アヤシイ不動産屋のオヤジと、信用できない女弁護士・・この両者の共通点は、嫌われ度数トランプ60%、ヒラリ—55%。早い話しが、今、世界に君臨する国のリーダー選抜選挙が、嫌われ者同士のケンカと言う、実に情けない話しである。
昨日の直接討論会ではヒラリー優位とメディアはこぞって報じているが、インターネットの調査ではその逆。いずれにせよ、選挙のポイントは、ヒラリーにもトランプにも入れたくないと思っている20%のアメリカ人が、(仕方なく)どちらに入れるのかという事にかかっている。
メディアは、両者の政策の違いについて取り沙汰しているが、実際のところは政策云々より、単なる好き嫌いで決まってしまうのが現実。そこで、選挙の結果を大きく左右するのが女性票である。
若者票を集められないヒラリーにとって「女性票」の獲得は生命線となる。そこで彼女としては何としても「トランプは女性の敵!」というイメージを植え付けなければならない。
案の定、彼女は討論会で「女性のことをバカだのブタだのと言っているアンタが大統領になるなんてちゃんちゃらおかしいわよ」みたいなことを言った。
痛いところを突っつかれたトランプとしては、「アンタのダンナが大統領だった時にした事、それこそセクハラの極地だ!アンタそん時、その女の所に口を封じに行っただろ!」と、 選挙に勝つためには言わなければならなかったし、言うことも出来た。
ところがこの暴言オジサンが、肝心な所でそれを言わなかったのである。
何故なら、これも計算の上だったという見方もあるだろうが、おそらく会場の席にヒラリーの一人娘が座っていたからからである。
娘にだけは頭が上がらないトランプとしては、いくら政敵とは言え、さすがに娘の目の前でお父さんの浮気のことを言うのは良くないと思ったのだろう。
ちなみに、日本ではトランプは「ブタ」と言ったという事になっているが、厳密には「ミス・ピギー(セサミストリートのマペットキャラ)」と言ったのである。
アタシはどちらの味方でもないが、この点に関しては、20年前の失言を出して来たヒラリーより、トランプの方が良心的だったと見ている。
さて、いったいどっちが選挙に勝つのか? 今の所は誰にも分からない。ただ、終末時代到来を予測している身の上からすると、アメリカの大統領になるのは、世界にとってどちらか良い方ではなく、悪い方であろう。残念だけど..。