アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月31日)、長野県飯田市の森本ひとみさん(Facebook)から郵便物が届きました。

中には、ELM勇気づけリーダー養成講座の受講者名簿、アンケート用紙と共に南信州新聞が入っていました。

1面に広告が掲載されていました。


(第1面の広告)


(南信州新聞)

私が11月11日(日)に飯田市の南信州・飯田産業センターで行う 2つの講座 の案内です。

日頃ヒューマン・ギルドで行わない内容の講座ですので、近県の方々は飯田にお越しください。

さて、「勇気づけワークアウト」の理論的な柱を数回にわたってお伝えしていて、今回は、その第3回目です。

なぜ、「勇気づけワークアウト」か? 

ここで、「勇気づけ」と「ワークアウト」に触れておきます。

私は、ロングセラーの『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房)の著者として、「勇気」とは「困難を克服する活力」であり、「勇気づけ」とは「困難を克服する活力を与えること」だと定義しています。

ところで、講演・研修の場で「勇気づけ」の話をすると、「勇気づけることは、ほめることとはどう違うのですか?」という質問が出ることがあります。

私はこう答えることにしています。

「『ほめる』は、上司の望んだ成果を出したときや、出させようとして部下をいい気分にさせることで、望ましい成果が出ないときには『しかる』や『罰する』ように罰が与えられる、アメとムチを用いた操作主義的な対応です。それに対して『勇気づける』は、相互信頼に基づき、部下に共感しながら困難を克服する活力を与える対応です。『ほめる』は外発的動機づけの原理に基づいているため、

(1)上司がほめる対応をしている限りは、いつまでも部下をチェックしなければならないことと、
(2)部下の側からすれば、いつまでもほめられようとなること、
(3)ほめられそうもない失敗などの行動を隠そうとすること、
の3つの大きな弊害があります。

それに対して『勇気づける』は、部下が自分で自分を勇気づけられるように勇気づけることで、本人に内発的動機づけの装置が備わり、より影響力を増すようになるのです。失敗ですらその肯定的側面を見つめ、チャレンジの証、学習のチャンスをみなします。その結果、勇気づけを受ける環境で育った人たちは、自己肯定感が高まり、組織だけでなく家庭や個人生活で勇気づけが広まり、全人格的な変容がもたらされるのです」

勇気づけワークアウトは、操作主義を超えた、全人格的な変容をもたらします。

次に、この研修を勇気づけワークアウトと「ワークアウト」とした理由に触れます。あえて、「セミナー」「トレーニング」「ワークショップ」などという言葉を使っていません。

「ワークアウト(Workout)」を英和辞典で引くと、「練習(試合)」や「トレーニング」という意味です。
この言葉が最初にブームになったのは、俳優のジェーン・フォンダが1980年代の初めにフィットネスの始まりとも言われる「ワークアウト」を世に送り出したことで広まりました。

企業では、1980年代末に米国GE社で当時の会長のジャック・ウェルチが構築した組織風土を変えるための手法として、組織内の部門や階層を越えたチームを組み、参加者全員を巻き込む運動(ムーブメント)として始まりました。このことから同じスタイルを踏襲する企業が増えてきました。

勇気づけワークアウトは、単に研修を受けるだけでなく、勇気づけワークアウトの講座に出た人がそのままファシリテーターとなって、「組織に革命を起こす!」組織の変革の運動(ムーブメント)の仕掛け人・推進人を続々生み出すものです。

ヒューマン・ギルドでは、ELM勇気づけ講座の企業・自治体版として「勇気づけワークアウト」というプログラムを開発中で、無料公開セミナー を下記のとおり開催の予定です。

日程:11月14日(水)実施  
午前の部 10:00~12:30  2.午後の部 14:00~16:30

会場:ヒューマン・ギルド研修室

<お目休めコーナー> 11月の花(1)

 

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