ミシュラン旅行ガイド 長瀞町
生来、おっちょこちょいなので、11年5月中旬、「長瀞町がミシュランの旅行ガイドに、県内で初めて掲載された」と聞いて、てっきり高尾山(東京・八王子)と同じ評価(★の数)が与えられたのか、と早とちりした。
新聞をよく読んでみると、ミシュラン社の日本旅行ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、評価も高尾山のように「わざわざ旅行する価値がある」の「★★★」(三ツ星)ではなく、長瀞町の宝登山(ほどさん)神社に「興味深い」の「★」(一つ星)が付いただけ、ということが分かった。
がっかりすることはない。県内の観光地といえば、川越や大宮の氷川神社がいつも筆頭。それより先にミシュランに紹介されたのだから、長瀞町や観光関係者だけでなく、上田清知事もブログで「町や鉄道会社などと共同で観光PRを実施する」と喜んだ。
長瀞町(正確に言えば長瀞を中心とする秩父地区)は、続いて9月5日、全国で20か所になる「日本ジオパーク」にも認定されたので、その相乗効果に期待している。
「ミシュラン・グリーンガイド」は1926年からグルメの格付けでも有名なフランスのタイヤ会社ミシュランが発行、世界中のツーリストに信頼されている。その日本旅行ガイド本「ジャポン」は07年4月に次ぐもので、5月13日発刊の仏語版改定版に掲載された。
これに「埼玉県と群馬県のツアー」が取り上げられ、長瀞については、秩父鉄道上長瀞駅から、「県立自然の博物館」や神社をめぐるコースのほか、都心からのアクセス、周辺の飲食店などが約1ページ紹介されているという。
宝登山は、標高497㍍。500㍍にも満たない。高尾山の599㍍より100㍍ほど低い。宝登山神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国平定の途中、山頂に向 かっている際、火難に遭い、進退窮まったところを神の使いの山犬が火を消し止めて、助けてくれたことから約1900年前創建された。この故事から「火止山(ほどやま)」の名ができ、「宝登山」に変わった。
火災盗難よけの守護神として関東一円から年間100万余の参拝者が訪れる。)09年に136年ぶりの大改修工事をしたばかりで、極彩色の彫刻が見事。
秩父神社、三峰神社と並ぶ秩父三社の一つである。
9月に開業100周年を迎えた長瀞駅から神社まで徒歩15分。山頂には奥宮がある。神社から徒歩3分でロープウエイ乗り場山麓駅があり、山頂駅まで5分。山頂駅から徒歩6分で奥宮。山頂付近では、季節によってウメ、ロウバイ、ツツジが楽しめる。
宝登山神社には普通、長瀞駅から出かける。秩父鉄道で一つ秩父駅よりの上長瀞駅を使うなら、「県立自然の博物館」にも近く、荒川に降りると有名な「虎岩」も見られる。「虎岩」は、褐色と白色の層からなり、虎の縞模様を思わせるので、この名がある。
1916(大正5)年、盛岡高等農林の二年生だった宮沢賢治は、この模様を博多帯になぞらえて、
つくづくと粋なもやう(模様)の博多帯荒川ぎしの片岩の色
と詠んで、親友に送ったとされる。「虎岩」もまた片岩なのだ。
近くの親鼻橋下の荒川右岸には美しいピンク色のこれまた有名な「紅簾石片岩」があり、その対岸が「長瀞舟下り」の出発点だ。
「長瀞舟下り」は、「ジオパーク」を川から見るのが主眼だから、「ジオパーク」と「ミシュラン」のコラボレーションが実現するだろう。長瀞観光の一つの未来図が描けそうだ。
生来、おっちょこちょいなので、11年5月中旬、「長瀞町がミシュランの旅行ガイドに、県内で初めて掲載された」と聞いて、てっきり高尾山(東京・八王子)と同じ評価(★の数)が与えられたのか、と早とちりした。
新聞をよく読んでみると、ミシュラン社の日本旅行ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、評価も高尾山のように「わざわざ旅行する価値がある」の「★★★」(三ツ星)ではなく、長瀞町の宝登山(ほどさん)神社に「興味深い」の「★」(一つ星)が付いただけ、ということが分かった。
がっかりすることはない。県内の観光地といえば、川越や大宮の氷川神社がいつも筆頭。それより先にミシュランに紹介されたのだから、長瀞町や観光関係者だけでなく、上田清知事もブログで「町や鉄道会社などと共同で観光PRを実施する」と喜んだ。
長瀞町(正確に言えば長瀞を中心とする秩父地区)は、続いて9月5日、全国で20か所になる「日本ジオパーク」にも認定されたので、その相乗効果に期待している。
「ミシュラン・グリーンガイド」は1926年からグルメの格付けでも有名なフランスのタイヤ会社ミシュランが発行、世界中のツーリストに信頼されている。その日本旅行ガイド本「ジャポン」は07年4月に次ぐもので、5月13日発刊の仏語版改定版に掲載された。
これに「埼玉県と群馬県のツアー」が取り上げられ、長瀞については、秩父鉄道上長瀞駅から、「県立自然の博物館」や神社をめぐるコースのほか、都心からのアクセス、周辺の飲食店などが約1ページ紹介されているという。
宝登山は、標高497㍍。500㍍にも満たない。高尾山の599㍍より100㍍ほど低い。宝登山神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国平定の途中、山頂に向 かっている際、火難に遭い、進退窮まったところを神の使いの山犬が火を消し止めて、助けてくれたことから約1900年前創建された。この故事から「火止山(ほどやま)」の名ができ、「宝登山」に変わった。
火災盗難よけの守護神として関東一円から年間100万余の参拝者が訪れる。)09年に136年ぶりの大改修工事をしたばかりで、極彩色の彫刻が見事。
秩父神社、三峰神社と並ぶ秩父三社の一つである。
9月に開業100周年を迎えた長瀞駅から神社まで徒歩15分。山頂には奥宮がある。神社から徒歩3分でロープウエイ乗り場山麓駅があり、山頂駅まで5分。山頂駅から徒歩6分で奥宮。山頂付近では、季節によってウメ、ロウバイ、ツツジが楽しめる。
宝登山神社には普通、長瀞駅から出かける。秩父鉄道で一つ秩父駅よりの上長瀞駅を使うなら、「県立自然の博物館」にも近く、荒川に降りると有名な「虎岩」も見られる。「虎岩」は、褐色と白色の層からなり、虎の縞模様を思わせるので、この名がある。
1916(大正5)年、盛岡高等農林の二年生だった宮沢賢治は、この模様を博多帯になぞらえて、
つくづくと粋なもやう(模様)の博多帯荒川ぎしの片岩の色
と詠んで、親友に送ったとされる。「虎岩」もまた片岩なのだ。
近くの親鼻橋下の荒川右岸には美しいピンク色のこれまた有名な「紅簾石片岩」があり、その対岸が「長瀞舟下り」の出発点だ。
「長瀞舟下り」は、「ジオパーク」を川から見るのが主眼だから、「ジオパーク」と「ミシュラン」のコラボレーションが実現するだろう。長瀞観光の一つの未来図が描けそうだ。