一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

705  虫時雨犬山城をのせてをり   弘子

2012年09月15日 | 

 (むししぐれ/ いぬやまじょうを/ のせており)

犬山城は、白帝城とも言われる三層四階地下二階の平山城で、木曽川のほとりの愛知県犬山市にある。日本に4つある国宝の城の一つ。

 乗るはずのない城を、虫時雨という音が乗せている、と断言しているのが秀逸。私も以前、一度だけ犬山城に行ったことがあるが、城の回りは木立に囲まれていて、虫時雨が城を乗せるには十分過ぎるほどの多くの虫がいるに違いない。

 つまり、城も立派で、虫時雨のボリュウムも大きい、そして作者のホラも大きく、この句も大きい。

ウド(独活)ウコギ科タラノキ属の多年草

コメント
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