないと考えます。

全てのビジネスパーソンに必要な知識やスキルは、あくまでもロジックが基本になっていなければなりません。「普通のビジネスパーソン」の方は、まず基本を身に付け、土台をしっかり固めましょう。近のビジネス誌に踊らされて高価な講座に通う必要はありません。

リベラルアーツは、自身が「そろそろエリートへの道が開け始めたかな...」と思ったあたりから学び始めても大丈夫です。

なぜなら、教養は時を経ても変わらない、普遍的な存在だからです。

※ 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 山口周 | 光文社新書 | 光文社

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