(そこべにや ふううんきゅうに てんきあめ)
秋の季語の「底紅」とは、ムクゲ(槿、木槿)の白の花の底が赤いから命名された。千利休の孫の宗旦が特に好んだので「宗旦ムクゲ」とも呼ばれている。
夏の季語の「天気雨」は、室町時代に「細照雨、そばえ」という同義の言葉が存在する。「日照雨」とも書く。又、「晴れて雨が降る時、狐の嫁入りがある」という俗信から「狐の嫁入り」とも言う。
黒雲がにわかに現れ、天気雨を降らせて去った。晴れて暖まっていた大地から湯気が上がっていた。それから、一変に涼しくなった。これこそ濃厚な秋の気配だ。
マルバダケブキ(丸葉岳蕗 ) キク科メタカラコウ属の多年草