岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

落合博満氏の野球哲学

2021-07-28 16:07:20 | 感動した書籍
落合博満氏の著書、「決断=実行」を読みました。野球を解説して勝負哲学を披露している内容とは、我々の日々の生活にも応用できる内容です。

・勝負事を最後に左右するものは何かと問われれば、「諦めた者が負け、諦めさせて者が勝ち残る」ということだと思う。

・技量の世界は、自分ができないこと、知らないことは聞いた者勝ちである。その際、誰に聞くか、誰から盗むかも重要だ。そうした目を養うのも練習だと、プロを目指す選手は、特に肝に銘じてもらいたい。

・成功する人間とは、素質に恵まれていたり、センスに溢れたりしているわけではない。何度失敗しても、「俺には野球しかないんだ」とあれこれ考え続け、時間をかけて成長してきた執念深い人間だ。

・あるレベルから伸び悩む選手の大半は、指導者や先輩のアドバイスを試そうとしない。自分の殻に閉じこもり、その気になっていないんだ。・・・自分の周りには、生きた教材がたくさんいる。望めば、アドバイスをしてくれる指導者が揃っている。だが、他人から学べることには限界があり、最終的には自分自身で考え抜くしかない。

・私が引き受けるかどうかを決める基準はただひとつ、自分にその仕事ができるかどうかだ。

・決断、実行した上での失敗は、反省材料や教訓となって次につながる。しかし、決断、実行しなかった後悔は何も生み出さない。

落合氏の著作には、どれも説得力があります。彼の主張や哲学には、選手や監督時代の実績の裏付けがあるからです。

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解なき事態に耐え抜く力(negative capability)

2021-07-16 18:09:43 | 感動した書籍
2021年7月13日付け日経新聞に掲載されていた栗田香子ポナマ大学教授の記事に、negative capability(解なき事態に耐え抜く力)について説明してあります。私の知らなかった概念で、新鮮でした。

とかく現代では、positive capability(問題解決や物事の処理能力)を追求する傾向にあります。これとは対極で、negative capabilityとは「解なき事態に耐え抜く力」であって、苦境にあっても自分を失わない力です。

以下引用です。

『若い学生たちはともすると「正解」を探し、確実な答えに頼ろうとします。

だが、現実には絶対といえることは存在しない。

不合理に満ちた社会、予測不可能な人生において、精神を破壊せずに生きていく忍耐強さが現代社会にますます必要になってきています。』

パンデミックに襲われている各国で、どのように対処すればいいのか、模索しています。混迷しているのが、現実です。撲滅する正解が不明だからです。

ワクチンを打っても、半年もすれば抗体価はさがるし、世界各地で変異した新型コロナウイルスが次々と発生して感染力を増しています。

そんな環境下にあって、いかに安全に東京オリンピックを開催するか?
マスコミも政府の政策を批判するだけでなく、建設的な意見を報道しないのでしょうか?

まさに、人類にnegative capabilityがあるか、試されています。

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大谷選手vs広島カープ

2021-07-14 10:11:05 | 日々のこと
エンジェルスの大谷選手が大リーグで二刀流として大活躍しています。前半戦だけでも本塁打を33本打っています。
本塁打王を期待され、ベーブ・ルースと比較される記事が増えてきました。

 ふとテレビで流れるCMのキャッチコピーに心が引かれました。
「意見が違うのは、理想像が違うからだ。」このセンス、冴えてます。
投手が指名打者で出場することを批判的に解説する論調が多かったのは、選手の役割が分業化している現状を理想的だと思うからです。

 大リーグで投手が本塁打王になるかもしれないとは、従来の常識を覆す快挙です。
大谷選手は類い稀な潜在能力を生かし、楽しんでいるように見えます。

 昨日の大谷選手は本塁打を打ったかなと、朝のスポーツニュースが毎日楽しみです。

でも、日本のプロ野球の結果を放送する前に、テレビのスイッチを切ります。
「残念です。今年の広島カープ。」私の心の中では、広島カープは常勝球団だったはずでした。

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危機管理に必要な意識

2021-07-04 18:14:56 | 感動した書籍
2021年7月3日付け読売新聞に、前幕僚長 河野克俊氏が登場し、「新型コロナウイルスのワクチン接種への政府の対応」を巡り日本政府の危機管理の不備を厳しく批判しています。

当方に参考になるのは、危機管理する上での心構えを解説している点です。以下、要約です。

100%の確証があるまで腕を組んで待つのは、機器対応ではない。小さなミスや誤算があっても、とにかくも一歩でも二歩でも前に進みながら、その都度、問題を解決していく方がいい。

国民のため、リスクを背負うのが政治だ。先手先手で、政治が号令をかけながら進んでいくべきだ。

阪神大震災や東日本大震災など国家危機を通じて感じたのは、戦後日本は有事を考えることを怠った国だったということだ。

「憲法9条があるから平和だ」と思考停止している。

危機管理で最も重要なのは、最悪の事態を想定する想像力だ。想像力が足りないと同じ失敗を繰り返す。

失敗の本質とは、「不明確な目標」、「戦力の逐次投入」、「根拠なき楽観主義」です。


我々にも日々いろんな危機が潜在的に存在しています。交通事故、病気、災害、感染、死亡事故などいろんな危機があり得ます。

最悪の事態を想定する想像力を巡らせて、危機を具体的にイメージして、それに対して万全の準備を常日頃からしておく必要があります。

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「意見が違うのは、理想像が違うからだ」

2021-07-02 16:22:37 | 感動した書籍
感動する事に欠く昨今、ふとテレビで流れるCMのキャッチコピーに心が引かれました。
「意見が違うのは、理想像が違うからだ」といった内容です。冴えてます。

いろいろ応用が効きます。

「意見が違うのは、将来像が違うからだ」
「意見が違うのは、理念が違うからだ」
「意見が違うのは、結婚観が違うからだ」
「意見が違うのは、職業観が違うからだ」
「意見が違うのは、国家観が違うからだ」

多様性が尊ばれる時代で、画一的な理想像が描きにくい社会になっています。

東京オリンピック開催に関しても多様な意見があり、意見の集約をするのも難儀するとは、リーダーの持つ理想像が問われることになります。
みんなが心から賛同するような理想像であるかも問われます。

魅力的な理想像を描くには、時代を先読みした哲学が必要だと感じます。

国家から強圧的に命令・威嚇されるのは、御免被りたいものです。

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