Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

4月7日、Poe-Tri Vol.22

2010-03-30 17:54:51 | 告知
さて、2009年度も今日を入れてあと二日で終り、いよいよ4月です。

お花見も一段落した4月7日水曜日、Poe-TriはVol.22を迎えます。

☆☆☆

Poe-Tri Vol.22
2010年4月7日(水)
会場は池袋ステージ&スペース3-tri
住所は豊島区東池袋1-2-4 B2F。
毎回しつこいようですが、B1は別のお店です。特に男性の方は間違って入らないでください。入ってもすぐ出てきてください。
地図はこちら
池袋駅東口から徒歩5分くらいです。

今回の出演者は、

晴居彗星さん
TASKEさん
笹田美紀さん

そして私、大島健夫の4名です。第7回「詩のボクシング」全国大会チャンピオンの晴居さんは、キャストとしては初登場。どうぞご期待ください。

入場料は1500円+1ドリンク。
タイムテーブルは、
開場 20:00
開演 20:30

前半が
笹田美紀 20:35~20:50
TASKE   20:50~21:05

当日エントリーのオープンマイクを挟み、

晴居彗星 22:20~22:35
大島健夫 22:35~22:50

となっています。23:00までには全て終了の予定。

オープンマイクは、当日ご来場の皆様からエントリーを募集いたします。一人あたりの持ち時間は5分以内。時間に限りがある都合上、先着13名までとさせていただいておりますので、ご来場のタイミングによってはエントリーをお断りさせて頂く場合がございます。どうかご理解のほどをよろしくお願い致します。

読みにいらっしゃるもよし、聴きにいらっしゃるもよし。ご都合の宜しい方は是非、お気軽に遊びにいらっしゃってください。声と言葉が、地下二階で皆様をお待ちしております。

千葉詩亭・第三回、皆様ありがとうございました。

2010-03-28 20:57:03 | 出たもの
ほんの半年前、地元の千葉で朗読イベントを開催することになるなんて思わなかった。頭の片隅にもなかった。さらに、まさかその会場に私の母親が来るなんて想像もしなかった。中学の授業参観以来、私が家の外で何かしているのを見に来たことなんて一度もない人だ。そして、延べ15年の付き合いになる剣道仲間が、詩を書くような男だなんて露ほども知らなかった。彼が私の主催イベントに来てオープンマイクに参加するなんて夢にさえ見なかった。しかし、それらは全て本当に起こったことだ。WiCANアートセンターという場所で、昨日まで合計三回、イダヅカマコトさんとともに千葉詩亭というイベントを開催する中で、本当に起こったことだ。

いわば私にとっては何もかもがイレギュラーであったわけだが、今、私はそのイレギュラーをもたらしてくれたイダヅカさん、WiCANの皆さん、出演者、来場者の皆さんに心から感謝している。イダヅカさんによると、現在、ここ千葉において、少なくとも定期開催のオープンマイクの朗読イベントはこの千葉詩亭しかないらしい。私たちは、ねずみ花火みたいなイベントをする気はない。その場所とそこに集う人々の心に根ざして、二重、三重に続いてゆくものをつくりたい。三回目を終えて、その気持ちはますます強くなっている。

今回もオープニング・パフォーマンスはイダヅカマコトさん。敢えてシビアなテーマを聴衆に問いかけてゆく。


千葉詩亭・第弐回で朗読デビューしたトドリキユウイチさんは、遥かにバージョンアップした姿を見せてくれた。


稗田恵一さんは、第一回から三回連続での参加。霧ケ峰パークボランティアでの体験を元にした新作詩を朗読。


初めてご参加いただいた、uraocbさん。「ライオネスコーヒーキャンディー」で会場をロックする。


私は、今回は一時間の朗読パフォーマンス。「トオルの赤いバット」を朗読した(テキストの公開は終了させていただきました)。


3月27日、千葉詩亭・第三回。わざわざ山梨県は甲府から駆けつけてくださった方。私の生き物ブログの関連からいらして下さった方。全てのお客様。改めて、本当に本当にありがとうございました。

今後もこの千葉の地で、精一杯頑張っていきます。そこに居合わせた方々に、素敵なイレギュラーが待っている時空間。もしもそれが実現できたなら、それ以上の喜びはありません。

カエルでもわかるWiCANアートセンターへの行き方

2010-03-23 20:30:12 | 告知

ハ~イ、みなさん、はじめまして!あたしは大島健夫さんちのお庭に住んでるシュレーゲルアオガエルのキャロラインで~す!

あのね、今度ね、3月27日にね、大島さん、詩人のイダヅカマコトさんと一緒に、千葉のWiCANアートセンター「千葉詩亭・第三回」っていうオープンマイクの詩のイベントを開催するの!しかも、そこで一時間の朗読パフォーマンスをするんですって。なんか本人自信たっぷりらしいけど、一体どんなことする気なのかしらね?

でね、アートセンターの地図とか住所とかはここに書いてあるんだけど、それでも過去二回、けっこう来る途中で迷っちゃった人がいたのよね。だから、今回は特別に、あたしが、よくわかるようにJR千葉駅からの行き方を説明してあげるわね!


