一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

717  枯蟷螂ふざけているのかもしれぬ  敏子

2012年09月28日 | 

(かれとうろう ふざけているの かもしれぬ) 

 カマキリは、別名「蟷螂」と書いて「とうろう」とも言う。歳時記では秋の季語、「枯蟷螂」は冬の季語になっている。しかし作者が、この句を秋の部に入れているから、作者の考えを尊重してそれに倣うことにする。

 カマキリには、緑と茶色の二種類の色のカマキリがいるが、羽化した時に半分づつ生まれるのであって、緑のカマキリが、秋になって茶色に変色する、と誤解されているが、そうではないそうである。

 いづれにしても、茶色の方が天敵から逃れる確率が高いから、秋になると茶色のカマキリに出会う確率が高くなるのだ。

 寒さで活動が鈍くなったカマキリが、前足をゆらゆらさせているのは、虫を捕まえようとしている訳でもなし、風で揺れている訳でもなし。

サクラタデ(桜蓼) タデ科   雌雄異株 (箱根湿生花園にて)

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