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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

10月5日付けブログ 本の紹介:『やりきる技術』(小倉広著) 

10月29日付けブログ 本の紹介:『任せる技術』(小倉広著)

に続いてまた小倉広さんの本の紹介です。

このところ私は、依存症のように小倉さんの本を読んでいます。

そしてまた、深い感銘を受けたのが『僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した。』(WAVE出版、1,400円+税)です。

僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した。
小倉広
WAVE出版

「苦しい働き方」だけでなく「苦しい生き方」からの抜け出し方が20の言葉と共に語られています。
 

今回は、この本の内容に詳しく触れることなく、なぜ小倉さんの本をこんなに読みたくなるかの謎を解いてみようと思います。

小倉さんが書いた本の読みやすさの秘訣は、次の5つです。

1.理屈でなくケースから始まることが多いので、どんどん先を読みたくなる。

2.ご自分の体験を個人やビジネスの失敗体験も含めて開示するので、共感を呼びやすい。

3.ご自分の学んだことを咀嚼して伝えるので、ツボにはまりやすい。

4.まとめがしっかりしている。

5.読んだ人が現実場面で使いやすい。

『僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した。』では、「僕は仕事柄、多くの若者から相談を受けます」のプロローグから始まります。
この具体的なケースから「何度会社を変わっても、自分が変わらない限りは何も変わりません」とつなげ、プロローグは、小倉さんの好きな「自責」で結びます。

小倉さんは文章の展開が実に見事です。

小倉さんは、【言葉5】の「仕事がうまくいかないとき」では、フェイス総研を創業して間もなかった頃のエピソードとして社内にいる時間がほとんどなく、家もほとんど留守にし、観葉植物がしおれて、妻の表情が暗い体験から「観葉植物に水をやらない人が、お客様を大切にできるわけがない」という言葉につなげます。

小倉さんは比喩が実に見事です。

最後に、小倉さんがどうして3.の「ご自分の学んだことを咀嚼して伝えるので、ツボにはまりやすい」かの私なりの判断をお伝えします。
小倉さんが学び方の達人だからです。

ご存じのとおり小倉さんは、ヒューマン・ギルドでこの9月~10月に 「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 と アドラー心理学ベーシック・コース を学ばれました。

その学び方を観察すると、絶えず「アウトプット」(執筆すること、話すこと)を意識しながら「インプット」されます。そして、たぐいまれな行動力がそれを支えています。

来年の2月9日(土)から始まるアドラー・カウンセラー養成講座にもすでにお申込みで、私が今、小倉さんの本にはまっているように、小倉さんはヒューマン・ギルドでのアドラー心理学にはまっています。

小倉さんは学び方が実に見事です。

もっと時間をかけて小倉さんの本の読みやすさの秘訣について書きたいところですが、ここまでにします。

あなたも小倉さんの本を読んで、小倉ワールドに入ってみてください。

ちなみに私は今、『あたりまえだけどなかなかできない33歳からのルール』(明日香出版社)を読んでいて、小倉ワールドにぴったり入っています。

あたりまえだけどなかなかできない 33歳からのルール (アスカビジネス)
小倉 広
明日香出版社

<お目休めコーナー> 燈々庵にて(4)

 

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