岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

野村克也氏のご逝去を悼む

2020-02-11 16:53:35 | 感動した書籍
2020年2月11日、野村克也氏がご逝去されました。この記事を見つけた日、偶然ですが、前日発刊の日経ビジネス誌に野村氏がインタビューを受けた記事が掲載されていました。その中で、人材活用術、生きる知恵、戦略を語っています。

・戦力外になった選手を再生するためには、選手を育てる観点では自信を育てるということです。

・指導者としては、どうすれば選手を生き返らせることができるかいつも考えていました。個別の持ち場で輝ければいいと、投手には役割を先発、中継ぎ、ワンポイント、押さえとそれぞれの持ち場で輝くよう球種を教えて、特定の打者に向かわした。打者には、配球を読めば打てる確率が上がることを教えた。

・他の選手の鏡となるような中軸、王や長島が才能があるにも関わらず、人一倍練習した。あれだけ実績を残した人間が努力した姿を見せれば、チーム全体び影響を与える。そういう人間が存在するチームだと、監督は「彼を見ろ」というだけでいい。

・指導とは、素質を見抜き、素質を認め、素質を育てること。

・選手に考えることを求め、選手がそれにこたえてくれたら、戦力の乏しいチームでも勝てる。

・プロ野球に入るような選手は、アマチュア時代みんなエースで4番です。しかし、プロでみんなが4番を打てるわけじゃありません。その時に自分の生きる道をどう見いだすか。そこは自分で考える必要がある。指導者は、その手助けをすることです。自分の役割を考え、正しい方向に努力すれば、成功する。

・高校卒業時、ベテランのキャッチャーがいる球団はどこか調べると南海と広島だったんですよ。それで、南海にテスト生で入団したんですよ。

・プロ2年目。2軍から1軍に上がって友達はおらず、夜は素振り以外やることがない。どこにも行かずにずっとバットを振っていた。出場チャンスが偶然巡ってきた時、ここで活躍できて、レギュラーの道が開けたんですよ。

・その後打撃不振になってから、捕手とは何かということを突き詰めて考えるようになった。ピッチャーの癖や配球を研究し始め、ピッチャーがそれぞれの状況でどういう球を投げてくるか、ある程度分かるようになりました。

・人材育成とは、「見つける」、「育てる」、「生かす」ことだと思っています。才能を見つけるのも難しいけど、育てるのはもっと難しいね。

名選手にして、名監督、さらに名解説者。野球の試合解説では、具体的な指摘をして、視聴者に分かりやすい解説のできる方でした。

心よりご冥福をお祈りします。

 広島ブログ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする