Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

「生ける詩人の会」から「ON AIR」へ

2012-05-21 20:56:37 | ニュース
突然ではございますが、本人の都合により、このたび服部剛が「生ける詩人の会」パーソナリティを降板することとなりました。

それに伴い、2009年12月から1シーズンに一回の割合で放送してきた朗読インターネットTV「生ける詩人の会」は、その名称を「ON AIR」と改め、この7月より、清澄白河の「そら庵」で奇数月に開催するオープンマイクのインターネットTVとして生まれ変わります。パーソナリティはこれまでに引き続き、かとうゆかと大島健夫の二名です。

先日来、かとうゆかと企画会議を行っておりますが、今までよりもより多くの皆様に安心して楽しんで頂けるイベントとしてゆけるよう、最大限努力してまいります。何よりも、ふらふらせずに腰を据えて「そら庵」、清澄白河に根付いた時空間を形成していかなければならないと思っております。

また改めて詳細についてお伝えさせて頂きます。どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。

6月16日「千葉詩亭・第十六回」

2012-05-19 23:38:21 | 告知
偶数月の第三土曜に中央区登戸のTREASURE RIVER BOOK CAFEで開催する千葉唯一の朗読オープンマイクイベント、千葉詩亭。6月16日、「第十六回」を開催いたします。

今回のスペシャルゲストには、「過渡期ナイト」レーベルオーナー、日本語によるスポークンワーズシーンをその草創期から支えてきた、死紺亭柳竹さんをお招きし、30分のスペシャルパフォーマンスを展開して頂きます。あの「オッケー!」が千葉で聴けます!皆様どうぞお楽しみに!




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千葉詩亭・第十六回

2012年6月16日(土)
会場:TREASURE RIVER BOOK CAFE 
※JR千葉駅より徒歩10分
千葉市中央区登戸1-11-18 潮第2ビル102

地図はこちら

※千葉駅からそごうの横を通ってモノレール沿いに進み、モノレールが左に曲がってすぐの信号を右に入り、200メートルほど進んだ道沿い左側です。

OPEN 17:30
START 18:00
入場料・\1000(1ドリンク付き)

千葉詩亭はオープンマイクのイベントです。ご来場の皆様は、当日希望すればどなたでもマイクの前に立つことができます。詩の朗読に限らず、持ち時間5分で、歌・漫才・演説・愛の告白・懺悔など、「言葉」であれば何でもOKです。いや、言葉によらない身体表現や音楽、即興絵画なども、法令及び公序良俗に違反しない限り、また他のお客様の迷惑になることでない限り歓迎いたします。

そして、TREASURE RIVER BOOK CAFEの宝川シェフによるおいしいお食事メニューは、今回も二品目がそれぞれ800円でお召し上がりいただけます。

主催・イダヅカマコト/大島健夫

ゲストアーティスト・死紺亭柳竹

詩人・喜劇人。
1973年鹿児島生まれ。
1989年熊本・紫紺亭一門創設。熊本大学落語研究会入門。”紫紺亭柳竹”命名。1992年早稲田大学進学。コメディ・サークル『お笑ひの科學』代表となる。同時に”死紺亭柳竹”に改姓、現在に至る。
2001年SPOKEN WORDSレーベル『過渡期ナイト』始動。以降、代表としてレーベルの全活動のディレクションを担当。2004年SHINJUKU SPOKEN WORDS SLAM(SSWS)総合優勝。
本名の「松下真己」名義では、旺盛に現代詩を執筆している。また詩誌や詩集の販売・朗読・交流のイベント、「TOKYOポエケット」の運営にも携わっている。

過渡期ナイト on the web


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皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

6月6日「Poe-Tri Vol.48」

2012-05-14 23:43:53 | 告知
聴こう。そして読もう。

毎月第一水曜に池袋3-tri-で恒例の朗読ライヴ、Poe-Tri。この6月、Vol.48で4周年を迎えます。ここまで来られたのも皆様のおかげです。

今回の出演者は、

鶴山欣也
猫道
晴居彗星
大島健夫

の4名です。

今回は、ちょっと贅沢にプロフィールを紹介させて頂きます。

鶴山欣也


1987年より宮城聡に師事、演劇を学ぶ。89年「大駱駝艦」に入団、麿赤児に師事し94年末退団までの全ての作品に参加。
92年プロジェクト「若衆(YAN-SHU)」シリーズの演出を始める。95年渡独、ベルリンを中心に活動。ドイツ国立劇場“STATSOPERA”にてモーリス・ベジャール作品「コンクール」に出演。ピーター・グリーナウェイ映画「枕草子(The Pillow Book)」にメッセンジャー役で出演。
97年帰国後、「若衆」を再始動し海外を中心に活動中。05年&07年トロント舞台芸術ドラ賞にノミネート。
06年より詩人としても活動を開始。原宿JET ROBOTでの「JET POET」を初め、毎月1~3ヶ所で「朗読と即興音楽の宴」を主催している。

猫道


1998年より芝居を始める。
2001年より『猫道一家』というクルーを結成して活動。主宰・脚本・演出・音響プラン・俳優を兼務。「劇場ではない場所を劇場に変える」をコンセプトに浅草花やしき、廃墟ビル、ライブハウス、クラブ、駅前、 デパートの屋上、呑み屋、ギャラリーなどで作品を発表。
2008年7月、芸歴10周年を機に演劇活動を廃業。
現在はポエトリーリーディング・一人芝居・ラップなどの要素をミックスした新しい表現スタイル『猫道節』(ねこみちぶし)に磨きをかける。2009年より自ら主催するスポークンワーズのイベントを不定期開催している。