まず、最初に千葉駅の東口を出ると、すぐ目の前に千葉都市モノレールの千葉駅があるわ。




その手前を左に進むと、ガードの下がperie3になってて、本屋さんとかがあるの。その手前を右に曲がってね。下の写真の真ん中あたりに写ってる、後ろ姿の女性が進んでる方向よ!




で、ロータリーのはしっこに沿って、この屋根の下を歩いていくのね。




そうすると横断歩道に行き当たるわ!向こう側はジョナサンとampmよ!




横断歩道の左手にはふくろう交番があるから、どうしてもわかんなくなっちゃったときにはここでおまわりさんに助けてもらってね。




横断歩道を渡ったら左に曲がって、




すぐ見えてくるNOVAの看板の手前を、今度は右に曲がってね。下の写真の、黄色いルノーが出てこようとしている道に入るのよ!




ヤマザキデイリーストアーを左に見ながら進むと、今度は、こんな曲がり角があるわ!すかさず左に曲がって、¥むすびとローンズエイワの看板の間の道を入っていってね!




前に高いマンションが見えるこの路地を進むのよ!




まっすぐ歩くと、右側にライヴハウス、千葉LOOKがあるわ。




そして、その前は交差点になっているの。上に見える、緑色っぽいどよーんとしたのは千葉都市モノレールの栄町駅よ。さあ、この交差点を渡るといよいよ栄町よ!




まっすぐ進んで、「曙橋」っていうこの橋を渡ってね。下を流れてるのは「葭川」っていうの。




さあ、渡ったら勇気を出して、そのままこの、中華料理屋さんと、黄色い看板の大人のお店の間の通りに入っていくの!これが「栄町中通」よ。ドキドキ。




両側には、あたしみたいな純情な女の子にはわからないお店がたくさんあるわ!でも、まっすぐ進むのよ!




焼肉屋さんやコインパーキングなんかがあるけど、とにかくまっすぐ進むのね。




すると、こんな交差点に出るの。栄町中通と交差するこの通りには、「ハミングロードパルサ」っていう素敵な名前がついてるのよ!写真右側に、氷屋さんの看板が見えるわね?ここを右に曲がるのよ。




さあ、アーケードの下を数軒ぶん歩くと、いよいよWiCANアートセンターに到着よ!写真ではシャッターが閉まってるけど、当日はもちろん開いてるし、外側に看板も出してあるわ。




ふう。一気に喋ったから疲れたわ。お水ちょうだい。

あのね、ここだけの話だけど、大島さんってとっても悪い人なのよ!毎年夏になると、あたしのヌード写真を撮影して、しかもそれを写真ハガキにして、あちこちのカフェやライヴハウスで売ってるらしいの!ひどいわっ。変態だわっ。ほら、例えばこんなの販売してるのよ!



・・・べ、べつにあたし、いろんな人に見られるのが好きってわけじゃないんだからねっ。

千葉詩亭でもやっぱり売る気らしいわよ!他にもいろんな生き物の写真があるらしいわ。どれでも一枚二百円よ!

・・・べ、べつにあたし、宣伝してるわけじゃないんだからねっ。勘違いしないでよねっ!

と、とにかく千葉詩亭・第三回で待ってるんだから!

正義の味方の熱い戦い

2010-03-22 22:05:40 | 出たもの
二ヶ月ばかり前のある日、私の剣道仲間のI氏が、稽古後にふと私に「最近俺も詩、書いてるんですよ」と言った。メールで送ってもらうとけっこういい詩だったので驚いた。私は彼が15歳の時から知っている。彼は今30歳だから、およそ半生に渡ってかかわりを持ってきたことになるが、まさか詩を書くような男だと思ったことは一度もなかった。それは驚きであると同時に、人間というものの奥深さ、底知れなさに対して、ある種の気づきをもたらしてくれる出来事でもあった。2月の千葉詩亭・第弐回で彼は初めてオーディエンスの前で朗読を行い、そして昨夜は「笑いと涙のぽえとりー劇場」のステージに立った。新たな才能の誕生を心から喜びたい。

さて、その「ぽえとりー劇場」。全体を通して私の印象に一番深く残っているのは、ゲストとして登場したマノメアツシさんのパフォーマンスだった。

 

マノメさんとは、一緒にインターネットTVをやったりとかしているのに、申し訳ないことに実は私は彼のパフォーマンスを生でじっくりと味わったことがほとんどなくて、ものすごく楽しみにしていた。

おそらくマノメさんを知っている人なら誰もが頷いてくれるだろうが、普段のマノメさんはとても腰の低い、人と人との常識的なコミュニケーションをしっかりと取れる方だ。どこか、「変身前の正義の味方」みたいな雰囲気さえある。しかし、私のデジカメに残されている彼のパフォーマンスの写真には、私が知っている「変身前」のマノメさんの表情をした写真はただの一枚もなかった。どの写真も、まるでを命のやりとりの勝負をしている人間の顔みたいだった。全力で立ち向かっても勝てるかどうかわからない巨大な敵に、一歩も引かずに一瞬一瞬、勇敢に戦いを挑んでいる顔だった。マノメさんはこうやって生きてる人なんだ、と思った。素晴らしいステージだった。

