岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

「未病」という概念を知る

2018-12-18 17:06:08 | 日々のこと
2018年12月16日の読売新聞に、シンポジウム「人生100年時代の未病最前線」の概要が紹介されていました。その中で、神奈川県立保健福祉大学理事長 大谷泰夫氏の講演要旨では「未病」の過ごし方の重要性を訴えています。以下の通りです。

・病気と健康が共存する状態、やや調子が悪くとも現役生活という未病の状態が、実は人生で相当長い時期を占めるようになりました。

・未だ病にあらずという未病でいるには、医療をはじめ専門家のサポートを受けながら、どう生きたいかを意識して行動すること、生活習慣を見直すことが求められます。毎日浴びるほど飲んでいたら、早い時期に飲めなくなる。このように考えたら生活は変わります。

・未病は治すという呪縛からの解放でもあります。高齢化に伴う症状は基本的には、治りません。症状の悪化のスピードをどう抑え、体の劣化とどう共生するかを考えた行動が大切です。

・一番必要なのは、健康リテラシー。食事、睡眠、運動など心身に良い生活習慣を知り、それを行動に結びつけることが一番大切です。

「健康でなければ、病気である。病気になれば、治療すればいい。病気なりたくなければ、予防すればいい。」と私は考えていましたが、どうも誤りです。強いて言えば、「節制が大切である」ということです。健康から病気に至までに、未病の時期があるのです。

未病の時期を出来るだけ長くするために、正しい生活習慣を実践し、体の衰えと共生し、人生100年を生き抜くという決意が大切ですね。残念ながら、歯科、特に矯正歯科には、未病という考えが不足しています。

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50歳から100歳までの生き方

2018-12-10 18:47:09 | 感動した書籍
2018年12号の「ロータリーの友」に中部大学教授武田邦彦氏の「新しい人生と寿命を延ばす方法」の講演内容が掲載されています。その要旨は以下の通りです。

動物の持つ寿命の原則の中で一番大切なのは、生物は群れで生きているということです。私達の生命力というのは、個人には個別にはありません。集団で命の原動力というものを持っています。集合体という観点から言うと、人は人のために生きている、ともいえます。人から感謝され、その人のためになると考えると進んでその行為をするのです。

人から感謝されることを重ねていれば、自分の寿命が延びると考える人もいます。「あなたが必要」といわれているうちは寿命は延びるけれども、「あなたなどいらない」となったら死んでいます。

「お世話」をしていれば、人のために生きていて必要とされといるということです。祖母の世話をするという行為が、どうも女性の寿命の延伸に関与しているらしいのです。

一方、50歳以上の男性には日常の中に役割がないので、いかに生きるかが問われます。半数は脳血管障害で死に、長生きした半分は癌で死にます。癌はストレスによって発症遺伝子が活性化すると考えられており、笑いが体に良い、笑って暮らしなさいと、とよく言われます。

脳血管障害の死、癌での死、どちらをとなってっも、自ら積極的に生きれば、仕事も遊びも充実します。そのために、楽しくリラックスして生きること、男性と女性とが共生していくことが、比較的に医学的に良いと証明されています。

工学部の教授ですので、数々の例示しながら科学的な裏付けのある教訓を述べていますので、説得力があります。是非、ご本人の著作を求めて、深く読み込みたいと思います。

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