金賢姫さん帰国

　久々に胸が熱くなった。

　「皆さんのご家族は絶対に生きています。勇気と希望を持ってください！」

　と、彼女は繰り返し、繰り返し、拉致被害者の家族を励ました。

　一般紙が記事にせざるを得ないほど、彼女はその言葉を繰り返したのだ。

　彼女は世間から何を言われても、じっと耐える他はない。

　本当は、一生国外に出られないし、何処の国にも入れない。

　自分の家族は、全く絶望的な状況。

　そんな彼女が、どのような気持で今回の来日に臨んだのか？

　言うまでもない。彼女は人々に希望を伝えに来たのだ。

　それを思うと、対岸にボーッと立ってるアタシのような者でも、

　胸を熱くせざるを得ない。

　ヒューマニズムなどでは語ることが出来ない今回のこと。

　真の希望と勇気を伝えられるのはクリスチャンしかいない。

　そのことを、本当に実感させられた。



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