携帯で、手口の足が付く

話題となっている事件の裏に、携帯電話やインターネットが利用されているケースが増えています。

今回、京都大学の入試そのものが試験中に質問サイトに投稿されて正解を得た事件がありました。犯人は試験中に隠しカメラで撮影して、共犯者に情報を送付し、投稿されたようです。大学側は偽計業務妨害で被害届を警察に提出しました。匿名での犯行でも、携帯電話会社やサイト運営会社の協力があれば簡単に特定され、警察が犯人を逮捕するのも時間の問題でしょう。手口に足が付いています。この場合は犯罪ですので、関係機関の協力を得られることは当然です。

大相撲の野球賭博は犯罪ですので、携帯電話の通信から犯人の特定をすることは警察の仕事です。不思議なのですが、八百長事件は法律上の犯罪ではありません。内部規定に違反した扱いのようです。大相撲協会が調査しようにも、警察も携帯電話会社も協力はしません。携帯電話を破損した、機種を変えたとすれば、証拠は隠滅できます。足が付かないのです。

日本では、インターネット上で匿名が横行しています。匿名であっても、情報機器を利用する事自体で証拠を残していることを、改めて再認識しました。