公式ブログ「傾奇魂 -かぶきだましい-」

晴居彗星


2007年、第7回「詩のボクシング」全国大会優勝。以後、審査員を含め数回に渡り参加。
ソロでの朗読活動と並行して、2009年より、朗読系ユニット「しずくろん」主宰。現在まで合計三回の単独公演のほか、ポエトリーリーディング関連イベントや学校の課外学習行事などへの外部出演もときどき行なっている。
現在は作家として活動。2012年4月、福音館書店より創作童話「お父さん、牛になる」を刊行。

公式ブログ「ジオットに恋して」

大島健夫


文筆家/朗読家として「声・言葉・お話の力」を追及する。
2008年6月より朗読ライヴイベント「Poe-Tri」を主宰。2009年12月より、イダヅカマコトと共同で千葉で唯一の朗読オープンマイクイベント「千葉詩亭」を隔月で開催。インターネットTV「生ける詩人の会」パーソナリティーを務める。
全国各地で朗読イベントに出演多数。2010年10月、小説「そろそろ君が来る時間だ 10の小さな物語+ 1」を詩遊会出版より刊行。

今までのPoe-Triの出演者の中から、40代、30代、20代を代表するパフォーマーを1人ずつセレクトさせて頂きました。絶対に見逃せない夜になると思います。ご期待ください!


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Poe-Tri Vol.48
2012年6月6日(水)
会場は、池袋 ステージ&スペース3-tri-
住所は、〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-41-2 マキビルB1F

地図はこちらです。

入場料は¥1500+1ドリンク¥500。

タイムテーブルは、

20:00 開場
20:30 開演

(司会・大島健夫)
前半
20:30~20:35 挨拶 
20:35~20:50 鶴山欣也
20:50~21:05 猫道

21:05~22:20 オープンマイク(当日先着13名まで。制限時間1人5分)/休憩      

後半 
22:20~22:35 晴居彗星
22:35~22:50 大島健夫  

となっております。途中入退場自由です。23:00には必ず全て終了いたします。

聴いても楽しい、読んでも楽しいPoe-Tri。今回も多数の皆様のご来場、ご参加、心よりお待ち申し上げております。

「詩と思想」5月号で座談会をしています

2012-05-05 22:47:54 | ニュース
土曜美術社から発売中の「詩と思想」2012年5月号の中で、「特集・若手詩人に聞く」と題しまして、葛原りょうイダヅカマコト/ブリングルの諸氏と座談会をしております。

イダヅカさんとは一緒に千葉詩亭をやっていますし、葛原さんにも何度も私のイベントに出演して頂いています。ブリングルさんは初対面でしたが、とても知的でしっかりした方でした。

個々人の創作態度からネット詩、朗読活動に至るまで、18ページほどみんなで喋っています。司会は長谷川忍さんです。

先日のワンマンライヴの時のMCで、「これで私が若手であることが詩の世界で公認されたと思います」と言ったらなぜかすごくウケました。

書店で手に入りにくい場合、土曜美術社からの通販、またアマゾンとかでも買えます。宜しければ是非お求めください。

みいらの世界

2012-05-03 19:04:42 | 出たもの
ワンマンライヴだからといって、別に事前に特別なことをするわけではない。テキストを準備して、練習して、それを本番で朗読するという、基本的にはただそれだけのことである。いつもと違うことをしたことがあるとすれば、私は毎月Poe-Triの会場入り前に3-tri-の向かいの「天下一品」で毎回「こってりの並」を食しているのであるが、今回はそこに辛子ニンニクをどばっと投入したという、せいぜいその程度に過ぎない。

むしろワンマンライヴであれば、共演者のブッキング等をしなくて済むので楽なのである。

今回の朗読テキストは「みいらの世界・完全版」。ひとことで言うなら、昨年朗読した「みいらの世界」の拡張バージョンである。

毎年、この5月のワンマンは前半で短い詩を朗読し、後半で1時間の長編を朗読するというパターンで開催しているが、今年は2時間の長編一本だけを朗読することにして、春の訪れとともにカリカリとテキストを作っていた。決定稿が出来上がった夜、「よーしできた、二、三回通して軽く読んでから寝よう」と思い、練習を始めたのであるが、2時間の尺に合わせて作ったテキストであるということは、当たり前だけど通して読むと2時間かかるのである。三回読んだらあっという間に朝6時になってしまい、自分の間抜けさを思い知る結果となった。

ゴールデンウィーク中だし、天気も悪かった。それなのに集まってくださった皆様に深く感謝したい。また、会場にいらっしゃらなくても、お心にかけてくださった全ての皆様にも同じように感謝したい。当然のことだけど、人間の持っている時間と力は限られている。皆、日々の中でいろいろなぎりぎりの選択を繰り返しながら、それを自分が一番その時大切だと思うように使わなければならない。その選択肢の中に私の朗読を入れてくれた。そんなに嬉しいことはない。

自分の書いたもの、なした朗読について、ああだったこうだったと言うのは好きではないけれど、一つだけここで付け加えさせて頂くなら、私はこの「みいらの世界」を、個々の人間たちが自分を包含する世界と時間軸の中で、力を振り絞って自分で自分の一番いいと思うように生きていこうとする物語として書き、朗読した。

そうして書き、朗読したものに対して、拍手を頂けたこと、賞賛の声を頂けたことは本当に、本当に嬉しく思う。

しかし、正直に言うなら、今回のワンマンライヴに際して私が一番嬉しかったのは、ステージに上がるよりずっと前、テキストを制作している中のある時点で、自分自身が昨年の自分よりも人間的に成長できているとはっきり確信できた瞬間だった。それはすごくいい瞬間だった。

試合は終わった。足を前に進める。人間の持っている時間と力は限られている。立ち止まっている暇はない。