(かれとうろう ふざけているの かもしれぬ)
カマキリは、別名「蟷螂」と書いて「とうろう」とも言う。歳時記では秋の季語、「枯蟷螂」は冬の季語になっている。しかし作者が、この句を秋の部に入れているから、作者の考えを尊重してそれに倣うことにする。
カマキリには、緑と茶色の二種類の色のカマキリがいるが、羽化した時に半分づつ生まれるのであって、緑のカマキリが、秋になって茶色に変色する、と誤解されているが、そうではないそうである。
いづれにしても、茶色の方が天敵から逃れる確率が高いから、秋になると茶色のカマキリに出会う確率が高くなるのだ。
寒さで活動が鈍くなったカマキリが、前足をゆらゆらさせているのは、虫を捕まえようとしている訳でもなし、風で揺れている訳でもなし。
サクラタデ(桜蓼) タデ科 雌雄異株 (箱根湿生花園にて)