岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

脳科学者 中野信子さんの幸福感に触発されて

2016-03-12 10:37:06 | 日々のこと
2016年3月12日付け日経新聞の東日本大震災特集で、脳科学者 中野信子さんがコメントしています。東日本大震災と原発事故を契機に、日本人の幸福感に見直しを迫っていると述べています。

人間は目先のことで幸福感を得るようにできていて、幸福感には次ぎの三つがあります。

①金銭的に得をすること
②周りの人に恵まれること
③満足して日々を過ごすこと

震災であっという間に金銭や大事な人を失い、何があっても崩れないのは③の自分自身の満足度を重視する価値観と認識した日本人が増えた印象があります。

人間の脳には、他人に共感したり他人のために何かをしたりする「利他行動」に快感を感じる領域があります。震災を機にボランティア活動など「利他行動」が促進され、日本では協力して集団を守る意識が高まりました。

一方で、一人だけ得をしていそうな人に対する視線が厳しくなり、集団を維持するために仮想敵を作りヘイトスピーチなど排外感情も表れています。

賢明なのは、つらい思い出を消さず、目先の得(つまり、目先の幸福感)ではなく、100年後をどうするかという視点で計画を立て、賢い選択を取ることです。

目先の不幸感を嘆いているばかりの私が敬服する、崇高で長期的な幸福感に関する考えです。

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セブン&アイ会長鈴木敏文氏の景気判断

2016-03-10 18:42:32 | 日々のこと
デフレ経済下の勝者であるセブンイレブンの鈴木敏文氏が、2016年3月10日の日経新聞で景気減速に関して意見を述べています。消費者に近い会社の幹部の実感は、景気の実像に近いと思います。分かり易く、経済の最前線の様子を述べています。

・そもそもモノ余り時代なので、消費者は焦って買う必要がない。限られた所得の中で慎重に商品やサービスを選んでいる。

・賃上げ交渉で、組合の要求額が昨年より低いところが多いことも、消費者の防衛意識を強めている。

・消費者物価指数がなかなか上がらないのは、消費者の選択眼が一段と厳しくなっている証だ。原材料高を転嫁しただけの商品では、消費者は手にしない。単純な値上げは認めないという消費者の意志の表れだ。

・デフレ脱却のためには新しい価値を提供できる商品開発が必要で、それこそ民間の努力と智恵が試される。

・新しい価値を明確に打ち出せる商品は、既存品よりも若干高くても売れる。

・大事なことは、常に新しい商品を出し、既存品よりも改良を怠らないことだ。

・より便利なモノ、少量でもおいしいモノが求められる。消費者ニーズは時代とともに変化する。それに対応していけるかが企業の盛衰を分ける。

実質賃金が下がっており、生活品は満たされており、デフレ下では、待っていれば物価は下がる見通しになります。購買意欲をたきつけるには、仕掛けが必要になります。

本当の仕掛けは、企業秘密・内密にしているようにも感じます。しかし、商品開発に対しての心掛けは参考になります。

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