瀬戸ヶ谷川砂防メンテナンス工事です。
チッピング。
古いコンクリートにあたらしいコンクリートを打ち継ぐ場合
古い方を削って面をザラザラにする必要があります。
いちおう
何センチ削る
というのが設計書で指示されているのですが
実際問題として
これってなかなか測ることができないんですよね。
(これまでは)
そこで登場。
必殺地上型レーザースキャナ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/46/1076a61446a0d992089c5dd755490e50.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/74/d1d42be4fdd87cc760e0206f12e40585.png)
チッピングのビフォーアフターを不キャニングして
データを重ねて比較すると
前後の差が色分けされて表示されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/87/49e348645ffd807f54f0f068781762bd.png)
比較結果が
向かって右のヒストグラムです。
設計値の中央にデータが集中する
ほぼ正規分布のヒストグラムです。
同じ方法で
第1垂直壁と第2垂直壁でも確認しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/9f/83ee430f7d196e1e2177229ca04cbdba.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/5a/700229b46aa655bf70569b59a968f4cd.png)
一昨年施工した
琵琶ヶ谷川砂防堰堤改築工事でも同様に
チッピング前後を比較したのですが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/39/94eae3b5539834d475a0c4ceaac5e6c5.png)
そのときは
チッピング後の点群データと
チッピング前の設計データとを比べたもので
つまり
点と面の比較
今回は
点と点の比較なので
より細かく正確に比べることができました。
といっても
チッピングっていう仕事そのものが
そんなに精密さを要求されるものではないので
そこまでするか?
と言われれば
いや
必ずしもしなくてもよいんじゃないでしょうか。
と答えるしかないんですけどね。
じゃあなぜやるか?
ちいさなことでもICT
何気ないところでもICT
こういった試行錯誤が
きっとあしたへつながってゆく
そう思うんですよね。
以上
小規模工事のICT
「レーザースキャナで取得した点群データによるチッピング前後の差分比較」
の巻でした。
(みやうち)