農業塾OB先輩の中農さんのホウレンソウは美しく味がいい。特にこの時期のものは寒さで甘みのまして何ともいえない深い味わいがする。
茹でるときは,鍋にたっぷりの湯で,まず葉をもって根本の部分を茹でて,・・・としたものだが,
ホウレンソウ with フライパン 《産経・奥園壽子:'10.2.7》
洗い方
根本のぎりぎりのところを包丁で切り落とし,株が大きいときは手で裂いていくつかに分ける。それから根本のところを振り洗いすると,ごみも取れやすく火の通りも早くなる。根本のピンク色になった部分は甘みも強く,ミネラルを豊富に含んでいるので,切り落とさずに料理する。
ゆで方
たっぷりお湯を沸かさなくても,フライパンに深さ1㌢くらいのお湯でおいしくゆでられる。口径の大きなフライパンは,短いホウレンソウならそのままばさっと入るので,とっても手軽。フライパンより長い場合は葉っぱから入れると,うまく2つ折りになる。
後はふたをして蒸しゆでに。途中,ホウレンソウをひっくり返し,トータルで1分~1分半。あとはフライパンごと流しに持っていって,その中で水にさらしながら粗熱をとり,ぎゅっと水気を取れば下準備完了。
おいしくいただく
食べやすく切って,かつお節や醤油をかければおひたし。この場合,料理屋さんのように切り口を揃えてきれいに盛り付けるよりは,ボウルの中で軸の方と葉っぱの方を混ぜながらかつお節やごまとあえると,ふんわりやさしい口あたりになる。
おひたしはどうも苦手という子供たちには,
少し油を使う,温かい料理にする,とろみをつける,などの工夫をすると繊維がやわらかくなる。ホワイトソースを使ったグラタンやシチュー,熱々のオムレツなどは,とっても食べやすい。
朝ご飯などで簡単に食べるなら,ベーコンと一緒にさっと炒め,トーストした食パンにのせ,後はピザ用チーズをかけてオーブントースターへ。熱々ホウレンソウピザトーストは,ホウレンソウ嫌いの子供たちも思わずもりもり食べてしまう一品。ベーコンの代わりにちりめんじゃこを使ってもおいしい。
島で作ると,根本部分に砂が入ったり,虫食いでどうもうまくいかない。調理のいい勉強になった。
引用させてもらったお礼に,
奥園壽子:家庭料理研究家。著書『奥園壽子の読むレシピ 今日の献立がすぐ決まる』
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