Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

3月24日「Chant Down Babylon 六本木アートナイト2012」

2012-03-20 21:09:32 | 告知
3月24日(土)の日没より25日の日の出まで、「六本木アートナイト2012」が開催されます。私は、スーパー・デラックスの特別プログラム「Chant Down Babylon 六本木アートナイト2012」に朗読で出演いたします。

私の出番は22時20分からの20分間です。入場料は1000円とお気軽にご来場いただけます。お待ちしております!


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「Chant Down Babylon 六本木アートナイト2012」

3月24日(土)六本木 スーパー・デラックス
東京都港区西麻布3-1-25 金谷ホテルマンション B1F
TEL:03-5412-0515

地図はこちら

東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木駅」六本木通り沿いを西麻布方面へ徒歩5分。
バス停 六本木6丁目 (都01 渋谷行)より徒歩30秒。
バス停 六本木6丁目 (都01 新橋行)より徒歩1分。

開場/開演・20時。終演5時。オールナイトイベント。入場料1000円。

新進気鋭のアーティスト達がこの日集結。あらたなる時代の鼓動を感じ、今宵この宴を明日を切り開く糧とすべし。

▽ライブ
HOSE、Die Kosmisch Loops、河村康輔+Hair Stylistics+山口元輝、脳 (PPP)、Green Flames、ユタカワサキバンド改めucnvバンド、三角みづ紀トリオ

▽朗読
三角みづ紀、大島健夫

▽DJ
伊藤桂司、塩田正幸、かよ&袋とじ (from lastdaybikini)、Violet Fizz (aka Kuro Pipe Stardust)

▽VJ
onnacodomo

▽アニメーション
me/t/ron

▽ライブペイント/展示
mograg garageERECT MAGAZINE


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スーパー・デラックスは、昨年11月の「地下鉄の詩。ポーランドからの詩」以来二度目です。とっても楽しみです。



4月21日「千葉詩亭・第十五回」

2012-03-16 18:41:02 | 告知
偶数月の第三土曜に中央区登戸のTREASURE RIVER BOOK CAFEで開催する千葉唯一の朗読オープンマイクイベント、千葉詩亭。来る4月21日の「第十五回」で、WiCANアートセンターからTREASURE RIVER BOOK CAFEに移転してちょうど一周年となります。

今回のスペシャルゲストには、「詩のボクシング」全国大会王者・晴居彗星さんと同じく長野大会王者・もこもこさんによる、今、日本で一番面白い朗読ユニット・「しずくろん」をお迎えしております。奇しくも晴居さんは昨年2月の、WiCANアートセンターでの最後の千葉詩亭となった「第八回」の際にもソロでゲストを務めて頂いております。その晴居さんはまさにこの4月に福音館書店より創作絵本「お父さん、牛になる」を刊行し、一年二か月ぶりの千葉来襲です。皆様どうぞお楽しみに!


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千葉詩亭・第十五回

2012年4月21日(土)
会場:TREASURE RIVER BOOK CAFE 
※JR千葉駅より徒歩10分
千葉市中央区登戸1-11-18 潮第2ビル102

地図はこちら

※千葉駅からそごうの横を通ってモノレール沿いに進み、モノレールが左に曲がってすぐの信号を右に入り、200メートルほど進んだ道沿い左側です。

OPEN 17:30
START 18:00
入場料・\1000(1ドリンク付き)

千葉詩亭はオープンマイクのイベントです。ご来場の皆様は、当日希望すればどなたでもマイクの前に立つことができます。詩の朗読に限らず、持ち時間5分で、歌・漫才・演説・愛の告白・懺悔など、「言葉」であれば何でもOKです。いや、言葉によらない身体表現や音楽、即興絵画なども、法令及び公序良俗に違反しない限り、また他のお客様の迷惑になることでない限り歓迎いたします。

そして、TREASURE RIVER BOOK CAFEの宝川シェフによるおいしいお食事メニューは、今回も二品目がそれぞれ800円でお召し上がりいただけます。

主催・イダヅカマコト/大島健夫

ゲストアーティスト・しずくろん

~自己紹介~

2009年結成。「言葉で遊ぶ」を基本コンセプトとして、朗読やコントなど、思いついたことを人様に見せてごきげんをうかがう、なんかこう、ふわっとしたユニット。現在まで合計三回の単独公演のほか、ポエトリーリーディング関連イベントや学校の課外学習行事などへの外部出演もときどき行なっている。現在のメンバーであるふたりはそれぞれ、晴居彗星(「詩のボクシング」第7回全国大会優勝)は作家、もこもこ(「詩のボクシング」第4回長野大会優勝)は放送作家(乾友子名義)として活動している。

