500円という安値で売られていた「FRONT MISSION 5 ~Scars of the War~」。遊んでみたらけっこう面白いんですよ、コレが。同じロボットモノということで、アーマードコア(以下AC)と比べてしまいそうですが、ジャンルはシミュレーションRPG。簡単にいうと、スパロボやファイヤーエンブレムと同じ括りで、スクウェア(スクエニ)の看板作品のひとつ。タイトル通りシリーズ5作目だそうですが、ナンバリングタイトル以外にも色々発売されているみたい。アクションゲーム(いや、TPSか?)としてはやたら難易度が高く、プレイできる人をかなり選ぶACと違って、SRPGなので誰でも最後までプレイできるのはイイですね。反射神経は人によってマチマチなので、ACはエンディングどころか初戦もクリアできない人もいると思いますが、こっちは頭をひねればナントカなります。SRPGであるということが、この作品の人気の理由なんじゃないかと思います。
いいところ
ダメなところ
シリーズ初体験なので全体的な評価は不可能ですが、この作品に関しては面白かったです。これは続編が楽しみ…と思ったら、続編「フロントミッション・エボルヴ」は酷いことになっている様です。まず、シミュレーションRPGだったのを、なぜかTPS、つまりACと同じアクション系にしてしまったこと。ロボットアクションがやりたいなら、最初からACを買うでしょ?しかもあっちはPS1時代から何本シリーズ出してると思ってんの?歴史はこっちの方が古いけど、ロボットアクションならAC…というか、フロムソフトウェアの方が何枚も上手なわけで。後出しジャンケンで負けるって最低ですよ?フロントミッションが人気だったのはシミュレーションRPGだからじゃないんですかね?そしてゴミのようなゲーム内容と大量のバグ。スクエニの次世代機作品って、全部失敗してますよね?どーしてこうなったんでしょうか?もしかしたらエボルヴは番外編で、ナンバリングタイトルは別に出す…とも考えられなくはないですが、今のスクエニがそんなことするはずもなく…。フロントミッションは5で終了(打ち切り?)ということなんでしょうか?ちょっと残念ですね…。
いいところ
- グラフィックは流石はスクエニといったところ。ゲーム中のグラフィックはもちろん。途中ではさまれるムービーも、リアルタイムレンダリングの割にキレイ。リアルタイムなので、自分のカスタムしたヴァンツァーがきちんと反映されるのが嬉しい。ちなみにネタ系の機体を作ってから、シリアスな場面を観るといった遊びも出来ます(シアターモードあり)。
- 小隊メンバーや機体のカスタマイズの自由度が高い。ヴァンツァーのパーツ入手は大変ですが(後述)、パイロットの特性や主体での役割、そして限られた資産の中からやりくりするのが非常に楽しいです。オイラはカスタマイズだけで数時間遊べました。小隊メンバーは、途中から自由にスカウト出来るようになります。デフォルトだと6種類ジョブが1人ずつの6名なんですが、作戦によって編成を替えたい(回復要員を増やすとか、前衛を増やすとか)場合に便利。まぁ、お約束というか…オイラは女の子ばっかりにしましたけどね…。
- 戦闘では、リンクシステムという、スパロボでいうと援護攻撃のようなシステムがあることで、戦略を考えるのが面白くなっています。例えば、射線上に味方がいると、流れ弾が味方にもちゃんと当たります。そのため配置に気を遣わないといけません。また、パイロットには何種類か(数てません)性格があって、味方もお構いなしに撃つヤツも居れば、味方がいるとリンクしないやつ、自分の行動ポイントを消費しないためにリンクしないやつ等様々。敵もリンクしてくるので、単騎で突っ込んで無双!が出来なくなってるのが面白いですね。
- 今までのシリーズでは、膨大なフロントミッションの歴史年表の中の、特定の事象を取り上げていたみたいですが、今回は主人公入隊(厳密に言えばでも映像で子供時代が描かれているのでもっと前)から数十年間のお話。何か、アメリカの戦争映画みたいなノリでした。本編と関係ない部分でも、例えば食堂で前作で起こった事件の話をしているなど、ファンサービス的な部分もあれば、ネタもある。条件を満たせば機体を貰えたり、スカウトできたり出来なくなったり。
