Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

枠はどこにある、枠をどうする

2011-08-04 21:00:54 | 出たもの
最近、考えるようになった。いつの間にか、私は自分の想像力に枠をはめてしまっているのではないか。創作活動にかかわる自分自身のスタンスを、現実に合わせて矮小化させてしまってはいないか。

本来、人間の心は、形になって現れない世界ではどんなことだって可能なはずだ。自分の心象風景を制限するのは、周りの世界の誰でもない。自分自身である。具象としての自分自身をどのように形作っていくのか。その答えは、根本的には常に抽象としての段階における自分自身の中にあるのではないか。だとすれば、それを規定する限界も、やはり抽象段階における自分自身の中にあるのではないか。

私は、今、おそらくはこれまでの自分自身によってその範囲を確定されてきた見慣れた風景の、その先を見たい。素晴らしかった昨夜のPoe-Tri Vol.38の3人のキャストのパフォーマンスに思いを馳せ、ますますその感を強くする。

今回のトップバッターは市毛友里さん。


リハの際の市毛さんはなんだか気が抜けたよう感じで、時折「はあ」とかため息を突いたりしていて「大丈夫なんだろうか」と思ったが、本番になったら凍るようなオーラが迸っていた。今回は包丁等は持たなかったが、そんなものなくてもその声と佇まいこそがまさに市毛さんの最大のギミックである。

二番手は初出演、モリマサ公さん。


この日は「東京グラフィティ」の取材も入っていた。市毛さんが静と冷のオーラなら、モリマサさんは動と熱の波動である。フィジカルな、そしてエモーショナルな溢れるエネルギーが渦を巻く三篇、充実のステージ。

後半に登場したのはuraocbさん


構成、リリック、ひとつひとつの小さなムーヴまで練り上げられ、鍛え上げられた、一瞬たりとも目が離せない15分。千人、一万人の観客の前でパフォーマンスするuraさんを是非見たいと思った。

私は、今回は今までどこでも読んだことのない作品と新作だけを読んだ。「蝶が欲しい」「蛍」「人魂」「空を見上げる」「鼓動」「全速力で僕を埋める」「わかんねえよ」の七編を朗読した。

オープンマイク参加者は10名。登場順に、

ケイコさん


死紺亭柳竹さん


今村知晃さん


midoさん


あしゅりんさん


rabbitfighterさん


ジュテーム北村さん


灯汰さん


DJ SOAさん


芦田みのりさん


次回Poe-Tri Vol.39は9月7日水曜だ。

一月後の世界。それがどんなものか、私にはわからない。全力で生きる。どうせ後になってみればどんなことだって言える。それがどんな答えであろうと、必ず、一月後には出るのだ。

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