パフォーマンス後に服部剛さんのインタビューを受けるマノメさんは、もう、いつもの表情に戻っていた。

私は、剣道ネタということで「バレンタイン」を朗読した。5分という持ち時間に合わせるため、内容はリンク先のテキストとは若干異なっている。

10時過ぎに終了。「ぽえとりー劇場」に最後までいたのはなにげに初めてだ。去年は2回しか参加できなかったので、今年はもっと参加したいと思っている。

さあ、いよいよ次は千葉詩亭・第三回だ。

私、大島健夫が、初めて地元・千葉で一時間の朗読パフォーマンスを行います。是非、足をお運びください。

3月21日、笑いと涙のぽえとりー劇場

2010-03-15 21:27:36 | 告知
いきなり変なことを言い出すようだが、日本の学校教育には問題があると私は思う。それは、基本的には表層における情報を習得させることにのみ、重きを置きがちであるという点においてである。そしてそれは、文科系科目において顕著である。

例えば、1192年に源頼朝が鎌倉幕府を開いた、という事実を教えるとする。いいくにつくろう鎌倉幕府、というわけである。しかし当然ながら、その語呂合わせを覚えたのみでは、覚えた人間にとっては一つの語呂合わせを覚えたことにしか過ぎない。知識とは、それ自体では価値を産むことはない。その知識を保持している人間のベクトル、精神性とリンクしたときに初めて有効なものとなる。1192年の鎌倉幕府開設という情報を自分自身のベクトル、精神性とリンクさせるためには、その1192年という年がどのような年であり、源頼朝がどのような人物であり、どのような必然性によって鎌倉という土地が選ばれ、どのような意志によって幕府が誕生したのか、という過程を自分なりに理解する必要があるのだが、学校教育においては多くの場合、そういった過程を教えること、考えさせることは全く軽視されている。そして、過程に思いを巡らす人間よりも表層的な情報を数多くインプットした人間がより高い評価を受ける。

仕方ないと言えば仕方ないのかもしれない。だが表層的な情報というものは元来、氷山の一角のようなものであり、氷山そのものではない。表層的な情報、記号の習得によって評価を得ようとする作業を長年に渡って反復すること、その事に疑いを持たずに成長することには、大きな弊害がある。それは、氷山の一角の下に氷山そのものがあるということを忘れてしまうことだ。

氷山というものの構造を理解しようとせず、それが水面下にあるというシステムを知らないとどうなるか。衝突である。氷山の一角に遭遇するたびにそれと衝突する破目になる。それ自体では意味を持たないはずの一つ一つの表層的な情報に左右されてしまい、右往左往する。過程について考えることがない人間には過去から未来への連続性が理解できず、現在というものが常に一つの局面でしかないことがわからないため、その行動は常に、情報を受けての受身的なものとならざるを得ず、一喜一憂を繰り返すこととなる。

結果というものが生成される過程、表層の下に隠されたシステムに対しての意識を高めることは、主体的な人生を目指すための大きな要素のひとつではないだろうか。

無論、結果そのものはどこまでも追求すべきである。それでも、あらゆる結果には過程が伴っていることを忘れてはならない。新聞の野球の試合スコア欄に、ある選手の昨日の成績が「三打数無安打」と記入されていたとする。三打数無安打はいつでも厳然と三打数無安打である。ただし、絶好球を漫然と見逃すことを繰り返しての三打数無安打と、全ての打席で粘りに粘って進塁打を放ち、チームの勝利に貢献しての三打数無安打は同列に論ずべきものではないことは明白である。そのことを知っていると知らないとでは、野球というスポーツに対する視点が全く異なるものとなる。

前置きが長くなり過ぎた。私がパフォーマンスとしての朗読というものが大好きな理由の一つに、過程と結果がセットとなり、きわめて想像しやすい形で受け手の前に示されるという点がある。「その時」「その場所で」「その人が」「その作品を」読む、という局面を共有することの素晴らしさは例えようもないものである。その人が読んだテキストだけが重要なのではない。その人がそれを書き、そして読むに至った背景という、水面下の氷山の部分も同じくらい重要なのだ。

毎月第三日曜日、高田馬場のBen's Cafeで開催されている「笑いと涙のぽえとりー劇場」は、先月の回でトータルの参加者が1000人を越えたという、本当の意味で老舗と言って差し支えのない朗読イベントである。さまざまな人たちの、さまざまな過程と結果を小さなステージの上に映し出しつつ、今日までその火を絶やさずに守り育ててきた主宰・服部剛さんに心からの敬意を表したい。

3月21日、日曜日、私も二ヶ月ぶりに参加いたします。開演は18:30。入場は無料です(お店のフードorドリンクをオーダーしてください)。途中退場も自由です。会場の連絡先と地図はこちら

ご都合の宜しい方は、是非。