ダメなところ
- 小隊が最大10人なのに、機体は6機だけ。うち主人公を含めた2機はメンバー固定なので、実質4機。つまり、8人で4機をやりくりしないといけません。例えば、室内でミサイルが使いにくいのでランチャー(ミサイル担当ジョブ)を外してアサルト(前衛)かストライカー(格闘担当)を入れる…となると、機体をひとつイチから作り直し。でも、機体のカスタムが複雑すぎて、これだけで1時間以上かかることも。サバイバルシミュレーターという、ナントカのナントカダンジョンみたいなゲームをやらないと、希少なパーツやRPというパーツの改造に必要なポイントが貰えません。つまり、余計なゲームを延々プレイするか、改造コードを使うかしないと「ヴァンツァーのカスタマイズ面白れぇ!」とはなれない。
- リンクシステムとの兼ね合いなのか、敵も味方も固い。というか武器が弱い。なんか良く分かりませんが、命中率と攻撃力が直結しているらしく、最強武器でも命中率が低いので実質半分の威力。そして異常なまでに攻撃が当たらない。このゲームで攻撃力が高いのがガトリングガン。1発の威力は低いものの、何10発も撃つので結果として高威力なワケですが、これがまた大半が外れる。命中率90%越えでも余裕で外す、スパロボ以上に意味のない命中率。
- スカウトですが、適性ジョブと性格、グラフィックが違うだけでスペックは同じ。個性がありません。特定の武器やらスキルやらを使えるのはこのキャラだけ…とか、無いんですね。ストーリーにも一切絡んできたりしません。どうせムービーにしか音声は入ってないしんだから、イベントでちょっとくらい出てきても良さそうなものですが…。ですから、選ぶ基準は見た目だけになっちゃうんですよね。
- ストーリーが説明不足ぎみ。歴代作品の内容やら歴史やら国際情勢やらを知っているのを前提で話が進むので、オイラのようなシリーズ初心者はおいてけぼり。主人公の入隊から数10年間を追うストーリーなのでなおさら。なんかいきなり「1年後」とか意味分かんない。用語辞典みたいなのが付いていればよかったのにね。そして、時間が経っても老けない登場人物。もうオッサンになっているはずなのに…。
- ミッションに変化がない。晴れの日ばっかり。敵殲滅ばっかり。それに、全体的に難易度が低め。2周目以降はハードモードが選択できますが、敵がますます硬くなってるだけ。
- シミュレーター3つも要らない。自動戦闘でドアホなAIを堪能できるアリーナと、最下層にいかないとろくなパーツが拾えない上に、改造コード使っても出てくるのは右腕ばっかり。1度に持ち替えれるパーツに限りがあるので何十時間もプレイしないといけないサバイバル。どっちも要りませんよ。
- スキップできないチュートリアル。二周目以降はものっそいウザイ。
シリーズ初体験なので全体的な評価は不可能ですが、この作品に関しては面白かったです。これは続編が楽しみ…と思ったら、続編「フロントミッション・エボルヴ」は酷いことになっている様です。まず、シミュレーションRPGだったのを、なぜかTPS、つまりACと同じアクション系にしてしまったこと。ロボットアクションがやりたいなら、最初からACを買うでしょ?しかもあっちはPS1時代から何本シリーズ出してると思ってんの?歴史はこっちの方が古いけど、ロボットアクションならAC…というか、フロムソフトウェアの方が何枚も上手なわけで。後出しジャンケンで負けるって最低ですよ?フロントミッションが人気だったのはシミュレーションRPGだからじゃないんですかね?そしてゴミのようなゲーム内容と大量のバグ。スクエニの次世代機作品って、全部失敗してますよね?どーしてこうなったんでしょうか?もしかしたらエボルヴは番外編で、ナンバリングタイトルは別に出す…とも考えられなくはないですが、今のスクエニがそんなことするはずもなく…。フロントミッションは5で終了(打ち切り?)ということなんでしょうか?ちょっと残念ですね…。