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ガンダム“以外”のロボットプラモやいろんなオモチャのお話、戯言とかゲームの話など。時々、家電やPCの修理顛末記に…。

隠れた名作…は言い過ぎ?:3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!

2011-06-11 00:14:10 | げーむ
 随分間が開きましたが、理由は例の如し。仮面ライダースカルは塗装寸前まで行ったんですが、途中で気に入らない部分が出てきて手直し中。しかも梅雨…。ということで、PS2のゲームをやっている始末。では、「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」のレビュー書きますよ。

 発売が2004年。沖縄返還から来年で40年なんですが、ゲーム中で“30年前”と言っています。ちょうどテレビの金八先生が酷い状態だった時期。だからなのか、あんまり売れなかったようですね。
良いところ
  • シナリオが良い。ドラマ版では難しいネタや、金八信者に怒られそうな内容が多いのですが、そこが良かった。後期のあり得ない展開ばかりのドラマ版よりは、こっちの方が面白い。金八っぽさは薄いけど。
  • キャラクターがアニメアニメしてない。いわゆる萌え系の絵ではなく、リアル方向に振った絵。キャラデザインが森川聡子という、世界名作劇場のスタッフだった方。宣伝の都合でジブリの名前が使われていますが…。
  • テキストによる台詞の表示が無い。台詞はフルボイス。聞きのがしても一時停止してテキストを確認できる仕様。キャラがちゃんと動いて演技することもあって、ストーリーの理解やのめり込み度は非常に高い。
  • 金八先生と大森巡査の声は本人が演じている。ファンサービスなのか、数学教師の高峰通の声は、ドラマ版でも数学の先生を演じている森田順平さん。

ダメなところ
  • パッケージデザインが最悪。よほどの金八ファンじゃないと手に取っても買うことはないと思う。まあ、実際売れなかったようで、中古では滅多にお目にかかれない。後述の完全版はもっと入手困難。しかも完全版の存在が、せっかく見つけた通常版をスルーする原因になったりして、プレイしたいのに買えない人はけっこう多いのでは?
  • 金八先生要らない。金八は完全な付録キャラ。クリアのために数回話を聞きに行かないといけませんが、それ以外は放置しても大丈夫。元々学園もののADVだったものを、チュンソフトが色気を出して金八先生とタイアップ(?)したんだそうです。そのおかげで金八ファンは「こんなん金八ちゃう」と買わず、ファン以外は「金八はちょっと…」という、ガンダムトゥルーオデッセイと同じ状態に…。
  • ソフトリセット・セーブデータのロード・トップメニューに戻る機能が実装されていないので、選択肢を間違えたり、やり直したいときに本体をリセットしないといけない。面倒でハードにも負担がかかる。最悪。また、ゲームクリア後に、例えば4話だけプレイするといったことが出来ない。2周目からはクリアしたシナリオをまとめてスキップできるんですけど…そうじゃないでしょ…。
  • CEROのレートの都合でカットされたシナリオがある。それを特定の方法でプレイ出来るようになるという、エイプリルフールとはいえウソの攻略情報をゲーム雑誌に載せるという、企業としてあり得ない行為を行ったそうです。その後、謝罪→完全版発売という流れがあって…。没シナリオでしか活躍の場が無い生徒が、通常版では空気。なんか可愛そう。
  • 才能開花システムというのがあるんですが、コレ要らない。才能開花した生徒は、卒業式で「仰げば尊し」を歌ってくれるそうですが、記念写真+テロップのバックに流れるだけなので、誰が歌ってるんだか判別不能。
  • 上戸彩の歌う「贈る言葉」。なめてんのか?先生役かなんかで声もあててくれていれば、まだ理解できるんですが。ローグギャラクシーといい、このゲームといい、上戸彩はゲームではろくな仕事してないですね。


 プレステ2のADVでオススメは?と聞かれたら、真っ先に挙げてもいいいいタイトルだと思います。しかし、ゲームというより選択肢のあるアニメといった雰囲気なので、好き嫌いは別れるでしょうね。最近はオープンワールド型っていうんですか?そっち系のADVが多いンですよね。オタクの人向けのはチラホラ出てるみたいですけど、今後据え置き機でこの手のゲームが出ることはほとんど無いでしょう。

 とりあえず完全版をあきらめて通常版を買いましたが、完全版を見つけたら…どうしよう?セーブデータに互換性がないので、また1からやり直しなんですよね。興味を持った方は、見つけたらどちらのバージョンでも見つけたら買ったおいたほうが良いかも。