Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

生命のにぎわい調査フォーラム

2010-01-30 21:57:05 | 日常のこと
今日は県立中央博物館で、これに参加。



観察事例紹介の発表をした方の中に、私の地元近くで中学校の先生をされている方がいて、帰り際に少しお話させていただいた。

私も二年前からこんなブログをやっているけれど、私が少年時代には全く普通であった生き物が、もはや影も形も見られなくなっていたり、ほとんどいなくなっていたり、というパターンが実に実に多く、寂しい気持ちにさせられる。今私が持っているデジカメを、小学生の頃に持っていれば、どんなにか素晴らしい生き物たちの記録が残せたことだろう。しかし、それは考えても仕方のないことだ。未来に行くことはできても、過去に行くことは決してできないのだから。

結局、今、自分という存在に何ができるのか、という基本的な命題に突き当たる。それはきっとどこで何をしていても、ずっとついて回ることなのだろう。

それは当日のお楽しみ

2010-01-29 22:08:53 | 日常のこと
2月6日の千葉詩亭にゲストアーティストとして主演していただく電気音楽家・米本実さんと私とは、記憶が正しければ一昨年の暮れくらいに即興音楽のイベントで共演したのが初対面であった。お互い住んでいる場所もやっていることも全然違うのだけれど、どこか人間的な平仄が一致するというか、根本的なところで似通った面があり、公私共に親しくさせてもらっている。

下の動画は、昨年四月の、私が主催するPoe-Triのオープンマイクに、米本さんが参加してくださった際の模様である。ちなみにこれを撮影したのは、後に千葉詩亭を共催することになるイダヅカマコトさんだったりとかする。これも奇妙な縁である。

米本実 マウミン


Poe-Triには、米本さんはゲストとして出演していただこともあって、その際のパフォーマンスは、いまだに記憶している関係者も多いと思う。何しろ、世界広しと言えども、ステージ上でハンダ付けなどが行なわれる詩のイベントは前代未聞だったことであろう。

米本さんの参加しているバンド、「1969」の動画では、私がちょびっとだけナレーションを務めさせていただいたりもしている。

YEL027 1969(Yuichi Onoue Kaseo Minoru Yonemoto) LIVE vol.2 Rehearsal


今回、千葉詩亭にゲストアーティストを迎える、ということになった際、私の頭に真っ先に浮かんだのは米本さんだった。イダヅカさんにも異論はなく、すんなりと決定した。

その米本さんと当日のパフォーマンスについて協議する中で、「輪切りにした丸太が欲しい」というオファーを受けた。さっそくタイサンボクと松の切り落としを調達し、ノコギリでゴリゴリとスライスした。



これまた世界広しと言えども、詩人がミュージシャンに向かって、「注文の丸太、都合がつきました」なんてメールを送っている事例は前代未聞であろう。なぜそんなものが詩のイベントに必要なのか。一体何が行なわれるのか。

それは、当日ご来場くださる方だけのお楽しみである。

千葉詩亭・第弐回。皆様のお越しをお待ちしております。

「言葉がなければ可能性はない」

2010-01-25 17:07:07 | 日常のこと
10月の発売以来、スポークンワーズ・コンピレーションCD、「言葉がなければ可能性はない」が途切れなく連綿と売れ続けている。ついに手持ち在庫が払底し、追加で送ってもらった。



不可思議/wonderboyさんの企画と、文字通りの尽力で完成したこのアルバム、『言葉がなければ可能性はない ― Spoken Words Conpilation 2009 ―』

改めて内容について紹介すると、まずすごいのは、日頃あまり交わることのない、都内のあちこちのポエトリーイベントで活動する言葉のパフォーマーを不可思議/wonderboyさんが一堂に集めるという離れ業をやってのけていることである。参加している私が言うのもなんだが、日頃活動のフィールドも、下手をしたらジャンルも異なるこのメンバーを、よくもまあブッキングしたものだと思う。何しろ私はリリースパーティーの際、半分以上の人とはほぼ初対面に近かった。それは皆、ある程度同様であったらしく、あちこちで「はじめまして」の挨拶が繰り広げられていた光景を今も思い出す。

収録されているのは、

1.すべらか/三角みづ紀
2.ふかい/ともちゃん9さい
3.部品注文間違いの件について他2篇/今村知晃
4.タイガーマスクのマスクが破られる瞬間/イシダユーリ
5.丸井血風録/猫道
6.スキン/イシダユーリ
7.蛇/大島健夫
8.冬の雀/三角みづ紀
9.海底杉並区/猫道
10.ちがあかビーバップ/ともちゃん9さい
11.世界征服やめた/不可思議/wonderboy

の全11トラック。全66分16秒。価格は¥1000である。私が1トラックしか参加していないのは、この1トラックで15分使っているせいである。

参加している私が言うのもなんだが、正直、この内容で価格¥1000というのは、お値頃と言わずして何と言おうか。「言葉がなければ可能性はない」というタイトルについて、私は、「言葉があれば可能性はある」ということだと勝手に解釈している。言葉があれば、なんだってきっと可能性はある。

