■北方領土「安保条約適応外」に
日本政府が返還後の北方領土に関し、日米安全保障条約の適用対象外とする案を検討していることが分かった。 安保条約は、日本の施政権が及ぶ地域での米軍活動を認めている。米国の軍事動向を警戒するロシアに配慮することで、北方領土交渉を進展させる狙いがある。 複数の日ロ関係筋が29日、明らかにした。実際に安保条約の適用対象外を目指す場合、ウクライナ問題やシリア情勢を巡りロシアとの対立を深める米国が反発 する公算が大きく、対米説得が最大の課題になる。(10/29/2016 Reuters)
「分かった」も何も・・これが北方領土に関する一番の問題である。
択捉と国後に軍事施設を建設しているロシアが、歯舞と色丹がいくら小さかろうが、そこに米軍に駐留されたりしたら、ロシアにとっては日本のお金や技術どころの話しではなくなる。
現実問題、お互い戦争する気も、お金も、労力もないのだから、領土さえ返してくれたら、そこに軍事施設があっても、最低限の約束さえ守ってくれたら目をつむりましょ。ぐらいの妥協は日本はするだろう。でないと絶対に返って来ないから。
だが、かと言って北方領土に居住する日本人だけが、アメリカではなく、ロシアの軍事傘下の元にいる・・そんな訳にはいかない。
つまり、日本という国は、己の保身のために、ロシアにもアメリカにも「もう出てってちょうだい!」とは言えない立場にあるお妾さん国家なのだ。(喩えが古典的..)
そう考えると、某国のDさんはエライ。
「ちょっとアンタ、今迄アタシにどんな仕打ちをして来たと思ってんのよ!もういいから出て行ってちょうだい!」と、自分がホームレスになろうが、タンカを切ってしまう心意気と言うか、無鉄砲さと言うか・・
「この人でなし!」と言われた旦那(オバマ)は、苦笑いするしかなかったし、
「あの男と手ぇ切ったら、オレが世話してやってもいいんだぜ・・」と言うタチの悪い男(キンペー)には、ポケットに手を突っ込んでガム噛みながら「あぁそうなのぉ・・」とか言いながら、しっかりお金だけふんだくってくるし・・
ちなみに、このしたたかなDさんと、どこかぼぉとしてる日本は、全くタイプが違うが、不思議と友達関係にある。
Dさんは長屋住まいで、日本は世田谷住まい。従って日本はDさんのことを自分より格下だと思っているが、今までのアメリカ依存体制のツケを何とかしなければならない日本としては、一度Dさんのアドバイスも聞いてみるべきである。
おそらく、互いの生活のことはあるものの「アンタ、本当に自立するつもりがあるんだったら、どっかでハラくくらなあかんよ」ぐらいのことは、耳元でささやいてくれるのではなかろうか。