小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

「子どもいらない」:43%-2

2009-12-19 19:24:40 | 農業塾OB会
 余録【12月9日・毎日】
 「いたるところで、半身または全身はだかの子供の群れが,つまらぬことでわいわい騒いでいるのに出くわす。それにほとんどの女は,すくなくともひとりの子供を胸に,そして往々にしてもうひとりの子供を背中につれている。まさしくここは子供の楽園だ」
▲幕末に英国の初代駐日公使を務めたオールコックは日本事情を記した「大君の都」(岩波文庫)にそう書いている。いや,幼い子供を抱いていたのは母親ばかりではなかった。彼は江戸の街頭や店内で子守をする父親たちの姿に驚いている。
▲「はだかのキューピッドが頑丈そうな父親の腕に抱かれている。これはごくありふれた光景である。父親は見るからになれた手つきでやさしく器用にあやしながら,あちこちを歩き回る」。日本人の子供好きは来日外国人に目をみはらせた。
▲そんなご先祖をもつ日本人がどうなったのだろう。内閣府の調査によると「結婚しても子供を持つ必要はない」と思う人が43%近くを占め,とくに20代と30代で6割前後に達した。いつの間にか外国人も驚く子供嫌いに変貌したのだろうか。
▲だが同じ調査では,家庭生活を大事にしたいと思いながらも現実には仕事を優先せざるを得ない勤労者の実情がうかがえる。「子供は必要ない」の回答の中には,出産や育児がしにくい状況下の不本意な選択を示す場合が少なくなさそうだ。
▲こと子供好きでは,世界に名をはせたご先祖に決して負けないという若い世代も多いはずである。にもかかわらず,先行き不安や育児環境の不備が子育てをためらわせているのならあまりに悲しい。かっての「子供の楽園」のメンツがかかった少子化対策である。

「子どもいらない」:43%

2009-12-19 19:24:18 | 私見
 

戦前戦中は“産めよ増やせよ”の国是に従って子どもは大量生産された。私もその一人で,島の小さな学校でも同級生は(疎開者の子どもさんも含め)70人を超えていた。その小学校も統合され閉校となっている。家内は戦後の生まれで,両親は朝鮮半島から帰還した。この年代がいわゆる団塊の世代で,その子供たちも厳しい受験戦争をかいくぐってきた。
 今の子供たちは,「どこでもいい」ということであれば,誰でも大学入学を歓迎される状況にある。少子化が叫ばれて久しいが,さて,・・・



 4割「子ども必要ない」【12月6日・産経】
 結婚しても必ずしも子供を持つ必要はないと考える人が42.8%に上ることが5日,内閣府がまとめた男女共同参画に関する世論調査で分かった。2年前の前回調査に比べ6.0ポイント増で,平成4年の調査開始以来最高となった。持つ必要があるとする人は同6.5ポイント減の52.9%だった。
 少子化の背景に,国民の家庭に対する意識の変化があることを示した結果といえ,内閣府の担当者は「個人の生き方の多様化が進んでいる」としている。
 調査は10月1~18日,全国の成人5千人に戸別面接方式で実施。64.8%にあたる3240人から回答を得た。同種の調査は4年以降,数年に1回実施しており8回目。
 子供を持つ必要はないとした人は,男性が38.7%,女性が46.5%だった。年齢別では,20歳代が63.0%,30歳代が59.0%と高く,若い世代ほど子供を持つことにこだわらない傾向が顕著になった。
 「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきか」との質問に「反対」と答えたのは,19年の前回調査より3ポイント増の55.1%で過去最多となり,「賛成」(41.3%)を大きく上回った。結婚後も仕事を続けたいと思う女性が増えたことが背景にあるとみられる。
 一方,「結婚は個人の自由だから,しなくてもよい」と考える人は4.9ポイント増の70.0%。16年以降,2回連続で減っていたが,一気に7割台に戻った。
 「結婚しても相手に満足できないときは離婚すればよい」と思う人も3.6ポイント増の50.1%。9年調査(54.1%)以降,3回連続で減少していたが,反転した。夫婦や家族の生活よりも,自由な生き方を求める人が多い実態が浮き彫りになった。
(後略)

 