現在、参加者それぞれのライヴ、イベント会場での直接販売の他、WENODホームページを利用することで、全国どこからでも購入することができます。SHOP→国内アーティスト→V.Aと順番にクリックしてください。

また、ポエトリーカフェ武甲書店でも買えるし、関係者がけっこうあちこちのお店に卸したりしているようです。

当然、私もイベントのたびに手売りしています。PCでご覧の方は、このブログの左上のほうにある、「大島健夫のイベント情報」をご一読ください。ここに書いてあるイベントの際は確実に買えます。

ライヴ会場にはなかなか来られないし、ネット通販もめんどうだけど、何はともあれ今すぐCD欲しい!という方は、お名前とご住所を明記して

islander_worksあっとまーくyahoo.co.jp

まで、メールでお申し込み頂ければ口座番号を添えて発送致しますので、代金をお振込みください。国内であれば送料無料です。振込手数料のみ、お客様の負担でお願い致します。ご希望の方はお気軽に。

心が洗われた

2010-01-23 22:08:47 | 出たもの
当日になって都合がつき、急遽参加した昨夜のJET POET Vol.30。よく考えたら30回目の記念なのだった(←よく考えなくてもわかれ)。

私が初めてJET POETに参加したのは、2007年の夏のことだ。その年の6月、私は詩のボクシングの神奈川大会に出場した。大勢の観客の前で朗読するのは楽しかったけれど、一回きりで辞めるつもりだった。ところが一月後くらいに、そのとき本大会に一緒に出場していたたそがれ龍生氏に誘われ、JETに出演することになった。それが全ての始まりだった。

人間、わりとみんなギリギリである。

誰でもみんな若い頃は、自分だけが特別に辛くて、ギリギリであるような気がしてしまう。けど、実際には、様々な意味でギリギリでない人のほうが世の中には少ない。このアンポンタンな私でさえ、けっこうギリギリである。鶴山欣也さんもギリギリなんだと思うし、服部剛さんも、猫道さんも、ジュテーム北村さんも、きっと毎日、ギリギリのところでやっているに違いない。

ZULUさんこと鶴山欣也さんがオーガナイズするJET POETの素晴らしいところは、そんな人間というものに対して肯定的なところだと私は思う。それは結局、本質的には、人間が人と人との関りの中で、生きること、生きてゆくということに対してのしなやかでパワフルな肯定なのではないか。少なくとも昨夜、私はそう感じた。そして、自分がそこにいることを、心から幸せに思った。

主催、司会はもちろんZULUさん。新作はすごいカッコ良かった!


一番手に呼ばれた羊監督さん。即興を展開。


イダヅカマコトさん。田村隆一氏の作品から自作へつなぐ。


JETには初登場、midoさん。やはり途中から即興に。


私。いつの間にかイダヅカさんが私のカメラで撮影してくれていた。感謝。私も即興と、二度目に呼ばれた際には「俺の好きな女」を朗読。


あしゅりんさん。しっとりとした朗読で会場の空気を一気に変えた。


服部剛さん。ランボーの朗読は、沁みた。


学級委員のような五十嵐倫子さん。なんだかいつになくアグレッシブな朗読だった。


JET POET史に残るのではないかと思われたTASKEさんの怪演。場内大爆笑&大興奮。


初めてお会いしたDJ URAさん。「言葉がなければ可能性はない」を聴いてくださっていた。嬉しい。


いわばJET POETの「担任の先生」のような人、ケイコさん


ジュテーム北村さん。「春は来ない!」


市毛友里さん。いつ聴いても声の芯がすごい。


渡辺謙みたいでかっこいい、湘南台の詩人・丹治さん。


他にも、ZULUさんとは旧知の、JET ROBOTが入っているビルの守衛さん(!)もマイクの前に立った。その正体は江戸切子の職人さんであったのだった。

そして素晴らしい即興ミュージシャンの皆様。

パーカッション、ひらさん。


サキソフォーン、タローさん。


キーボード、ダミさん。


トランペット、昆布さん。


Poe-Triを主催していても、私にとっては今でも、心のホームグラウンドはJETだ。離れていても、ここがあるから頑張れる。新しい年の初めに、30回目のJET POET。最高だった。

JET POET Vol.30

2010-01-22 14:43:47 | 告知
思いがけなく今夜の予定が空いたので、急ですが原宿のJET POETに参加することにしました。

☆☆☆

JET POETvol.30 ~即興の音楽と詩の朗読の宴~

◎オープンマイクナイト
1月22日(金)@原宿JET ROBOT
JR原宿駅 竹下口下車 横断歩道を渡って、左へ50mです。本当にすぐです。
OPEN 20:00 START 20:30
Charge: 1500円+1ドリンクオーダー(500円)

出演
朗読:
オープンマイクのみ (当日会場にてエントリーを受け付けます)

演奏:
・ひら (cajon、percussion)
小池実 (keyboard)  
タロー(baritone sax)

主催/鶴山欣也(ZULU)

☆☆☆

昨年は二回しか参加できなかったJET。楽しみです。