Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

4月17日「千葉詩亭・第三十九回」

2016-03-28 23:55:38 | 告知
偶数月の第三日曜に中央区登戸のTREASURE RIVER BOOK CAFEで恒例、千葉の朗読オープンマイクイベント・千葉詩亭。「第三十九回」は4月17日の開催です。

今回のゲストアーティストには、今回のゲストアーティストには、日本一面白い障害者芸人を決める大会・SHOW-1グランプリの第4代・第5代王者・TASKEを迎え、30分のパフォーマンスを展開して頂きます。どうぞお楽しみに!


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千葉詩亭・第三十九回

2016年4月17日(日)
会場:TREASURE RIVER BOOK CAFE
千葉市中央区登戸1-11-18 潮第2ビル102

※JR千葉駅より徒歩10分。千葉駅東口からそごうの横を通ってモノレール沿いに進み、モノレールが左に曲がってすぐの信号を右に入り、200メートルほど進んだ道沿い左側です。

開場 17:30
開演 18:00

入場料1000円(1ドリンク付) または 2000円(1ドリンクとお食事付)

千葉詩亭はオープンマイクのイベントです。ご来場の皆様は、当日希望すればどなたでもマイクの前に立つことができます。詩の朗読に限らず、持ち時間5分で、歌・漫才・演説・愛の告白・懺悔など、「言葉」であれば何でもOKです。いや、むしろ言葉によらない身体表現や音楽、即興絵画なども、法令及び公序良俗に違反しない限り、また他のお客様の迷惑になることでない限り何でも歓迎いたします。もちろん、オープンマイクに参加なさらない、純粋な観客としてのご来場も大歓迎です!


▽主催
山口勲/大島健夫

スペシャルゲスト・TASKE

1974年、東京・神田生まれ。湘南・茅ヶ崎で育つ。
10歳秋の交通事故により、頭部外傷、左動眼麻痺、難聴、右手麻痺、高次脳機能障害などを後遺症として残す。
17歳の夏より表現活動を開始。
当時は、下北沢駅南口広場を中心に音楽とお笑いの融合を目指し、誤解や偏見、賛否両論ある中でスタイルを手探りながら全国のライブハウスなどでツアーを繰り広げたりと朗読も交えながらジャンルレスに活動を展開、現在は元祖・TASKEオープンマイク「Flower Gold Art Words」やアングラオープンマイク「歌舞伎町の詩人達の集い」などのイベンターとしても活躍する傍ら、高次脳機能障害の講演会をしたり当事者会を立ち上げるなど、バリアフリーに対しても積極的に取り組んでいる。
また、NHK Eテレ「バリバラ」への出演歴も複数回あり、SHOW-1グランプリ(日本一面白い障害者芸人を決める大会)第4代第5代王者としての顔も持つ。
今年の夏で、活動24周年を迎える。


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読みたい方も聴きたい方も。いつも来てくださる方も初めましての方も。地元の方も遠方の方も。どうぞお気軽にご来場くださいませ。TREASURE RIVER BOOK CAFEの美味しい飲み物とお食事とともに、心よりお待ち申し上げております。




3月7日SPIRIT、ありがとうございました。

2016-03-08 22:16:37 | 出たもの
3月7日月曜のポエトリーリーディングオープンマイクSPIRIT、ご来場・ご参加まことにありがとうございました。

今回のゲストは第19回中原中也賞受賞詩人・大崎清夏さん。


正直、30分がこれほどあっという間に過ぎた感じがしたのはこれまでのSPIRITで初めてでした。丁寧な佇まいと言葉の底から湧き上がる詩情。時に息をひそめるように、真剣に聞き入るオーディエンスの姿が心に残ります。惹きつけられました!

今回はポエトリー・スラム・ジャパン2016の翌日ということもありオープンマイク参加希望者が多く、規定の12枠は開場後5分で埋まってしまったのですが、できるだけ多くの方にステージに上がって頂きたく思い、最終的に17名の方にパフォーマンスして頂きました。それでも定時に終演できたのは、迅速な進行にご協力下さった皆様のお力です。ありがとうございました!

