(おみなえし/たつにねそべる/おとこえし)
オミナエシは、秋の七草の一つで、黄色の小花が密集していて、高原に咲いて美しい。しかし、花が終わると、その実には強い悪臭がある。オトコエシは、同型のやや大型で花は白く、咲き終わると同様の悪臭がある。そこでかわいそうに女郎、男郎といういかがわしい名がついた。
さて、この句をそのまま読むと、女郎花は普通に咲いていて、男郎花は倒れていたとなる。これが事実だった、と言われたらそれまでだが、「寝そべる」が、作者が男女を意識しての選択だったことは読み取れる。
この句の女郎花と男郎花をひっくり返して、「男郎花立つに寝そべる女郎花」とすれば、素直な表現になるのだが、わざとひっくり返した作者の意図は?
ハナシュクシャ(花縮砂) ショウガ科の半耐冬性球根草
別名 ジンジャー