一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

707  熟れ通草ふと口遊む春歌かな

2012年09月17日 | 

(うれあけび ふとくちずさむ しゅんかかな)

 二十歳の頃、旅先の与論島で「春歌」を沢山知っている青年に出会った。当時は、沖縄返還前だったから、与論島が日本最南端の島だった。島のキャンプ場で3カ月ほど過ごす中、ギターの弾き語りで彼から様々な春歌を教えてもらった。

春歌(しゅんか)の春は、春夏秋冬の春ではない。売春の春である。つまり、いかがわしい歌のこと。しかし、こういう歌は、当時の若者達には大うけで、岡林信康の例えば「友よ」などのフォークソングと共に、夜のキャンプ場の人気を集めたのである。

 その中に「山のアケビは何見て開く、キュッキュッキュ、下のマツタケ見て開く、ブンガチャッチャ。山のマツタケ何見て伸びる、キュッキュッキュ、上のアケビを見て伸びるブンガチャッチャ」二番、三番もあったかもしれないが、これだけしか覚えていない。というか、40年以上経っても覚えているんだからすごい。

 あの頃の彼等、今どうしているんだろうか。

イタドリ(虎杖、痛取) タデ科の多年生植物

別名 スカンポ 、イタンポ、ドングイ

コメント
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