しずくろん公式ブログ


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皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

4月4日「Poe-Tri Vol.46」

2012-03-15 15:23:20 | 告知
聴こう。そして読もう。

毎月第一水曜に池袋3-tri-で恒例の朗読ライヴ、Poe-Tri。Vol.46は4月4日の開催です。

今回の出演者は、

冨士山絢々
矢ヶ崎芳也
ともちゃん9さい
大島健夫

の4名です。

初出演の「前衛秘書」こと冨士山さんは、普段は即興劇の舞台を中心にご活躍なさっておられます。朗読イベントでどのような化学反応が起きるのか、要注目です。矢ヶ崎さんはこれまで、オープンマイクにはおそらく十回以上ご参加くださっております。満を持しての初キャストです。ともちゃんは昨年7月以来、二度目の出演となります。


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Poe-Tri Vol.46
2012年4月4日(水)
会場は、池袋 ステージ&スペース3-tri-
住所は、〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-41-2 マキビルB1F

地図はこちらです。

入場料は¥1500+1ドリンク¥500。

タイムテーブルは、

20:00 開場
20:30 開演

(司会・大島健夫)
前半
20:30~20:35 挨拶 
20:35~20:50 冨士山絢々
20:50~21:05 矢ヶ崎芳也

21:05~22:20 オープンマイク(当日先着13名まで。制限時間1人5分)/休憩      

後半 
22:20~22:35 ともちゃん9さい
22:35~22:50 大島健夫  

となっております。途中入退場自由です。23:00には必ず全て終了いたします。

聴いても楽しい、読んでも楽しいPoe-Tri。多数の皆様のご来場、ご参加、心よりお待ち申し上げております。

北へ。

2012-03-12 21:28:09 | 出たもの
一番安いのにしただけあって、仙台に向かう夜行バスは狭く、脚も十分に伸びず、肘は終始、隣の乗客とくっついたままだった。そして、いかつい雰囲気の若い男たちだけが乗っていた。大震災から一年、3月10日が11日へと変わってゆく夜に、彼らは何をしに、何を思って東北を目指すのだろうかとふと考えた。

7時30分頃に仙台に着く予定だったのだが、実際に到着したのは6時過ぎであった。

降りてみるとなんだか全然寒くなく、むしろ暖かい。予報は曇りのち雪と言っていたが、空を見る限り、曇ってはいるが降る気配はない。軽く腹ごしらえをして、午前中いっぱい、うろうろ歩き回って過ごした。街の中心部には震災の爪痕はあまり見えなかった。だが仙台城に登ってみると、石垣が崩れていた。

11時30分、「スポークンワーズ銀杏坂」主催者の南ダイケンさんと仙台駅で合流した。

ダイケンさんとは今までに一度だけ、直接お会いしたことがある。2010年9月、今はなき高田馬場Ben's Cafeでだ。私は「笑いと涙のぽえとりー劇場」のゲストだった。ダイケンさんはそれ以前に、これまた今はなき不可思議/wonderboy企画のコンピレーションアルバム「言葉がなければ可能性はない」のレビューを非常に好意的な書いてくださっていたので、初対面はとても嬉しかったのを覚えている。

一年ぶりに再会するダイケンさんに昼食をご馳走になり、朗読者のことや朗読イベントのことをいろいろと語り合ったのち、会場のWaiting Bar銀杏坂へ。今の形態のライヴバーになってからは10年、元来が35年前からのピアノバーであるという。重厚で味のあるスペースである。全てを取り仕切るマスターも大変に重厚で味のある方であった。

そのころには空が晴れてきた。

三々五々、他の出演者が到着する。機材のセッティングに声出しとエネルギッシュに働く猫道。淡々とのど飴をなめる笹田美紀。やっぱり遅刻してくる服部剛。どれも見慣れた光景というか、二年くらい前までは関東圏内のイベントでよく顔を合わせていたメンバーであるが、この四人で共演したことは、実はどこでも一度もない。控室で、私のスマホの液晶にお茶がこぼれたのでハンカチで拭いていると、テーブルの向かいでは猫道さんもハンカチを取り出してコンタクトレンズを扱っていた。なんと我々のハンカチは同じものであった。



