梅の開花宣言

近年にない寒さの冬が続いています。自転車通勤も辛いですが、内蔵脂肪を燃焼させようと、毎日精一杯ペダルをこいで通勤しています。

通勤途中で、葉は全くない木なのに、小さな花が開花しているのを見つけました。梅の花です。例年に比べて、かなり遅い開花のようです。

咲いている枝は一本だけで、花は４個です。南東方面に伸びている枝の方が、太陽に当たる時間が長いのかもしれません。早く開いた花びらだけが注目されるのは、不公平のようにも思いますが、思わず愛でてしまいます。

梅の開花時期が遅れていることから類推すると、桜の開花も遅れるのでしょう。桜の開花予想はまだ発表されていません。少し遠出して京都か奈良に行って、風情のある景色を背景にしている桜を見てみたいものです。

　

歯周病治療で脂肪肝炎が改善

飲酒しない人も発症する非アルコール性脂肪肝炎（NASH)患者が歯周病菌を保有する割合は、健康な人の約4倍と高く、NASH患者が歯周病の治療を受けると肝機能が大幅に改善することを、横浜市立大学消化器内科の中島淳教授らが突き詰めたとの報道に接しました。（日経新聞2012年2月23日）

NASHは、成人男性の3人に1人程度とされる脂肪肝のうち1～2割を占めます。進行すると肝硬変や肝臓癌を引き起こしますが、発症メカニズムは解明されていません。

中島教授らは、歯周病のNASH患者に歯石を除去したり抗生物質で歯肉の炎症を抑える治療すると、3ヶ月後には肝機能がほぼ正常になったというものです。中島教授によると、＜脂肪肝の人は肝炎を進行させないように、口腔内の衛生を保つことが大切だ＞と述べています。

従来より、歯周病は糖尿病や心臓病などとの関連を指摘されていました。今回、脂肪肝炎との関連が明らかにされたことで、歯周病が多種類の全身疾患との関連があるということになります。

歯科医の歯周病治療の貢献が、歯を長持ちさせるだけでなく存外大きいことを知り、嬉しく感じます。歯科医師も消化器内科医や循環器内科と連携をすると、NASH患者の肝機能を改善したり糖尿病患者の血糖値を下げることできる歯周病治療ができます。言い方を変えれば、＜全身の健康を保つために、先ず歯を健康にしよう＞とも言えます。

　

トマト・ダイエット

トマトを好んで食べるようになったのは、ごく最近のことです。甘くなく、そのまま生で食べられて、満腹感を得られるからです。手の掛からない前菜になり、トマトで胃が満たされて、主食の量が減り、減量に効果があるだろうと思っていました。

トマトは、ビタミンCを多く含み、リコピンががん予防の効果があることは知っていました。最近、京都大学の河田教授らの研究グループにより、トマトに含まれる13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸（13-oxo-ODA）に血液中の脂肪増加を抑える効果があることが発見されたとの報道を見て、私のダイエット法を裏付けるデータだと、喜んでいました。

今日の新聞を読むと、トマト製品を扱っているカゴメの株式が値上がりしていると知り、驚きました。河田教授の発表を機に、同社のトマト製品が爆発的に売れているのだそうです。そういえば、スーパーマーケットの売り場では、トマトが売り切れていることを思い出しました。

科学的な根拠を得て、自信を持ってトマト・ダイエットを実践できます。朝食と昼食と夕食にトマトを食べるという習慣を継続していきます。来年の今頃は、トマト・ダイエットで体脂肪率が一桁にできないかなー？

　

誠意こそ、商売道の極意

旅先の横浜市の居酒屋に忘れ物をしました。帰る途中で、忘れ物したことに気がつきました。しかし、既に遠方まで移動していました。戻ろうか、どうしょうかと迷いました。今から戻ると、時間のロスですし、何しろ交通費がべらぼうです。お店まで戻って、また帰ってくると、その旅費で忘れ物が数個も買える計算になります。

一旦は諦めて、また新しい物を買うことにしようかとも思いました。幸いにも、お店の電話番号が分かりますので、携帯電話で電話してみました。店員の人に、私の坐っていた場所と忘れた物を伝えると、お店で預かっているとの返事でした。大変恐縮するのですが、着払いでいいので、宅急便で送ってもらえないかとお願いすると、快諾でした。当方の住所と電話番号を伝えて、少し安心して、電車で再び移動しました。

帰宅して見ると、私が帰るより先に、忘れ物の方が自宅に届いていました。感激して、お店に電話して丁寧にお礼を伝えました。

旅先で偶然に入ったお店です。私は常連客ではなく、いわゆる一見の客です。私は遠方のお客ですので、次ぎに来店も見込めそうもないお客ですが、店員の方はしっかり礼を尽くしてくれました。このお店の誠意に、痛み入りました。

このお店の名前は、とうふ料理の＜八かく庵＞です。結構手広く商売をされているお店です。社員教育もしっかりしていて、また来ようと思わせる誠意を感じる立派な経営をしているお店です。

　

W.ヒューストンの突然の死を悼む

人生を生きる上で、アクセントを与えてくれる感動は欠くことができません。優れた考えや芸術を見たり、苦労話などを聞くと、感動するものです。今日は、音楽の話です。

趣味の少ない私でも、診療中に音楽がないと、思わず寂しさを感じます。私は、黒人の音楽が好きで、ジャズ、ソウル、Ｒ＆Ｂなどを聞きます。その以外に白人のＡＯＲも好きです。

自分と同時代に生きたソウルの歌姫のホイットニー・ヒューストンの突然の死亡を聞き、ショックと共に驚きを感じています。まだ48歳の若さです。麻薬中毒であったり、最近は自己破産寸前とか、ゴシップもありました。しかし、彼女の素晴らしい歌声は、現実を忘れる陶酔感を感じさせて、見事としか言えません。

今朝から、彼女の追悼の特集を見聞き、懐かしい歌を聴き続けていて、流行った時期の自分を思い出しています。ホイットニー・ヒューストンが亡くなっても、彼女の美声は永遠に私の心の中に生き続けます。心よりお悔やみ申し上げます。