「誰かが誰かを運転するたびに、オレは負けるんだ..」と、(またしても)オスカーを逃したスパイク・リー。
しかも、その内容が、(またしても)黒人と白人の友情ドラマと言うのだから、彼にしてみれば、面白くなくて当然である。
世の中には、アタシみたく寅さん大好き人間もいれば、あんなバカバカしい映画見るか!という人もいるワケで、そんな事を主張し合ったところで何の意味もない。
ただ、トニーが「白人の救世主」だとか、ドクが「白人を気持ちよくするだけの便利な黒人キャラクター」と言った、的外れな批判に対しては「お前らBLMのまわしもんか?」と疑いたくなる。
この映画の場合、セレブな黒人が批判していると言う所がミソで、じゃ、一般的にはどう受け止められているのかと言うと..
客席の半数が黒人だった試写会の時、私は観客から「ふざけるな!」と席を立たれるのではないかと非常に不安だった。しかし、蓋を開けてみればいたって平穏で、上映後「なかなか提示できない現実を、ああやってちゃんと描いてくれて嬉しい」と大勢の黒人から言われた。
これは監督の話しだが、アタシはこれが普通の意見だと思う。映画でも人でも、分析し過ぎると、逆に本筋から離れてしまうのである。
ホワイトハウスに招かれた超一流音楽家を、ただ黒人と言うだけで、レストランもトイレも使わせない。理由は「この土地の決まりだから」。
口では「ようこそ!」と言いながら、しっかり差別。これは決して人事ではなく、教会にもこうした「決まりごと」が山ほどある。牧師はネクタイ、神学校出てなきゃ牧師じゃない、これは教団としてのの決まりだから云々..
「そうした状況に立ち向かうのダー!!」といったアントニオ猪木的な意気込みはもはやアタシにはなく、「ま、教団がそう言んだったらそれに合わせましょ..」と。もうすっかり丸くなり、ちゃんと事前に了解を取ってから、アロハを着る様になった。(芥見教会参照)
ただ、若い人達が、日本の教会の決まり事に依然大人し〜く収まっている姿を見ると「お前らやる気あんのか?」と情けなく思う事もまた事実で,,
チト呆れたのは「アカデミー三部作受賞!行こうぜ、相棒。あんたにしかできないことがある。」という、人種偏見問題が分からない、ヒューマニズム大好き日本人向けの薄っぺらな商業用コピー。
この映画はそんな内容の映画ではない。
トニーは自分が生きたい様に生きているだけの素朴な人間で、ドクに対する態度にも作為などなく、ただ自分流なだけ。彼は家族の為に働いているが、性格は寅さんなのである。
警官に殴られ、裸のまま手錠を嵌められた所をトニーに助けられ、プライド崩壊状態のドクに「そんな事気にすんな、オレはナイトクラブで働いてるからよく分かるんだ、世の中色々あるからさ」と、肩を抱いて励ますのではなく、そうサラッと言い流す。
トニーのそういった所が、ドクにとって癒しになっているワケで、そこに理屈なんぞくっつける必要はないのである。
しかも、その内容が、(またしても)黒人と白人の友情ドラマと言うのだから、彼にしてみれば、面白くなくて当然である。
世の中には、アタシみたく寅さん大好き人間もいれば、あんなバカバカしい映画見るか!という人もいるワケで、そんな事を主張し合ったところで何の意味もない。
ただ、トニーが「白人の救世主」だとか、ドクが「白人を気持ちよくするだけの便利な黒人キャラクター」と言った、的外れな批判に対しては「お前らBLMのまわしもんか?」と疑いたくなる。
この映画の場合、セレブな黒人が批判していると言う所がミソで、じゃ、一般的にはどう受け止められているのかと言うと..
客席の半数が黒人だった試写会の時、私は観客から「ふざけるな!」と席を立たれるのではないかと非常に不安だった。しかし、蓋を開けてみればいたって平穏で、上映後「なかなか提示できない現実を、ああやってちゃんと描いてくれて嬉しい」と大勢の黒人から言われた。
これは監督の話しだが、アタシはこれが普通の意見だと思う。映画でも人でも、分析し過ぎると、逆に本筋から離れてしまうのである。
ホワイトハウスに招かれた超一流音楽家を、ただ黒人と言うだけで、レストランもトイレも使わせない。理由は「この土地の決まりだから」。
口では「ようこそ!」と言いながら、しっかり差別。これは決して人事ではなく、教会にもこうした「決まりごと」が山ほどある。牧師はネクタイ、神学校出てなきゃ牧師じゃない、これは教団としてのの決まりだから云々..
「そうした状況に立ち向かうのダー!!」といったアントニオ猪木的な意気込みはもはやアタシにはなく、「ま、教団がそう言んだったらそれに合わせましょ..」と。もうすっかり丸くなり、ちゃんと事前に了解を取ってから、アロハを着る様になった。(芥見教会参照)
ただ、若い人達が、日本の教会の決まり事に依然大人し〜く収まっている姿を見ると「お前らやる気あんのか?」と情けなく思う事もまた事実で,,
チト呆れたのは「アカデミー三部作受賞!行こうぜ、相棒。あんたにしかできないことがある。」という、人種偏見問題が分からない、ヒューマニズム大好き日本人向けの薄っぺらな商業用コピー。
この映画はそんな内容の映画ではない。
トニーは自分が生きたい様に生きているだけの素朴な人間で、ドクに対する態度にも作為などなく、ただ自分流なだけ。彼は家族の為に働いているが、性格は寅さんなのである。
警官に殴られ、裸のまま手錠を嵌められた所をトニーに助けられ、プライド崩壊状態のドクに「そんな事気にすんな、オレはナイトクラブで働いてるからよく分かるんだ、世の中色々あるからさ」と、肩を抱いて励ますのではなく、そうサラッと言い流す。
トニーのそういった所が、ドクにとって癒しになっているワケで、そこに理屈なんぞくっつける必要はないのである。