そして開場。お客様はかなりご年配の方もおり、やや年齢層が高めである。黙祷に続き、服部剛、笹田美紀、そして南ダイケンさんが次々とステージに立ち、朗読する。ダイケンさんの朗読は独特で、道を歩きながら辻々に石を置いていくような言葉の紡ぎ方をする。彼はにこにこ笑っていたけれど、震災からちょうど一年目のこの日、遠い土地から出演者をブッキングし、震災復興イベントという形で、自らの地元である仙台の街で朗読イベントを開催することは、勇気とエネルギーなくしてはできないことだったはずだ。そうした中を「生きて」きた嘘偽りのない静かな力強さが、その朗読には宿っていた。

私の出番は休憩明け、後半の始まりだった。今回のオファーを頂いた時、自分が何をすればいいのか、何をするべきなのか少し悩んだ。だが、私は、私がどんな朗読をするのかを知られた上で、ひとりの朗読者としてブッキングされたのであって、朗読をするために呼んでもらった人間だ。だから、ただ、ステージの上で思いきり朗読することが私にできる最善のことだと最終的には思った。

「京都物産展」「小さな王様と大きな女王様」「蛇」「宇宙のがんもどき」を朗読した。「蛇」は、場の雰囲気の中で咄嗟にアレンジと結末を変えて読んだ。

辛いことがあり、さっきまで泣いていたけれど笑顔になれた、と言ってくださったお客様がいた。笑顔より泣き顔の方が魅力的な人間などいない。ひとりの人間が笑顔になることに貢献できたとするなら、そんなに幸せなことはない。

私と入れ替わりに、猫道がステージに上がった。猫道節が仙台のお客様をドッカンドッカンと沸かせるのを、私は不思議な夢でも見るような気持で眺めていた。

ダイケンさん、ご観覧の皆様、そして仙台の街で出会ったすべての皆様、本当にありがとうございました。

今回見たもの、そして感じたことを、私は一生忘れることがないと思います。

勇気を。

2012-03-08 21:16:15 | 出たもの
人間は物事を続け、成長してゆく時、様々な段階を通る。かつて難しかったことがやがて簡単になり、広いと思った道はやがて狭く感じる。初めは大変な勇気を要したことも、繰り返すといつしか当たり前のことになってゆく。

だが、当たり前になってしまったことを当たり前にこなしてゆくことは、かつて恐怖や不安と戦いながら震える足を一歩前に出したことと比べて、例えそれが自分の能力と経験がずっと向上したことの成果でではあっても、果たして尊いことと言えるだろうか。

もし、誰かの表現物が、非常に高いスキルでまとまり、非の打ちどころのない流麗な完成度を持つものに仕上がっていても、それが、表現者自身が不安や恐怖、逡巡、葛藤、そして希望といった人間的な要素から離脱することによって獲得された成果であるならば、それは表現物として本当に、この世界を生きる数多くの人間の精神にとって必要なものとなり得るのか。

慣れてはいけないと言う。初心を忘れるなと言う。朗読者の武器は声と言葉だ。その声と言葉が、「自分の楽にできる範囲内」で、ただその時点でのスキルに応じて形作られたものであるならば、それは誰に届くか。

いや、それは自分自身の内面にすら本当に届くのか。

Poe-Triは昨夜で45回目の開催となった。

それがほんの少しでも、勇気を伴った一歩でありたいと強く願う。


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今回のオープニングを飾るのは、後藤理絵さん


その静かな言葉には、湧き上がるような怒りと強靭な愛が確かに存在していた。

二番手はイシダユーリさん。


後藤さんの静に対して、こちらは動。叩きつける波動が地下のライヴハウスを満たす。

後半のキャストは初出演・黒川武彦さん


一見、朴訥に綴られてゆく詩の世界、穏やかな描写の水面下に、人の心の営みが浮かび上がる。

私は「嵐が近づいてきて」「ステアリング」「卒業式」の三篇を朗読した。

今回も、オープンマイクは13枠全てが埋まった。参加してくださったのは登場順に、

死紺亭柳竹さん


工藤さん


今村知晃さん


三木悠莉さん


菊池奏子さん


midoさん


あおばさん


uraocbさん


晴居彗星さん


あしゅりんさん


ジュテーム北村さん


灯汰さん


rabbitfighterさん


という皆さんだった。

出演者、スタッフの方々、お疲れ様でした。

ご来場のお客様、本当にありがとうございました。

次回、Vol.46は、4月4日(水)の開催です。

繰り返しになるけれど、

そこに、新しい勇気を。