岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

オスの本能vsメスの本能

2014-08-26 21:47:05 | 日々のこと
8月24日に、NHKの「ダーウィンが来た」を見ました。ニューギニアの小鳥の特集でした。種保存の本能を凝縮した姿で見て、思わず苦笑しました。

オスの小鳥が一所懸命モノマネの練習をしています。モノマネのネタの多さと旨さを鍛えています。声の大きなとモノマネの旨さとそのレパートリーの多さが自慢です。実は、これはオスの小鳥が遠方のメスに聞こえるように誘き寄せるためのアナウンスです。

一方で、オスの小鳥は枯葉で子屋を作り、その入口に集めた果実などの餌が多種類で多量であると見せつけるように配置して、メスを誘き寄せています。オスとしては、餌の多い場所を支配し、狩猟能力が高いこと示威しています。オスの餌を取る能力とは、オスを評価し選択する上で、メスから見て子育ての上では最重要の能力です。

オスのさえずりと餌が気に行ったメスは、小屋に入ります。その様子をオスは小屋奥の苔の陰に隠れて、射程距離内までメスが奥深く入り込むまで姿を隠しています。メスが引き返す事が出来なくなったら、オスは羽を拡げて大きく見せて、メスを驚かせて、一気に襲い掛かり、交尾します。

その後、画面は一気に子育ての様子に変わります。出会った小屋以外の巣で、雛をメスが甲斐甲斐しく育てています。何と、メスだけが餌を取って来て子育てしていて、オスは巣には寄り付きません。育児放棄です。

あくまで小鳥のオスとメスのドキュメンタリーです。ヒトの話ではありませんが、オスの本能とメスの本能とを凝縮した姿で描いていると、感心しました。ヒトの本能も小鳥に近いなと感じ、思わず苦笑しました。

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半沢直樹第4弾<銀翼のイカロス>

2014-08-11 17:27:08 | 日々のこと
例によって、痛快なサラリーマン推理小説です。ストーリーも、逆転に次ぐ逆転です。はらはら、どきどきの連続です。退屈しのぎには、絶好の小説です。

序盤から布石がちりばめてあり、後半にいろんな疑問が解決していく、いつものパターンです。小説中の舞台は、帝国航空への融資に関係する合併銀行の内部抗争です。

さらに、帝国航空の取り巻きの悪徳政治家への融資とが密接にからみ、スケールの大きな展開となります。腹黒い銀行幹部と善良で忠節を誓うその部下とに対抗して、正義感溢れる半沢直樹が大活躍する劇画的構成です。

帝国航空とは、まさに日本航空を連想させます。取り巻きの政治家もすべて実在の政治家の氏名が具体的に連想させる楽しさがあります。実名では小説になりませんので、内部告発的な内容を偽名にして小説したかと勘違いするほどのリアリティーのある内容です。

読書後、おもしろいと思いましたが、一方で、何故題名が<<銀翼のイカロス>か、全く理解できませんでした。
イカロスの説明が、全くないからです。

イカロスとは、ギリシャ神話に登場する人物です。イカロスと父ダイダロスとはミノス王に幽閉された際、抜け出すために、大きな鳥の羽を糸でとめ、小さな羽をロウでとめて翼を作りました。この翼を背中に付けて飛んで脱出しますが、高く飛んで太陽の熱でロウが溶けて、海に落下したという逸話があるそうです。

飛行機の翼を<銀翼>と表現し、逃げようとしたが落下した<イカルス>とは、業績不振で経営再建が必須な帝国航空のことを意味しているのでしょう。

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