若いから、できること

矯正治療を受ける患者さんは、年齢では圧倒的に10代で、性別では大半が女性です。平均的な患者さん像は、女子高校生です。大学生になったら、綺麗な歯並びになって、都会に住むのが一つのパターンです。

まだ肌寒いのに、生足にショートパンツである女子高校生が来院しました。彼女の足を見て、思わず私は発しました。＜寒くないの？＞　彼女は、＜全然寒くないよ。若いからできることをしているだけだよ、先生！＞と、曰わく。

＜若いからできること＞の発言に、新鮮な響きを感じました。自分が若い時に、そんなに粋がっていた記憶はありません。＜ショートパンツ以外に、若いからできることは、何があるの？＞と、さらに質問しました。＜そうだね、つけまつげかな？それと、オールかな？＞　ちなみに、オールとは徹夜することです。

暗い時代ですけれど、屈託のない女子高校生です。甘酸っぱい青春になるのですかね。＜灰色の青春＞などは、まるで死語のような時代です。



　

美容形成外科の売り

美容形成の番組が放送されていました。顔や体型を気にしている方が悩みを打ち明けて、司会者の理解を得たら、医療スタッフが治療計画を練ります。その後、別人になって再登場して、聴衆を驚かすパターンです。参加者に関しては、年齢と未婚・既婚以外の情報は公開されません。恐らく、全て自費診療ですが、手術総額の説明はありません。治療費は本人が負担していないのでしょう。他に髪型や化粧の費用も掛かるでしょう。

今回の放送で、ある事に気がつきました。ある叢生を伴う上顎前突の方の歯並びを治療する際です。恐らく便宜抜歯をして、矯正治療をして、上下顎同時移動手術を実施している症例に関してです。上顎の幅径を拡大して歯を動かしているにも係わらず、何故か矯正治療という言葉を使って説明しません。ワイヤーを使って咬み合わせを直すとしかコメントしないのです。当然のことながら、ブラケットを装着している画像も放送しません。

治療期間は著しく長期間で2年9ヶ月も掛かったと説明し、さも特殊で例外的な長期間と言います。顎変形症の患者さんの外科矯正治療であれば、この程度の治療期間は普通ですし、矯正治療費も外科手術費用も保険適用になります。

美容形成外科では確かに大半の症例では矯正治療をせずに、外科手術と補綴治療だけで対応しているのでしょう。さらに、目も鼻なども手術します。短期間に手術で変貌することこそ、美容形成外科の売りです。矯正治療を併用することも、長期間を要することも、例外的な方針になるのでしょう。

　

三寒四温

暖かい日が続いたと思ったら、今日は寒く、体温調節がうまくできません。患者さんのキャンセルの理由も、体調不良のようです。国立大学の前期試験の真っ最中です。受験生も体調管理が大変でしょう。

インフルエンザが蔓延しているようです。欠席者が多数でたため、岩国市内では学年末試験が延期になった中学校もあるようです。学生にとっては、試験が延期になると嬉しいやら、さっさと終わらせてしまいたいやら、複雑な心境でしょう。

暖かさに誘われて、水仙の花が咲き始めました。もう、厳しかった冬ともお別れになりそうです。



　

顧客の声を聞く

＜顧客サービスの秘訣＞というコラムを読みました。非常に説得力のある内容でした。レストランのあり方についての記述です。

・サービスの内容に対してのお客様の声にしっかりと耳を傾け、良くなかったところは全て改善しなければならない。
・料理を沢山残したお客様には、何が良くなかったかを尋ねるべきです。
・最も多くの不満があるお客様からこそ、最も多くのことを学ぶべきです。
・良いサービスを提供することは、良いマナーと基本的な礼儀をわきまえて接することです。重要なのは、人としての気遣いですね。
・本当にプロのサービス業の人たちは、お客様の気持ちを理解する能力を磨きます。

顧客の声を真摯に聞く姿勢は、私も参考にして積極的に活用したいと思います。



　

花粉前線vsサクラ前線

天気予報を見ていましたら、今年の花粉飛散の開始に関して報道していました。私の目の網膜が感知したのは、正しかったことが判明しました。山口県でも花粉飛散が開始していて、太平洋側の温暖な県で一斉に飛散し、悲惨な状態に突入です。

前日に発表されたサクラ前線とそっくりに、暖かい県から花粉の飛散が始まってします。少しずつ北上するようです。確か北海道ではスギがないとかで、花粉症の人は過ごしやすいと聞いたことがあります。

今回の花粉前線からちょうど1ヶ月後には、サクラ前線が来ます。当地岩国でも、3月23日頃にサクラの開花が見込めそうです。厄介者のスギ花粉と違い、サクラ開花の方は待ち遠しいですね。