岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

言葉以外の「伝わる力」が大切

2017-03-10 14:38:52 | 感動した書籍
濵家輝雄氏(倉敷芸術科学大学客員教授)が「メラビアンの法則」を紹介している文章を読みました。カリフォルニア大学教授のアルバート・メラビアンが「言葉の力」がどの程度あるかを統計結果した結果です。

言葉で何かを伝える時、いかなる力をもって相手に伝わり、言葉の力はどの程度あるかということです。その結果は意外なものです。

言葉の力は7%、話の内容は38%、表情の力は55%です。

何かを伝える時、言葉に添った形の表情が55%の役割を果たしてします。

お客様をいい笑顔で迎えたり、心から「おもてなし」の気持ちで素直な表情で迎えたりすると、「お客様ファースト」の気持ちが通じます。

連想するのは、飛行機に乗った時のスチュワーデスの笑顔であったり、ディズニーランドのスタッフの気持ち良い笑顔などです。京都弁で話掛かられたりすると、自然に心が和みます。

東京弁は、威勢はいいのですが、忙しない雰囲気になります。無表情で、笑顔もない対応であったり、大声で殺気立ったりした対応であると、むしろ不快感を感じます。

忙しいと、用件だけを機械的に伝えようとしがちです。しかし、伝える力は相手の心の中にまで伝え、心を揺さぶり、行動を変えるということを発揮できることが、本来の目的です。

言葉だけでなく、内容だけでなく、相手に響く効果を狙って表現することが必要であると、つくづく感じました。これこそが、プレゼンのエッセンスですね。

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矯正学会のアライナー型矯正装置の推奨例と非推奨例

2017-03-06 18:34:29 | 矯正歯科に関すること
矯正歯科の最大の学会である日本矯正歯科学会からアライナー型矯正装置の使用指針が出ました。今までは、アライナー型矯正装置の利用に関して会員が手探りでした。

推奨例と非推奨例とは、次ぎの通りです。

【推奨される症例】
1) 非抜歯症例で、以下の要件を満たす症例
・軽度の空隙を有する症例 ・軽度の叢生で歯列の拡大により咬合の改善が見込まれる症例 ・大きな歯の移動を伴わない症例
2) 矯正治療終了後の後戻りの改善症例
3) 抜歯症例であっても歯の移動量が少なく、かつ傾斜移動のみで改善が見込まれる症例
4) 金属アレルギーを有する症例

【推奨されない症例】
1) 抜歯症例
・犬歯が遠心傾斜している症例
・前歯部が大きく舌側傾斜している症例
・歯の大きな移動を必要とする症例
・大きな回転、圧下・挺出を必要とする症例
・患者の協力度が低い症例
2) 乳歯列期、混合歯列期で顎骨の成長発育や歯の萌出の正確な予測が困難な症例
3) 骨格性の不正を有する症例

日本矯正学会から指針の中には、診断と治療計画、治療における留意点、施設基準と術者の資格、リスク対策などが掲載されています。

マルチブラケット装置を嫌がる患者さんへ、アライナー型矯正装置を勧めることがありえます。手軽さと審美性に勝る利点はありますが、治療の仕上げまで達し、保定後までに咬合を長く維持するには、難点がありえます。日本矯正学会所属の矯正歯科医だけでなく。広く歯科医に衆知されることを、望みます。

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