岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

澄川喜一先生文化勲章受章記念式典でのエピソード

2020-12-26 09:21:25 | 日々のこと
澄川喜一先生が文化勲章受章を今年受賞されて、その受章記念式典が12月23日に地元で開催されました。

澄川喜一先生は、元東京芸術大学学長です。また、岩国市名誉市民であり、地元に帰った心の開放感から、アットホーム感あふれる式典でした。

高校時代、映画館でポスター作成のアルバイトせいで遅刻の常習犯であったようです。理解のある教師のお陰で、無事修学した昔話を面白く披露してくれました。

会場の高校生からの質問を受けてくださり、「自分はロボット作成しているのですが、アイデアが行き詰まっています。先生は作品作成で行き詰まると、どうされていますか?」と聞かれた回答が見事でした。

「僕は、ずっと行き詰まっていますよ。その時は、上から、下から、横から、考えます。粘り強く考えることです。そうすると、何とか道が開けるんですよ。」
ユーモアたっぷりに、平明な言葉で、創作のヒントを説明していました。

今年一年間、明るい話題に欠けました。年の瀬に、私は地元の英雄の慶事に立ち会え、とっても幸せな気分のなりることができ、幸運でした。

昔のCMに、「みんな悩んで、大きくなった」と有名作家が独白していることを思い出します。

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未曾有のパンデミックを迎えて、我々の行動の判断基準

2020-12-05 10:34:33 | 感動した書籍
中国由来の新型コロナウイルスが世界中を席巻し、日本でも第三波の真っ盛りです。

未曾有のパンデミックを迎えて、どのように我々は行動するのが賢明か、決断に迷います。副作用のないワクチン接種の前までに、自らを守るためにあらゆる局面において、どのように行動すべきか、その判断基準が問われます。

12月3日付けの日経新聞の世界経営者会議の抄録が掲載されていて、その中の一橋ビジネススクール教授楠木建氏の考えを知り、面白いと感じました。

『働く側として、不確実な時代に判断基準として頼りになるのは人間の本性だ。本性はいつの時代も変わらず、変わらないものの方が基準として頼りになる。

新型コロナで表面化した人間の本性は「面倒なことは嫌いだ」ということだ。面倒なことを避けようとする人眼の本性が社会を発展させた。・・・面倒な因習に対して、本性が突き破って出てきた。

今、新型コロナによっていろんなところで因習と本性のせめぎ合いが起きている。当たり前だった因習を問う機会になっている。』

従来通りの行動をノーマルあるいは因習と呼べば、人間の本性に基づき行動変容し、ニューノーマルを作るということでしょう。自分にとって、何が面倒なことかを深く問うことが必要になります。

残念ながら、何が最善か、と問うのは理性です。不確実な時代に対応するには、理性ではなく本性であると、何が人間に考えを邪魔しているのですかね。楠木建氏の説では、何が最善か、は時代に応じて変わるということなのでしょうか。

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