ご登場頂いたのは、登場順に、

mido
梓ゆい
散文写真家 牧野晋三
ユウサク
もり
川島むー
渡ひろこ
TAO
麻生有里
浦世耀一朗
かとうゆか
かずちゃん
死紺亭柳竹
llasushi
ちんすこうりな
ジュテーム北村
コリンズ

という皆様でした(敬称略)。現代詩から漫才まで、全員が集中力溢れるステージを見せてくださいました。

オープニングはURAOCBが、ラストは私がそれぞれ朗読させて頂きました。TAOさんが写真を撮影してくださいました。感謝。


エンディングの際には思いもかけずURAOCBから、前日のポエトリースラムジャパン優勝を祝して花束を贈られ、さらに皆様にも暖かいお祝いの言葉を頂き、この場を借りて改めて、心より御礼申し上げます。

次回のSPIRITは4月4日月曜、ゲストは吉田和史さんです。

皆様にお会いできますこと、心より楽しみにしております。

ポエトリー・スラム・ジャパン2016全国大会、優勝しました。

2016-03-07 16:00:44 | 出たもの
昨日、浅草のアサヒ・アートスクエアにて開催されましたポエトリー・スラム・ジャパン2016全国大会、優勝することができました。

ポエトリースラムというのは非常に残酷なゲームだと思います。

相手と対戦するゲームの形式をとっていながら、その勝敗に客観的な基準があるわけではありません。綺麗な技を極めれば一本になるわけでもないし、どのテクニックが何点と決まっているわけでもありません。そこにあるのは、究極的には、そのパフォーマンスが一人一人のジャッジの心、つまり他の誰からもうかがい知れないブラックボックスに対してどれだけ届いたか、というまことにボンヤリとしたものです。そのボンヤリとした部分に勝敗、あるいは結果がかかっています。

そのことが何に似ているかと言えば、人生に似ているのだと思います。

例えば人を好きになったり嫌いになったり、例えば何か大切なことを決断したり。やることにしたり、やらないことにしたり。

ひとりの人間がそれらの岐路を自分の足で選び取る時、「客観的で明確な基準」などあるはずがありません。

出場者はその時その場において、自分自身にしかわからない何らかの理由によって読む詩を決め、パフォーマンスする。ジャッジはその時その場において、自分自身にしかわからない何らかの理由によってそれを採点する。オーディエンスはたった一度しかない、それらが邂逅する瞬間を目の当たりにする。何が正しくて何が間違っているのか、そもそもそれが正しいとか間違っているということは本当なのか。しかし、出場者はステージでパフォーマンスしなければならないし、ジャッジは採点しなければならないのです。そのことは、人間の内心の自由というものが本質的には全てを動かしているということを、如実に表していると思います。マイクの前で、出場者は自由です。同時に、ジャッジもまた自由なのです。それを見て何かを思う、感じるオーディエンスもやはり自由なのです。客観的で明確な基準がないのなら、人間は自分の人生の中で得た何か、他人からは窺い知れない自分の内心というブラックボックスに即して物事と向き合うしかないのですから。

そのようなゲームにおいて、私は昨夜、優勝という結果を得ることができました。

しかし、あの時あの場に居合わせた皆様の心の中には、ひとりひとりの人生の鏡に映ったそれぞれの最高の詩人がおり、それぞれの最高のパフォーマンスがあったと思います。それらは全て真実だと私は思うのです。地方大会、そして今回の全国大会をご覧になった、合わせて何百人かの皆様の心の中には、何百通りかの最高に輝く詩人、詩の瞬間があったはずです。

これがスラムである以上、私はこのゲームに勝ちたいと思って出場しておりましたが、準決勝と決勝で一度ずつ、「これは負けるな」と真底感じた瞬間がありました。負けるのは覚悟しても、やはり自分の番が来たらステージには上がらなければなりません。時間が経てば物事がやってきて、時間が経てば物事が去ってゆく。ポエトリースラムは人生に似ています。

私が出場詩人の中で最高の詩人であったなどとは1mmも思っておりません。これから先も思うことはないでしょう。ただ、私は今回のポエトリースラムで日本代表という立場を頂きました。そのことを受け止め、私という人間の内心の自由に基づいて精一杯準備し、5月にパリで開催されますワールドカップにおいて、自分にできる最高のパフォーマンスをしてきたいと思います。ひとりの声と言葉のパフォーマーとして、私にできることはそれしかありません。

全ての皆様に感謝を。

それでは、今夜も朗読ライヴに行って参ります。


大島健夫