およそ統計調査には,何の目的で,どのような方法で(サンプル抽出方法も含む),どのような内容を,等ということが示されるはずなのだが。
 対象者に,まさか60歳代や70歳代の成人は含まれてなかろうと思ったが,数字からすると調査対象者に少なくとも3割の40代以上の成人が入っていたことになる。また,個別面接方式で行ったのであれば,せめて「理由」も調査してほしかったなあ。
 この調査を15年の続けたようだが,それを少子化対策に,あるいは学校教育に,社会教育にどい生かしてきたのか,そしてこの結果をどう国政に生かすつもりなのか聞きたいものだ。調査のための調査では困るのだ。それでは金が生きない。

 幸い3人の子宝に恵まれ(後になってもう1人ほしかったと悔やんだが,当時は経済的に無理だった),5人の孫も授かった。
 ありがたいことだが,私だけが喜んでも仕方がない。



尿漏れ防止

2009-12-19 14:58:34 | 広島の生活
 

幸いに今のところ,就寝後から起床までの間に(余程ビールを飲んでない限り)おしっこのために目が覚めることはまずない。だが,コーヒーを飲み過ぎるからかもしれないが,間に合えばいいがと感じつつトイレに走り込むことは時々ある。恥をかかないために気をつけなければ,というときに,恰好の記事が目に付いた。
【12月11日,毎日新聞】


 合計点数3~5なら軽症,6~11点は中等症
,12点以上は重症

 

徐々に気温が下がってくるこの季節,トイレが近くなってはいないだろうか。
「寒いから」「年のせい」と考えがちだが,過活動膀胱という病気かもしれない。
日大医学部付属板橋病院・高橋悟主任教授(泌尿器科)の話をもとに構成している。


 頻尿の陰に「過活動膀胱」

 過活動膀胱は,膀胱で神経伝達物質が過剰に供給されるなど,蓄尿時に膀胱の収縮活動をうまくコントロールできなくなったり,尿道を引き締める骨盤底筋が弱ったりして,頻尿や尿漏れを引き起こす病気で,中高年に多く,03年の報告では,国内の40歳以上の12.4%に当たる約810万人の患者がいると推定される。
 通常,成人の1日の排尿量は1000~1500cc。1回200~400ccを5~7回に分けて排出する。だが,過活動膀胱では,膀胱に少し尿がたまっただけで尿意を感じ,ひどい時には30分から1時間おきにトイレに行きたくなる。夜に何度も目覚めるため,日常生活に支障をきたす場合もある。
 この病気のかかりやすさに男女差はほとんどないが,女性は尿道が短いことと,妊娠・出産によって骨盤底筋が弱っている場合が多いため,尿をもらすことがあるという。

※ 過活動膀胱と疑われる症状
 突発的でトイレまで我慢できないほどの尿意(尿意切迫感)がある。
 日本尿機能学会のガイドラインでは,
直近の1週間に尿意切迫感が1回以上あり,その上で,
① 昼の起きている間に8回以上尿をする
② 就寝中に1回以上,尿をするために起きる
③ 我慢できずに尿を漏らす
のいずれかに当てはまれば,過活動膀胱と診断される。
 多くの場合,加齢が原因とされるが,脳出血やパーキンソン病など脳や神経の病気を経験した人はこの病気になりやすい。男性の場合,前立腺肥大症が原因の場合もあるという。

※ 最も一般的な治療法は薬物療法だが,口の中が乾いたり便秘になりやすい副作用があるという。
 薬物療法に加え,日常生活の中で排尿を我慢する「膀胱訓練」や,尿道を締める筋肉を鍛える「骨盤底筋体操」などの行動療法も有効だという。
※ 「膀胱訓練」は,尿意を我慢して膀胱にためられる尿の量を増やすのが目的。5分くらいの我慢から始め,段階的に時間を延ばして2~3時間我慢できるようになるのが目的。
※ 「骨盤底筋体操」は,まず仰向けに寝て両膝を軽く立てた状態で,尿道や肛門,膣を2~3回,締めたりゆるめたりするのを繰り返す。そのあと,締めた状態で3秒ほど静止,ゆっくりとゆるめる動作を2~3回繰り返す。骨盤底筋を鍛え,失禁を防ぐ効果があるという。
 骨盤底筋体操
※ 基本の方法
 ① あおむけに寝て,両膝を軽く立てる。
  尿道,肛門,膣をキュッと締めたりゆるめたりし,これを2~3回繰り返す。 ② ゆっくり締めて3秒ほど静止した後,ゆっくりと緩める。これを2~3回繰り返す。
※ 日常生活の中で
 ★朝,晩の布団の中で(ひじやひざをついた姿勢で)
 ★家事や仕事の合間に(テーブルを支えにした姿勢で)
 ★テレビを見ながら(いすに座った姿勢で)