Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

1月のPoe-Triは中止といたします。

2012-12-21 11:38:05 | ニュース
皆様

こんにちは。大島です。

大変申し訳ありませんが、1月9日(水)のPoe-Tri Vol.55はイベントを中止とさせて頂きます。

11月初頭に池袋3-tri-は急遽移転という事態になりまして、その後新店舗オープンまでの間、Poe-Triは新宿の「御苑サウンド」での開催を予定しておりました。

11月、12月と「御苑サウンド」で開催させて頂き、1月も同所で開催予定でした。しかし、今月に入ってから諸事情により、池袋3-tri-で開催されていたイベントは「御苑サウンド」での開催が困難な事態となりました。

3-tri-のオーナーのTさんのご協力も頂き代替会場を探し、仮抑えまで進みましたが、日程的な都合によりそちらも9日の開催は不可能となりました。

ここまでが昨夜までの経緯です。

既に開催まで二十日を切っており、これ以上の日程や会場の変更をした上での開催はかえって出演者の皆様やお客様に迷惑になると考え、中止という決断をさせて頂きました。

Poe-Triは来春の3-tri-の新店舗オープン後、改めて再スタートを切ります。

どうかその折にご来場を賜ることができれば、心より幸いに思います。

今回のイベント中止に関する最終的な全責任は主宰である私にあります。ご不明な点等ございましたら私までお問い合わせください。

楽しみにして頂いていた皆様に、心よりお詫び申し上げます。

大島健夫


千葉詩亭は三歳になりました。

2012-12-16 20:28:16 | 出たもの
「千葉詩亭・第十九回 ~三周年~」、多数のご来場、ご参加まことにありがとうございました。

三年というのはほんとうに短く、「もう三年もやったぜ」と自慢できるような時間では到底ありませんが、同時にまた、決して無駄にしてはならないとても長い時間でもあると思います。犬や猫だったら、三歳になったら立派なおじさん、おばさんです。

遠くから来て下さる方がいます。地元の方がいます。いつも来て下さる方がいます。初めて来て下さる方がいます。いらっしゃれなくても、メッセージを寄せてくださる方がいます。そういった皆様おひとりおひとりに、この場を借りて心から感謝いたします。

千葉詩亭はオープンマイクの朗読イベントです。

ご来場、ご参加くださった方にとって、その時空間が、日常の様々なことから解放され、楽しむことのできる時空間であったなら、主宰としてそれ以上の喜びはございません。

今後も偶数月の第三土曜日、TREASURE RIVER BOOK CAFEにて開催を続けてまいります。変らずそこに存在するためにはどうやって変っていくべきなのか。変らず楽しんで頂けるためには何を変えていくべきなのか。そのことを精一杯考えていきたいと思います。

今回、オープンマイクにご参加くださったのは、

OOMさん
三重さん
せっちゃん
岬多可子さん
さとうさん
根本明さん
村田活彦さん
増田淳さん
山原まほしさん
三木悠莉さん

の9名でした。オープニング朗読はイダヅカマコトが、ラストは私が朗読させて頂きました。

10年経っても100年経っても、ずっとそこにあるために。

まずは次回、2月16日の「二十回」に全力投球したいと思います。

皆様、また近いうちに。

いつもありがとうございます。

大島健夫

見られ続ける。

2012-12-06 18:50:22 | 出たもの
ステージの上では、ごまかしのきくものと、ごまかしのきかないものとがあると思う。

ごまかしのきかないものとは、その人から滲み出てくる、その人が普段どんな姿勢で生きているか、という部分だ。勇敢な人からは勇敢さが滲み出る。ここ一番で前に出る人からは、ここ一番で前に出る空気が滲み出る。苦しくても何とかしようとする人からは、苦しくても何とかしようとする空気が滲み出る。同情を買ってもらおうとして生きている人からは同情を買ってもらおうとする空気が滲み出るし、ほどほどで流そうとする人からはほどほどで流そうとする空気が滲み出る。思いやりのある人からは思いやりが滲み出、自分のことしか考えていない人からは自分のことしか考えていない空気が滲み出る。どこかしら、滲み出る。それは時には残酷なことだと思う。

「見られて」いるというのは恐ろしいことだ。ステージを見上げる観客は、ステージの上の表現者が意図して表現しようとする者よりもずっと多くのものを、一瞬のうちに見てとってしまう。

2012年12月5日、Poe-Tri Vol.54。今年最後のPoe-Tri。2012年のPoe-Triは、移転であたふたした11月を除く全ての月で前年同月を上回るお客様にご来場頂いた。それはとりも直さず、より多くの人が、上に述べたような形で、そこで起こったことを見、何らかの判断を自分の中で下したということでもある。その重さを噛み締める。

今回のオープニングは、長い間原宿JET ROBOTでのJET POETを裏方として支えてきたケイコ


「食べる」ことをテーマにした4篇を、トータルアルバムのように朗読。揺るぎのない、というよりも、揺るぎつつも自らが暮らすこの世界を懸命に生きていこうとする姿勢がそこにはあった。私はおそらく数十回彼女のステージを見ているが、この日のパフォーマンスが私の中ではベストだった。

続いてはライヴイベントにキャスト枠で出演すること自体が初めてという、デビュー戦の工藤ヒロツグ。


自分の愛するものに没入し、ブラインドコーナーに向かってアクセルを踏み込んでいくかのような、硬質な魅力に満ちた朗読。彼のような肚の座ったストレートな表現をするタイプは昨今のポエトリーリーディングシーンでは実は非常に稀有である。

後半のキャストは、毎年12月になると出演して頂いている広瀬犬山猫。


好評発売中の短歌集『バカ』を引っ提げ、新作詩を中心とした朗読。抜群のスキルによって実現された声と言葉の構成力と、一見アングラな内容でありながら視点・切り口ともに知的なテキストは、観客を決して弛ませることがない。

私は「恋人たちの詩」「砂で山を作る」の2篇を朗読した。



オープンマイクに登場したのは、

北村しいこさん


後藤理絵さん


三木悠莉さん


死紺亭柳竹さん


ともちゃん9さいさん


晴居彗星さん


菊池奏子さん


村田活彦さん


笹田美紀さん


あしゅりんさん


ジュテーム北村さん


MELODY KOGAさん


という12名の皆様であった。詩のボクシング全国王者が二人いるし、懐かしい顔もいるし、いつもながらバラエティ豊かな顔ぶれだった。

Poe-Triは2013年に入っていく。

Vol.55は1月9日、水曜の開催だ。

皆様、また近いうちに。

ありがとうございました。