岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

ストレス対処法の4タイプを使い分けしたい

2015-12-31 17:53:38 | 感動した書籍
ストレスに満ちた現代を上手に生き抜くには、ストレス対処法の4タイプを使い分けしたいと思います。筑波大学院教授の松崎一葉氏の「もし部下がうつになったら」に書いてある分類が分かり易いです。

ストレス対処法のタイプは、問題解決を優先する型の外向・内向、感情の処理を優先する型の外向・内向、合計4タイプです。

1.問題優先型外向きタイプ
ストレスの原因となる問題が発生した際に、解決可能であればすぐに解決してしまうことが最も効果的なストレス対処法です。
着実に問題を片づける
さまざまな解決策を試す
自分にはできないと断る
専門家に相談する
積極的に上司とコミュニケーションをとる

2.問題優先型内向きタイプ
ストレス事象が起きた時に、時期が来るまで問題を保留したり、つらい事実を受け止められるまで我慢したりする内的な対処です。
状況を静観する
問題を後回しにする
問題点を客観視する
ワークライフバランスを見直す
その問題以外のことで忙しくする

3.感情優先型外向きタイプ
積極的なアクションを自ら起こして、嫌な感情を発散させます。対処法には、睡眠、運動、食事などが含まれます。睡眠が特に大切です。
同じ境遇の友達に愚痴を言う
友人とお酒を飲みに行く
気晴らしにスポーツをする
趣味に没頭する
昼寝をする

4.感情優先型内向きタイプ
周囲の環境や資源を利用して、嫌な感情を受け止めたり、受け流したりします。一般的にリラクゼーションと称されるものの多くが、該当します。ストレッチ、アロマセラピー、マッサージ、入浴、森林浴、ヨガなどです。
リラクゼーションに努める
瞑想にふける
気分の変化を待つ
仕方ないと諦める
時に流れに身を任せる

以上のどのタイプで対処するか、適切に選択する必要があります。次ぎのような優先順位で選択していくのが、賢明です。

1.直ちに解決できる問題には、できるだけ早くアクションを起こす。
2.解決が困難な場合には、取り敢えず感情優先型の対処によって、否定的な気持ちを解消する。
3.感情的にならない良好なコンディションになった時点で問題解決に望む。

祈ったり、願ったりしただけでは、問題は解決しません。自らの感情を制御し前向きな感情にして、着実に問題を具体的に解決していかなければなりません。

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「ストレスに負けない三つの感覚」が大事です

2015-12-01 12:32:41 | 感動した書籍
筑波大学の松崎一葉教授が雑誌「致知」に書いている文書に中で、ストレスに満ちた社会での適応術を述べていました。

医療社会学者のアーロン・アントノフスキーがユダヤの強制収容所から帰還した人達の健康調査を継続的に行ったところ、一部の人達はとても長生きしたことが分かりました。そしてその人達には、共通して次ぎの三つの特性を持っていたと報告しています。

1.有意味感:辛いこと、面白みを感じられないことに対しても。意味を見いだせる感覚。明日ガス室に送られるかもしれない中でも、自暴自棄にならずに、今日の労働に精を出せること。
 
我々のレベルに置き換えると、望まない部署に配属されても、「将来なんかの役に立つかもしれない」と思って、前向きに取り組めること。

2.全体把握感:先を見通す力、とも置き換えられるかもしれません。辛いことに直面すると、人は一生それが続くように感じますが、「ひとまず夜が来れば、この過酷な労働も終わりだ」とか、「いつかは戦争が終わって解放されることもあるだろう」と思えること。

仕事に転じれば、「なんて忙しいんだ」と思うのではなく、「今週は休めなかったけど、来週のこの辺は少し余裕ができるから、そこで休めるな」などと、先を見て心の段取りが取れること。それは、そのまま仕事の段取りに通じます。・・・

3.経験的処理可能感:辛い強制労働など、最初はこんなことは絶対にできないと思っても、「そういえば、あの時もできないと思ったけど、意外とできたよな。今回もできるんじゃないかな」と思えること。

初めて手掛ける仕事でも、過去の経験からこの程度まではできるはず、でもその先は未知のゾーンだと冷静に読める。

ただ、その未知のゾーンも、あの時の仕事の経験を応用すればできるかなとか、あの人に手伝ってもらえそうだなと把握できる感覚です。・・・

これらの三つの感覚はSOC(Sense of Coherence:首尾一貫性の感覚)と呼ばれ、一般的にストレス対処能力を測る物差しとされています。簡単に言ってしまえば、「きっとうまくいくに違いない」という情緒的余裕、と経験に基づく楽観性ではないかと思います。

有意味感、全体把握感、経験的処理可能感。私にとって、使いなれない言葉ですが、三つ揃うことに意味があります。辛いことが続く時こそ、忍耐力、広い視野、過去の成功体験が重要であることに、気が付きました。

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