岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

自分の身を守る「ネガティブな感情」

2024-06-22 09:12:44 | 感動した書籍
2024年6月22日付けの日経新聞に掲載された大野裕先生(元慶應大学医学部教授)のコラムは、示唆の多い内容です。

うつや不安、怒りなどのネガティブな感情には、果たしている役割があることを認識することが大切と述べています。このネガティブな感情は、人間が進化の過程で身につけた自分を守るアラーム(警告)の役割を果たしています。

「うつ」という感情は、何か大切なものをなくすかもしれなと伝えるアラームです。例えば、病気にかかって落ち込むのは、健康な自分を失う可能性が出たからです。

「不安」という感情は、危機が迫っていうことを知らせるアラームです。例えば、試験の前に不安になるのは、失敗すると良くない人生が待っているかもしれないと考えるからです。

「怒り」という感情は、ひどいことをされたと考えた時に出てきます。その結果、場合によっては相手に反撃をして自分を守る必要が出るかもしれません。

感情はセンサーだと思います。この感情を通して自分の置かれた状況に対して瞬間的に目を向けるようにできているそうです。これも、心の治癒力の一つです。

瞬間の判断力が的を外れて、心を追い込む可能性があります。その時に、人に相談したりして自分の考えから距離を置く工夫もできます。これも、私たちが持っている心の治癒力であるとのことです。

何か予期せぬことが発生した時、その事実を把握して、自らに何を意味するかを考える習慣が必要です。場合によっては、とっさの判断が必要です。

「ネガティブな感情」のままでいるのではなく、その窮地をどうして解決するかを考え、英知を結集して、果敢に行動することが賢明であると、感じます。

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「おまけ」の余生を楽しむ85歳の達観

2024-06-03 19:08:19 | 感動した書籍
85歳の人生の先輩と会って、達観した人生観を聞きました。

別の臓器の悪性腫瘍の手術を2回し、心臓疾患の手術をして、3回も死の淵から生還したと、明るい口調で話します。
いずれの疾患でも、死を意識して、覚悟していたことは、間違いないと思います。

『毎日が「おまけ」の余生なんだ。年齢も85歳。明日があるかどうかも、分からないと思って生きているんだ。だから、毎日を好きなことををして、楽しくを生きているんだ』と、説明してくれます。

人生の先輩から話を聞いた直後、読売新聞の「人生100年の歩き方」のコーナーで、漫画家の里中満智子(76歳)さんが言っていました。

「人生は設計図通りには行かないもの。不安だから、設計図を描いちゃうけれど、その通りに行動すると、ガチガチになるし。(人生は)なるようにしかならないですよ。それを受け止めて。今、できることや楽しめることをするのが一番良いと思う。」

里中満智子(76歳)さんの考えも、「つらくても、苦しさを我慢して頑張る」という生き方の対極です。

高齢になると、考え方も達観するんですね。にこだわりがなくて、欲への執着がなくて、これも素敵です。

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