岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

藤田紘一郎氏の<こころの免疫学>

2013-07-30 18:07:28 | 日々のこと
藤田紘一郎先生はユニークな教授で、サナダ虫を自分の体で飼う体験をお持ちで記憶に残る方です。藤田先生の<こころの免疫学>という本を読みました。

この本の要旨は、<野菜類・穀類・豆類や発酵食品などを摂取し、保存料など食品添加物を摂取しないで、腸内細菌を増やすことが大切です。そうすると、うつ病にもアレルギー性疾患にもかかりにくくなる>ということです。さらに、医学的な知識で、驚く事実を知りました。

・脳が悲しいから涙を流すのではなくて、涙を流すから脳が悲しいと思う。脳が楽しいから感じるのではなく、笑うから脳が楽しいと感じている。

・<季節性うつ病>(正式には季節性情動障害)というものがある。この病気は冬季を中心に発症し、高緯度地域における発症率が高いことから、日照時間が短くなることに原因があるとも言われる。

・何事にもポジティブに捉え、希望を持つ人の脳は活性化し、交感神経と副交感神経のバランスも取れ、神経系・内分泌系・免疫系の三位一体が整い、免疫系が強化される。

・反対に、落胆や失望は、強力なストレスとなって脳を直撃し、交感神経と副交感神経のバランスは崩れ、その結果、三位一体がゆがんでしまうことによって免疫系が弱体化される。

私の得た結論は、食生活を改善して腸内細菌を増やして、笑いと希望を持とう、ということです。

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感情も老化するの?!

2013-07-28 09:05:29 | 日々のこと
体力、知能は老化すると聞いても、納得します。感性は成熟すると思っています。どうも、感情は老化するようです。心理カウンセラーの岩田明子さんが中国新聞(2013.7.26)にコラムで説明している内容は、視点が新鮮で刺激を受けました。

・意欲や自発性、好奇心が低下する原因の一つは<気づかない間に進行した感情の老化>である。

・生き生きとした感情が衰えると、活動的でなくなり、体全体の衰えにもつながる。

・感情の老化は、頑固さと密接とされている。自分の価値観に固執し続けると、忍耐も集中力も落ち、場合によっては認知症に進むという説もあります。子供のような柔軟な心と体を取り戻すよう意識するのが大切です。

・気持ちを若々しくする一番の方法は、<自分の心が弾み、ハートが熱くなる興味の対象を見つける。やりたいことをやってみる。>利害関係がなく、効率を求めず、時間を忘れて熱中できる趣味が最適。

・また、自分の硬直した思考や気持ちをほぐすためには、好奇心を持ってこれまでとは違うことに挑み、新しい人々と交流するのも良い。

・やる気を出すには、体を動かすのもお勧め。適度は運動で体を心地よくするといい気分転換になり、前向きになれる。

・今したいことを、本気で探しましょう。<好きな紅茶を飲む>などささいなことでも、<したいように><気持ちよいように>やってみる。

・自分だけの価値観にとらわれない。他人が心地よい状況を許さない否定的な思考の癖や習慣に気付く。

・思いっきり泣いたり、笑ったりする。感情を表すことでストレスが解放され、自律神経の調節が取れる。

・難しいことにあえて挑戦する。ちょっとした冒険がわくわく感や生きている実感を与える。

・古い自分を捨てる。失敗や非効率を恐れず、自分の決めつけを打破する過程を楽しむ。

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城戸淳二教授の『成功は成功のもと』

2013-07-09 18:33:11 | 日々のこと
山形大学大学院理工学研究科の城戸淳二教授は、有機EL研究の著明な研究者です。

城戸教授は、最近ゴルフの解説本を発刊した多趣味な先生です。先生は51歳でゴルフを始めて、1年間で89のスコーを出したのが自慢です。この上達した成功の秘訣をユーモアを交えて本に掲載しています。その中に、なかなか奥の深い話が出てきます。

・研究という作業は、ポジティブ思考でないとやっていけない部分があります。実験というのは、ほとんどが失敗の連続、100回やって1回成功するかどうか。つまり、99回失敗するたびにいちいちへこんでいたら仕事になりません。逆に言えば、失敗から学ぶというのが実験という仕事です。

・その間違っている部分がわかると、それはそれなりに知識がまたひとつ増えるわけです。研究者とはそういう考え方をするので、失敗に打たれ強くできているわけです。

・「成功は成功のもと」。普通は、「失敗は成功ももと」と書くのでしょうが、99回の失敗は、予想した結果が出なかっただけで、それから学ぶことができれば失敗は失敗では終わりません。「失敗からでも新しい知見は得ているというポジティブな考えで実験をしていれば、我々には失敗ではない。すべての実験結果が成功に導いてくれるのだから、『成功は成功のもと』なんだ」というのが、私の考えです。

結局、失敗は成功を導く教訓や知見を得るから、成功のもとだということが結論です。

城戸教授は、実験とゴルフとは失敗が多いので、似ていると言っています。心より共感します。

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おもてなしの心遣いを自然に

2013-07-03 21:39:11 | 日々のこと
あるレストランに食事に行きました。珍しく、遠出しました。人気のある評判のお店です。行くまでは、人気の秘密が分かっていませんでした。

場所が分からないと電話すると、丁寧に教えてくれます。車が近ずと、店先でわざわざ従業者二人も出てくれて、車を誘導してくれます。

部屋に入ると、一番奥の落ち着けるテーブルに案内してくれました。少しクーラーが効き過ぎて寒いと言うと、隣のテーブルに即座に変更してくれます。

料理を配膳するごとに、素材と味付けの解説があります。美味しいので、自宅で同じ料理を再現できるように質問すると、丁寧に答えてくれます。

食後に予定されていたコーヒーを早目にほしい、もう一杯ほしいと、ワガママをいっても嫌な顔をせず、受け入れてくれます。てっきり、追加料金を請求されていると思いましたが、杞憂でした。

パンのお代わりを聞かれるので、調子乗ってお願いしました。不思議な味がします。レモンとワサビ風味と聞き、びっくり。当然のことながら、自家製です。

満腹になって帰るので、どのように精算するのかと聞くと、テーブルまで請求書を持参し、その場で支払います。お釣りも、テーブルまで持って来てくれます。テーブル数は30席ほどあり、忙しく働いているのに。

テーブルを立ち、車に向おうとすると、今日は遠方よりいらっしゃってくださり、有り難うございますと、お礼です。

外を見ると雷雨です。我々が傘を持っていないのを察知して、その女性は自然にお店の傘を開き我々が濡れないように振る舞い、ごく自然なおもてなしの心遣いです。

おもてなしの心遣いが素晴らしいので、オーナーですか、とその女性に聞きました。<オーナーの妻です>、と聞き、納得です。

他人の従業員をここまで仕込むのは、奇跡です。オーナーと妻とは、一心同体です。このレベルまでサービスを高めて、おもてなしの心遣いを発揮することが、良い評判の秘訣と感服した次第です。

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