パオと高床

あこがれの移動と定住

台北旅行

2009-02-24 13:11:08 | 旅行
年末から3泊4日で台北に行く。何年ぶりだろう。以前行ったときは、高雄と日月譚にも行ったので台北自体は一日だけだった。
で、今回は故宮博物館に一日浸った。途中で、お茶して、ゆったりと。それでも、そんなに観覧し続けると頭がくらくらしてしまう。どのくらいいたら、たっぷりになるのか、なかなかわからないけれど、まずは満足。もう少し、書と軸をみたかったような気が、あとでした。

それから、今回は手頃な値段で「仏跳牆」が食べたくて、いろいろ探して、「儂來餐廳」で食べることができた。美味しかった。これ、より贅沢高級になるとどんなものになるのかと思わせた。日本語が達者なホテルフロントの方が、予約を取ってくれて、感謝感謝。ちょうどそのレストランで結婚式があっていて、「仏跳牆」があるかどうかわからないというところを、どうにかお願いと頼み込んでくれたのだ。この人はとても頼りがいがあって、安心感を与えてくれる人だった。からすみチャーハン、エビの卵オムレツも美味しかった。カキのフライを残してしまってごめんなさい。
「徳也茶喫」でお茶して、「鼎泰豊(本店)」と「高記」で小籠包食べ比べして、「高記」では上海生煎包子や紫米八寶甜飯も食べて満足。「鼎泰豊(本店)」では、二人だったので一蒸籠十個の料理を五個にして二種類出してくれたり、大包を半分に分けて出してくれたりとサービス満点だった。「好記担仔麺」、「度小月」で担仔麺を食べる。「度小月」は黄金蝦捲も美味。「好記担仔麺」の雑然とした雰囲気も良かった。とにかく食べ物が美味しい。太っちゃった。まだまだ、あれもこれも食べたかった。胃袋に限界はあるし、旅行日程で食べられる食事の回数は制限あるし、残念。と、食べ物の話ばかりになる。

それにしても、冬一番の寒波が来たというので、台北で長袖のアンダーシャツとマフラーを買っちゃった。
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馬場あき子『短歌への招待』(読売新聞社)

2009-02-24 03:17:11 | 国内・エッセイ・評論
招待されてしまいました。

ことわざの中に「律」を見て。短歌の「律」について語り始める。
語りはいにしえの律から現代短歌の律へと進む。実際の歌を引きながら、語り口は明快である。
律の大衆性に依拠して歌う歌、それとの格闘のあとを刻む歌。そこに、次には「調べ」が現れる。短歌の中心的な構成要素が、引き出される。
さらには短歌史を辿る。近代短歌を正岡子規の『歌よみに与ふる書』と雑誌『明星』派の流れの中で、いかに短歌が近代短歌に変遷していったかが語られる。そこに横たわる、万葉集と古今和歌集。それをめぐる措定と反措定。また、たびたび起こる短歌滅亡論との対峙の中から常に展開を繰り返してきた短歌の流れが綴られる。そして、戦後短歌は前衛短歌の衝撃を持って、現代短歌へと続いてくる。
その結節点での論争に触れ、また、重要な流れを作った価値観にも触れる。斎藤茂吉の「ますらをぶり」と釈迢空の「たをやめぶり」。その二つとも少し違う「旧派和歌」の伝統文体。「男歌」と「女歌」。その二つを入れ替える歌。それぞれが、もたらす歌の趣。
短歌に接するときの、楽しみと深みとを伝達してくれる本である。問題意識を刺激してくれる。さらなる深みへの道案内になってくれる一冊でもある。

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